【0001】
本発明はフェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有することを特徴とする消臭剤含有製品に関する。特に、上記消臭剤を含有する衛生用品、動物用飼料、動物用品、ペット用品、ハウスホールド用品に関する。
【0002】
【従来技術と発明が解決すべき課題】
現在、医療技術の発達や栄養環境の改善に伴い、ますます高齢者が増加している。それと並行して、要介護者が増えるに従い、老人用オムツの需要が増えてきた。使用後のオムツの処理と共にオムツから発せられる臭いの対策もいろいろと研究され、様々な悪臭が身の周りに存在しえる状況にあり、その悪臭を消去あるいは軽減するために例えば、ゼオライト粉末が使われていたが、消臭効果の点で十分とはいえなかった。そこで、より消臭効果を高めるために吸水性樹脂内部にゼ
オライト粉末を分散させる技術(特許文献1を参照)、抗菌性金属を保持させたゼオライトを製造する技術(特許文献2を参照)が開示されているが、これら技術をもってしても未だ十分とはいえなかった。
また、現在、数多くの動物が人と関連している。例えば、多数の動物が飼育され、多数のペットが可愛がられており、ヒトとの深い係わり合いがあり、あるときはヒトの生活に役立ち、あるときはヒトに安らぎと潤いを与える存在であり、ヒトにとっては重要な存在である。それら重要な動物やペットにも幾つかの問題点がある。その中の1つに動物やペットに起因する悪臭問題があり、この悪臭に対する対策が求められている。
さらに、嗜好性の多様化や生活環境の多様化に応して、周囲に存在する臭いに敏感になり、たとえば動物に由来する悪臭、ペットに由来する悪臭、台所、洗面所、トイレなどで発生する悪臭への対策が求められている。
【特許文献1】
特開平8−176338号公報
【特許文献2】
特開平2−84957号公報
【0003】
そこで本発明の課題は、例えば老人の排泄物など、人に由来する悪臭を軽減し、場合によっては全く悪臭を感じさせない衛生用品を提供することにある。また、動物やペットに由来する悪臭、とくに動物やペットの排泄物に由来する悪臭を軽減し、場合によっては全く悪臭を感じさせない動物用飼料や動物関連用品やペット関連用品を提供することにある。さらには、台所、洗面所、トイレなどの水回りで発生する悪臭を軽減・消臭することのできるハウスホールド関連用品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、1)フェノール性化合物および/またはメディエータと、2)前記化合物1を酸化する酵素とを含む消臭剤をオムツ内部、動物飼料内やペットフード内、さらには生ゴミやトイレ便器の水たまり中に存在させたり、また併用することによって、ヒト、動物やペットに由来する悪臭、とくに排泄物の悪臭、生ゴミからの悪臭が極めて効率よく軽減されるという知見を得、その知見に基づきさらに研究を続け、遂に本発明に到達した。
【0005】
以下、本発明を詳述する。
まずこの発明にて使用する消臭剤について説明する。この消臭剤は少なくとも、1)フェノール性化合物および/またはメディエータ、および2)前記化合物1を酸化する酵素とを含む。それ以外に他の成分を適宜添加・配合してもよく、その結果消臭剤の特性に幅が増えたときにも、それは本発明の範囲内である。
上記フェノール性化合物は1個あるいは2個以上のフェノール性水酸基を有するフェノール性化合物である。ここで、フェノール性水酸基は、ベンゼン環などの芳香環に直接結合した水酸基を意味する。芳香環とはベンゼン環、ピリジン環、チオフェン環、ナフタレン環、ビフェニル環、および他の芳香環などのいずれかである。
【0006】
好ましいフェノール性化合物の例としては、カテコール誘導体、レゾルシノール誘導体、ハイドロキノン誘導体、ジヒドロキシビフェニル誘導体、フェノール誘導体を例示できる。
フェノール性化合物の具体例としては、2−アミノ−4−クロロフェノール、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸、そのアルカリ塩(R酸)、アルブチン、アピゲニン、アピゲニン配糖体、アカセチン、イソオイゲノール、イソラムネチン、イソラムネチン配糖体、イソクエルシトリン、p−エチルフェノール、4−アミノ−5−ヒドロキシ−2,7−ナフタレンジスルホン酸、4−アミノ−5−ヒドロキシ−2,7−ナフタレンジスルホン酸モノナトリウム塩(H酸)、4−ヒドロキシ−1−ナフタレンスルホン酸、そのアルカリ塩(NW酸)、エチルバニリン、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エスクレチン、エチルプロトカテキュ酸(塩)、エラグ酸、p−エチルフェノール、4−エチルグアヤコール、p−オキシ安息香酸メチル、β−オキシナフトエ酸、p−オクチルフェノール、オイゲノール、カテコール、ガンマ酸、カテキン、ガルデニン、ガロカテキン、カフェ酸、カフェ酸エステル、カルバクロール、カプサイシン、キシレノール、3,5−キシレノール、キサントフモール、グアイヤコール、グエトール、p−(α−クミル)フェノール、o−クレゾール−4−スルホン酸、o−クロロフェノール、p−クロロフェノール、クロロゲン酸、p−クマル酸、グアヤコール、クレオゾール、ケンフェロール、ケンフェロール配糖体、ケルセチン、ケルセチン配糖体、ケルセタゲニン、ゲニセチン、ゲニセチン配糖体、
【0007】
ゴシペチン、ゴシペチン配糖体、ゴシポール、サリチル酸、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸メチル、サリチルアルデヒド、サリチル酸エチル、サリチル酸ブチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸アミル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸−
シス−3−ヘキセニル、サリチル酸シクロヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸フェニルエチル、サリチル酸−p−クレジル、2−アミノ−5−ナフトール−7−スルホン酸(J酸)、7−ヒドロキシナフタレンスルホン酸(G酸)、1,4−ジヒドロキシアントラキノン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジ−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,4−ジクロロフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルハイドロキノン、ジブチルヒドロキシトルエン、シアニジン、シアニジン配糖体、シネンセチン、ジオスメチン、ジオスメチン配糖体、2,6−ジメトキシフェノール、ジヒドロオイゲノール、ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン、3,4−ジフェニルジオール、シナピン酸、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、スピナセチン、タンゲレチン、タキシホリン、タンニン酸、ダフネチン、チャビコール、チモール、チロシン、デルフィニジン、デルフィニジン配糖体、テアフラビン、テアフラビンモノガレート、テアフラビンビスガレート、p−ドデシルフェノール、2,4,6−トリクロロフェノール、トリベンジルフェノール、トリセチニジン、ドーパ、ドーパミン、α−ナフトール、β−ナフトール、ナリンゲニン、ナリンジン、ノルジヒドログアヤレチック酸、ノナン酸バニリルアミド、ノルアドレナリン、ハイドロキノン、バニリン、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パチュレチン、ハーバセチン、バニリルアルコール、
【0008】
バニトロープ、バニリンプロピレングリコールアセタール、バニリン酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン酸、ビスフェノールA、5−ヒドロキシイソフタル酸、p−ヒドロキシフェニル酢酸、p−ヒドロキシフェニルアセトアミド、p−ヒドロキシフェニル酢酸メチルエステル、p−ヒドロキシフェニルプロピオン酸、p−ヒドロキシフェネチルアルコール、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、ピロカテコール、ビテキシン、4,4‘−ビフェニルジオール、o−フェニルフェノール、m−フェニルフェノール、p−フェニルフェノール、p−フェノールスルホン酸、4−フェノキシフェノール、4−t−ブチルカテコール、2−tert−ブチルヒドロキノン、p−t−ブチルフェノール、プロトカテキュ酸、フロログルシノール、フェノール樹脂、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、o−フェニルフェノール(ナトリウム)、プロシアニジン、プロデルフィニジン、フロレチン、フロレチン配糖体、フィゼチン、フォリン、フェルバセチン、フェルラ酸、フラクセチン、フロリジン、ヘプチルパラベン、ペオニジン、ペオニジン配糖体、ペルオルゴニジン、ペルアグゴニジン配糖体、ペチュニジン、ペチュニジン配糖体、ヘスペレチン、ヘスペ
リジン、没食子酸、没食子酸ラウリル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、マンジフェリン、マルビジン、マルビジン配糖体、モリン、ミリセチン、ミリセチン配糖体、p−(メトキシエチル)フェノール、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、メチルアトラレート、4−メチルカテコール、5−メチルカテコール、4−メトキシカテコール、5−メトキシカテコール、メチルカテコール−4−カルボン酸、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、ラムネチン、ラズベリーケトン、リモシトリン、リモシトリン配糖体、リモシトロール、ルテオリン、ルテオリン配糖体、ルテオリニジン、ルテオリニジン配糖体、ルチン、レゾルシン、レスベラトロール、レゾルシノール、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジンなどが挙げられる。
特に、カテコール、チロシン、クロロゲン酸、L−ドーパおよびエピカテキン等のカテキン類が好ましい。
【0009】
該フェノール性化合物は天然起源から調製してもよいし、各種合成法を利用して調製してもよい。天然起源から調製する方法はすでに公知の方法を適用すればよいのであって、フェノール性化合物に富む植物を選び、常法によりフェノール性化合物を含む抽出物を得、フェノール性化合物として使用する。この抽出物をさらに精製し、得られた精製物をフェノール性化合物として使用できる。精製する程度は特に限定されない。フェノール性化合物に富む植物の例としては、例えば、アーチチョーク、アスパラガス、アロエ、アニス、アニス種子、アニスシード、アボガド、アルアルファ、アンズ、イチゴ、イチジク、イノンド種子、ウーロン茶葉、ウイキョー、ウイキョウ種子、ウコン、エルダー、エレウテロコック、オオバコ、オリーブ、オレンジフラワー、オールスパイス、オレガノ、かぶ、カカオ豆、カキ、カシューナッツ、カノコソウ、カモミル、カプシカムペッパー、カルダモン、カシア、カラシ、ガーリック、カンゾウ、柑橘果実、キャラウエイシード、菊、キウイ、キンミズヒキ、クローブ、クミンシード、クリ、クルミ、グレープフルーツ種子、紅茶葉、コエンドロヒ種子、ココナッツ、コーヒー豆、生コーヒー豆、コショウ、コーラ、ゴボウ、コリアンダーシード、コロハ、五倍子、さとうきび、サクランボ、サツマイモ、サフラン、サンショウ、サントリソウ、シシウド、シシトウガラシ、シソ葉、ジュニパーベリー、ショーガ、シナモン、ジャガイモ、ジンジャー、スターアニス、セント・ジョーンズ・ウオルト、スペアミント、セロリーシード、セイボリー、セサミ(胡麻)、セージ、セロリ種子、ソラマメ、玉葱、タイム、ダイオウ、タラゴン、タバコ葉、タラゴン、ターメリック、タロイモ、タンポポ、ツルコケモモ、チィスル、チコリー、デイルシード、とうもろこし、トウガラシ、トマト、ドイツカミツレ、ナツメグ、ナシ、ナス、ニワタイム、ニンジン葉、ネットル、ノコギリソウ、はす、ハイビスカス、パイナップル、ハナハッカ、ハマメリス、バーチ、バジル、
【0010】
バナナ、パセリ、パパイヤ、ヒソップ、ヒマワリ種子、ビターオレンジ、ビワ、ピーナツ、ビート、ピーマン、フェンネル、プリムローズ、フェヌグリーク、ブドウ果皮、ブドウ種子、ブラックベリー、ブルーベリー、プラム、プルーン、ペカンナッツ、ペパーミント、ベルベナ、ベイローレル、ほうれん草、ホップ、ボルドー、ホースラデイッシュ、ポピーシード、没食子、マリーゴールド、マロー、マジョラム、マヨラマ、マスタード、マンゴー、ミルフォイル、ミントリーブス、麦芽、大麦、小麦、メウイキョウ種子、メボウキ、メリッサ、メース、メロン、ヤマトイモ、ユーカリ、よもぎ、ラズベリー、ラディシュ(大根)、ラベンダー、緑茶葉、リンゴ、リンデン、リンドウ、ローズヒップ、ローズマリー、ワームウッド、ワサビ、西洋ワサビ、などを例示できる。
それらの中では、ローズマリー、セージ、タイム、スペアミント、ペパーミント、生コーヒー豆、ブドウ果皮、ブドウ種子、リンゴ、ニンジン葉、緑茶葉、紅茶葉、ウーロン茶葉などが好ましい。
これらフェノール性化合物あるいは植物抽出物は単独で使用できるが、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0011】
植物抽出物は既知の方法により入手することができる。特に、植物資源を溶媒と混合し、次いで、要すれば溶媒を除去することにより容易に入手することができる。適切な溶媒の例としては、水、アルコール、有機溶媒およびその混合物が挙げられる。
植物資源はフェノール性化合物に富むものが好ましい。植物資源は抽出工程に入る前に乾燥し細かく切り刻む、一定の粒径に粉砕するなどの前処理を施しておくことが好ましい。抽出溶媒の選定は消臭剤組成物の所望の用途に依存するが、食品に使用する場合に安全な溶媒、例えば、熱水、エタノール含有の水などを使用するのが好ましい。
本発明でいうフェノール性化合物として水溶性リグニン、とくに所謂サルファイト蒸解法により調製されるリグニンスルホン酸も含まれる。
すなわち、適宜の大きさにカットした木材を亜硫酸水に浸し、130℃程度にて加熱処理すると、木材中のリグニンはスルホン化され、反応液内に溶出される。続いて、反応液内に共存する各種無機物などを除去し、リグニンスルホン酸を得ることができる。
本発明においてはリグニンスルホン酸と共にリグニンスルホン酸の塩あるいはそれらの混合物をフェノール性化合物のひとつの成分として採用してもよい。
【0012】
以下、メディエータについて説明する。
本発明において、メディエータとは、酸化還元酵素の基質として作用することが可能であり、次いでその他の基質から前記酵素に対して電子を伝達することが可能である作用剤として定義される。また、反応促進剤又は酸化剤として作用しうる媒体であり、実際に形成されるオリゴマーの一部になることなく作用するものをいう。
メディエータとして、以下のような化合物が挙げられる。
4−ヒドロキシ安息香酸、L−チロシン、シリンゲート酸、フェルラ酸、シナピン酸、クロロゲン酸、カフェイン酸及びそれらのエステル類が挙げられる。
本発明のメディエータは、下記一般式で表される化合物を含む。
一般式Iで示される化合物。

式中、Rは、アミノ、モノ−又はジ置換アミノ又はOR’であり、R’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲンアルキル、ニトロ、ベンジル、フェニル又は置換型フェニルである。X基、Y基、及びZ基の少なくとも1つがアミノ基又はアミノ塩であるという条件で、X、Y及びZは、それぞれ以下のアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲンアルキル、ニトロ、ベンジル、フェニル、置換型フェニル、アミノ、ヒドロキシ又はメルカプトである。
【0013】
とくに、一般式IIで示される化合物を含む。

上記式IIに属する具体的な化合物は、アセトシリンゴン、シリンゴアルデヒド、メチルシリンゲート、シリンガ酸、エチルシリンゲート、プロピルシリンゲート、ブチルシリンゲート、ヘキシルシリンゲート、オクチルシリンゲート及びエチル3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)アクリレートである。
本発明のメディエータは、>N−OH部分を含有する脂肪族化合物、環状脂肪族化合物、複素環式化合物または芳香族化合物よりなる群から選択される化合物を含む。メディエータは一般式 IIIの化合物である。

式中、R
1、R
2、R
3、及びR
4 は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ及びその塩及びそのエステル類、アミノ、ニトロ、 C
1〜12−アルキル、 C
1〜6−アルコキシ、アシル、アリ−ル、特にフェニル、スルホ、アミノスルホニル、カルバモイル、ホスホノ、ホスホノオキシ並びにそれらの塩及びエステル類より成る群から選択され、その際、R
1、R
2、R
3、R
4はR
5により置換されてもよく、その際、R
5は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ及びその塩及びそのエステル類、アミノ、ニトロ、 C
1〜12−アルキル、 C
1〜6−アルコキシ、アシル、アリ−ル、特にフェニル、スルホ、アミノスルホニル、カルバモイル、ホスホノ、ホスホノオキシ並びにそれらの塩及びエステル類を表し;
[X]は(−N=N−)、 (−N=CR
6−)
m、 (−CR
6=N−)
m、 (−CR
7=CR
8−)
m、 (−CR
6=N−NR
7−)、 (−N=N−CHR
6−)、 (−N=CR
6−NR
7−)、 (−N=CR
6−CHR
7−)、 (−CR
6=N−CHR
7−)、 (−CR
6=CR
7−NR
8−)、 及び (−CR
6=CR
7−CHR
8−)から選択される基を表し、その際、R
6、 R
7、及びR
8は互いに独立してH、 OH、 NH
2、 COOH、 SO
3H、 C
1−6−アルキル、 NO
2、 CN、 Cl、Br、 F、 CH
2OCH
3、 OCH
3、及びCOOCH
3から選択され;及びmは1又は2である。
【0014】
メディエータはとくに一般式IVの化合物である。

式中、R
1、 R
2、 R
3、 R
4は独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ及びその塩及びそのエステル類、アミノ、ニトロ、 C
1〜12−アルキル、 C
1〜6−アルコキシ、アシル、アリール、特にフェニル、スルホ、アミノスルホニル、カルバモイル、ホスホノ、ホスホノオキシ、並びにそれらの塩及びそれらのエステル類より成る群から選択され、その際、R
1、 R
2、 R
3、 R
4はR
5により置換されてもよく、その際、R
5は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、カルボキシ及びその塩及びそのエステル類、アミノ、ニトロ、 C
1〜12−アルキル、 C
1〜6−アルコキシ、アシル、アリール、特にフェニル、スルホ、アミノスルホニル、カルバモイル、ホスホノ、ホスホノオキシ、並びにそれらの塩及びそれらのエステル類を表す。
メディエータは式IVの化合物の塩又はエステルであってもよい。
【0015】
他のメディエータは複素環化合物のオキソ誘導体、複素環化合物のN−ヒドロキシ誘導体、複素環化合物のオキソ誘導体及びホルミル誘導体のオキシム類であり、前記複素環化合物には、5員環の窒素含有複素環化合物や6員環の窒素含有複素環化合物があり、特に、5員環の窒素含有複素環化合物としてピロール、ピラゾール及びイミダゾール及びそれらの水素添加対応物 (例えば、ピロリジン) 並びに、特にモノ−1,2,4−トリアゾールのようなトリアゾール類があり、6員環の窒素含有複素環化合物としてはジ−及びトリ−アジナン類 (例えば、ピペリジン及びピペラジン)、モルフォリン及びその不飽和対応物(例えば、ピリジン及びピリミジン)があり、上記複素環化合物を含有する縮合複素環化合物、例えば、インドール、ベンゾチアゾール、キノリン及びベンゾアゼピンが挙げられる。
これらの化合物の具体例は、ピリジンアルドキシム類; N−ヒドロキシスクシンイミド及びN−ヒドロキシフタルイミドのようなN−ヒドロキシピロリジンジオン類;3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシベンゾ[1,2,3]トリアジン−4−オン;ホルムアルドキシムトリマー(N,N’,N’’−トリヒドロキシ−1,3,5−トリアジナン);並びにビオルル酸 (1,3−ジアジナン−2,4,5,6−テトロン−5−オキシム)である。
また、オキシム類。具体的には、ベンゾキノンジオキシム及びサリチルアルドキシム(2−ヒドロキシベンゾアルデヒドオキシム)、及びN−ヒドロキシアミド類、及びN−ヒドロキシアセトアニリドのようなN−ヒドロキシアニリド類のような芳香族化合物のオキソ誘導体及びホルミル誘導体が挙げられる。
上記のN−ヒドロキシ化合物にはN−オキシド類のような互変異性型を包含する。
【0016】
他の好ましいメディエータは、−CO−NOH−基を含み、一般式Vを有する化合物である。

式中、A及びBは互いに独立して

であり、又は、Bは、H 又はC
1〜12−アルキルであり、前記アルキルはヒドロキシ基、エステル基又はエ−テル基(例えば、式中、エ−テル酸素は直接A−N(OH)C=O−に結合するので、N−ヒドロキシカルバミン酸及びエステル誘導体を包含する)を含有してもよく、及びR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は互いに独立して、H、 OH、 NH
2、 COOH、 SO
3H、 C
1〜8−アルキル、アシル、 NO
2、 CN、 Cl、 Br、 F、 CF
3、 NOH−CO−フェニル、 CO−NOH−フェニル、 C
1〜6−CO−NOH−A、 CO−NOH−A、 COR
12、 フェニル−CO−NOH−A、 OR
7、NR
8R
9、 COOR
10、又は NOH−CO−R
11であり、その際、R
7、R
8、R
9、R
10、 R
11及びR
12は、C
1〜12−アルキル若しくはアシルである。
【0017】
AのR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は、 H、 OH、 NH
2、 COOH、 SO
3H、 C
1〜3−アルキル、アシル、 NO
2、 CN、 Cl、Br、 F、 CF
3、 NOH−CO−フェニル、 CO−NOH−フェニル、 COR
12、 OR
7、 NR
8R
9、 COOR
10、又はNOH−CO−R
11であり、その際、R
7、R
8及びR
9は、C
1〜3−アルキル又はアシルであり、 並びにR
10、R
11及びR
12はC
1〜3−アルキルであり;又はAのR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は、H、 OH、 NH
2、 COOH、 SO
3H、 CH
3、アシル、 NO
2、 CN、 Cl、Br、 F、 CF
3、 CO−NOH−フェニル、 COCH
3、 OR
7、 NR
8R
9、 又はCOOCH
3であり、 その際、R
7、R
8及びR
9はCH
3又はCOCH
3であり;又はAのR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は、H、 OH、 COOH、 SO
3H、 CH
3、アシル、 NO
2、 CN、 Cl、Br、 F、 CO−NOH−フェニル、 OCH
3、 COCH
3、又はCOOCH
3であり; 及び特に、AのR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は、H、 OH、 COOH、 SO
3H、 CH
3、 NO
2、 CN、 Cl、Br、 CO−NOH−フェニル、又はOCH
3である。
BのR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は、H、 OH、 NH
2、COOH、SO
3H、C
1〜3−アルキル、アシル、 NO
2、 CN、 Cl、Br、 F、 CF
3、 NOH−CO−フェニル、 CO−NOH−フェニル、 COR
12、 OR
7、 NR
8R
9、 COOR
10、 又は NOH−CO−R
11であり、その際、R
7、R
8及びR
9は、C
1〜3−アルキル 又はアシルであり、 及びR
10、 R
11及びR
12はC
1〜3−アルキルであり;又はBのR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は、H、 OH、 NH
2、 COOH、 SO
3H、 CH
3、アシル、 NO
2、 CN、 Cl、Br、 F、 CF
3、 CO−NOH−フェニル、 COCH
3、 OR
7、 NR
8R
9、 又は COOCH
3であり、その際、R
7、R
8及びR
9は、CH
3 又はCOCH
3であり;又は BのR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は、H、 OH、 COOH、 SO
3H、 CH
3、アシル、 NO
2、 CN、 Cl、Br、 F、 CO−NOH−フェニル、 OCH
3、 COCH
3、 又は COOCH
3であり;及び特に、BのR
2、R
3、R
4、 R
5及びR
6は、H、 OH、 COOH、 SO
3H、 CH
3、 NO
2、CN、 Cl、Br、 CO−NOH−フェニル、 又は OCH
3である。
【0018】
他のメディエータは一般式VIのフェノール化合物(アルキルシリンゲート類)である:

式中、Aは以下の基のいずれかを表す:(−D)、 (−CH=CH−D)、 (−CH=CH−CH=CH−D)、 (−CH=N−D)、 (−N=N−D)、又は (−N=CH−D); その際、Dは、 −CO−E、 −SO
2−E、 −N−XY、及びN
+XYZより成る群から選択され;Eは、−H、 −OH、 −R、又は −ORであってもよく;X及びY及びZは同一であっても異なっていてもよく、−H 及び −Rから選択され;その際、Rは、C
1〜12−アルキル、好ましくはC
1〜8−アルキルであり、アルキルは、カルボキシ基、スルホ基又はアミノ基で置換されてもよく;並びにB及びCは同一であっても異なっていてもよく、C
1〜5−アルキルから選択される。
一般式VIの化合物では、Aは、示されるようなパラ位に位置する代わりに、ヒドロキシ基に対してメタ位に位置していてもよい。
メディエータはとくに一般式VIIを有する基から選択される:

式中、Aは H、 OH、 CH
3、 OCH
3、 C
1〜12−アルコキシを表す。
【0019】
他のメディエータは一般式VIIIにより記載されるような化合物である:

一般式中、Aは、単結合、又は以下の基を表し: (−CH
2−)、 (−CH=CH−)、 (−NR
11−)、 (−CH=N−)、 (−N=N−)、 (−CH=N−N=CH−)、又は(>C=O);及び一般式中、置換基R
1〜R
11は、同一であっても異なっていてもよく、独立して以下のラジカル:水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ホルミル、アセチル、カルボキシ及びそのエステル類及びその塩、カルバモイル、スルホ及びそのエステル類及びその塩、スルファモイル、メトキシ、ニトロ、アミノ、フェニル、 C
1〜8−アルキルのいずれかを表し;
その際、カルバモイル基、スルファモイル基、 フェニル基、及びアミノ基はR
12置換基によりさらに1回又は2回置換されなくても置換されてもよく;及びC
1〜8−アルキル基は、1又はそれより多くのR
12置換基により置換されなくても置換されてもよく;その際、置換基R
12は、以下のラジカル:水素、 ハロゲン、 ヒドロキシ、 ホルミル、 アセチル、カルボキシ及びそのエステル類及びその塩、カルバモイル、スルホ及びそのエステル類及びその塩、スルファモイル、メトキシ、 ニトロ、 アミノ、 フェニル、又はC
1〜8−アルキルのいずれかを表し;その際、カルバモイル基、スルファモイル基、及びアミノ基は、ヒドロキシ又はメチルによってさらに1回又は2回置換されなくても置換されてもよく;
並びに一般式中、R
5及びR
6は一緒になって−B−基を形成し、その際、Bは、単結合、又は以下の基: (−CH
2−)、 (−CH=CH−)、 (−CH=N−)の1つを表し;又はBはイオウ若しくは酸素を表す。
また、メディエータは式VIII の塩又はエステルであってもよい。
【0020】
メディエータはとくに下記一般式IXの化合物である。

一般式中、Xは、単結合、酸素、またはイオウを表し、
及び一般式中、置換基R
1〜R
9は、同一であっても異なっていてもよく、独立して以下のラジカル:水素、 ハロゲン、 ヒドロキシ、 ホルミル、 アセチル、カルボキシ及びそのエステル類及びその塩、 カルバモイル、スルホ及びそのエステル類及びその塩、 スルファモイル、メトキシ、 ニトロ、 アミノ、 フェニル、 C
1〜8−アルキルのいずれかを表し;その際、カルバモイル基、スルファモイル基、 フェニル基、及びアミノ基は、置換基R
10によりさらに1回又は2回置換されなくても置換されてもよく; C
1〜8−アルキル基は1又はそれより多くの置換基R
10により置換されなくてもよく、置換されてもよく;置換基R
10は、以下のラジカル:水素、 ハロゲン、 ヒドロキシ、 ホルミル、 アセチル、 カルボキシ及びそのエステル類及びその塩、 カルバモイル、 スルホ及びそのエステル類及びその塩、 スルファモイル、メトキシ、ニトロ、アミノ、フェニル、又はC
1〜8−アルキルのいずれかを表し; カルバモイル基、スルファモイル基、及びアミノ基は、ヒドロキシ又はメチルによりさらに1回又は2回置換されなくてもよく、置換されてもよい。
【0021】
用語「C
1〜n−アルキル」は、1〜特定の数(n)の炭素原子を有する飽和又は不飽和の分枝状又は直鎖状のアルキル基を表し、 好ましくはnが2〜12である。より好ましいアルキル基は飽和アルキル基である。 典型的なC
1〜6−アルキル基には、 メチル、エチル、エチニル(ビニル)、 N−プロピル、イソプロピル、プロペニル、イソプロペニル、ブチル、イソブチル、 二級ブチル、三級ブチル、クロチル、メタリル、ペンチル、イソペンチル、プロペニル、 プレニル、ヘキシル、イソヘキシルなどが挙げられるが、これに限定されない。
用語「C
1〜n−アルコキシ」は、1〜特定の数(n)の炭素原子を有するアルコキシ基を表し、飽和又は不飽和の分枝状又は直鎖状のアルキル基を含む。好ましくはnが2〜8である。典型的なアルコキシ基はメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、 二級ブトキシ、三級ブトキシ、ペントキシなどである。)
用語「アシル」は、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ピバロイル、バレリルなどのような、カルボニル基を介して連結されるC
1〜8−アルキル基を含む一価の置換基をいう。
【0022】
具体的な化合物としては、2,2’−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホネート (ABTS); 6−ヒドロキシ−2−ナフトン酸; 7−メトキシ−2−ナフトール; 7−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸; 5−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸; 1,5−ジアミノナフタレン; 7−ヒドロキシ−1,2−ナフチイミダゾ−ル; 10−メチルフェノチアジン; 10−フェノチアジン−プロピオン酸 (PPT); N−ヒドロキシスクシンイミド−10−フェノチアジン−プロピオネ−ト; ベンジジン; 3,3’−ジメチルベンジジン; 3,3’−ジメトキシベンジジン; 3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン; 4’−ヒドロキシ−4−ビフェニルカルボン酸; 4−アミノ−4’−メトキシスチルベン; 4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸; 4,4’−ジアミノジフェニルアミン; 2,7−ジアミノフルオレン; 4,4’−ジヒドロキシ−ビフェニレン; トリフェニルアミン; 10−エチル−4−フェノチアジンカルボン酸;10−エチルフェノチアジン; 10−プロピルフェノチアジン; 10−イソプロピルフェノチアジン; メチル−10−フェノチアジンプロピオネ−ト; 10−フェニルフェノチアジン; 10−アリルフェノチアジン; 10−フェノキサジンプロピオン酸 (POP); 10−(3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル)フェノチアジン; 10−(2−ピロリジノエチル)フェノチアジン; 10−メチルフェノキサジン; イミノスチルベン; 2−(p−アミノフェニル)−6−メチルベンゾチアゾ−ル−7−スルホン酸; N−ベンジリデン−4−ビフェニルアミン; 5−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸; 7−メトキシ−2−ナフトール; 4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン; N−(4−(ジメチルアミノ)ベンジリデン)−p−アニシジン; 3−メチル−2−ベンゾチアゾリノン(4−(ジメチルアミノ)ベンジリデン)ヒドラゾン; 2−アセチル−10−メチルフェノチアジン; 10−(2−ヒドロキシエチル)フェノチアジン; 10−(2−ヒドロキシエチル)フェノキサジン; 10−(3−ヒドロキシプロピル)フェノチアジン; 4,4’−ジメトキシ−N−メチル−ジフェニルアミン、及びバニリンアジンが挙げられる。
なお、次の文献に上記メディエータとして好ましい化合物が記載されている。バイオケミストリー(Biochemistry) 1996年 35巻7608−7614ペ−ジ
【0023】
以下、本発明で用いられる酵素について説明する。この酵素はフェノール性化合物および/またはメディエータを酸化することができる酵素であればどのような酵素でもよい。すなわち、この酵素は、上記フェノール性化合物および/またはメディエータと接触し、フェノール性化合物および/またはメディエータに悪臭を消去あるいは軽減させることができる機能を付与できる酵素であればどのような酵素でもよい。
代表的な酵素として、酸化還元酵素(Oxidoreductases)を挙げることができる。
ここでいう酸化還元酵素とは、酸化・還元反応を触媒する酵素であり、The Recommendation (1992) of the International Union of Biochemistry and Molecular Biology (以下、IUBMBという)によりE.C.1に分類される酵素をいう。
【0024】
本発明では、特に次の三タイプの酸化還元酵素を挙げることができる。
ラッカーゼあるいはその関連酵素(例えばチロシナーゼ):酸素分子に作用し、過酸化水素のようなペルオキサイドの関与なしに水分子を生成させる酵素。
オキシダーゼ:酸素分子に作用してペルオキサイド(過酸化水素)を生成させる酵素。
ペルオキシダーゼ:過酸化水素のようなペルオキサイドに作用して水分子を生成させる酵素。
さらに、これら3タイプの酵素の組合せからなる「酵素システム」の利用も本発明に含まれる。この酵素システムの例として、ラッカーゼあるいはその関連酵素とオキシダーゼとの組合せ、ラッカーゼあるいはその関連酵素とペルオキシダーゼとの組合せ、ラッカーゼあるいはその関連酵素、オキシダーゼ及びペルオキシダーゼの組合せ、オキシダーゼとペルオキシダーゼとの組合せを挙げることができる。
【0025】
酸化還元酵素としては植物由来の酵素(本発明では植物には果実を含む)および微生物由来の酵素が好ましい。それらは消臭効果をもたらす点では優れているが、微生物由来の酵素、特に組み換え体由来のもの及び/また副活性を含まない精製された酵素が好ましい。微生物由来の酵素は周知の遺伝子組み換え技術によって簡単に大量供給できる点で、植物由来の酵素よりも優れている。
ここでいう微生物由来の酵素はバクテリア、糸状菌、酵母由来の酵素をいう。また、本発明の目的にそって遺伝学的に改変された酸化還元酵素も含まれる。
上記酸化還元酵素を得る手段としては、例えば好ましい活性プロフィールを持つ変異型酵素をスクリーニングする方法があり、また変異型酵素の好ましい作成方法としては部位特異的な変異あるいはランダム変異等既存の方法がある。
なお、受容体として酸素分子を利用する酵素の場合、「酸素」とは大気中に存在する酸素も考えられる。
【0026】
ラッカーゼ及びその関連酵素について説明する。
発明で用いられる、たとえば揮発性含硫化合物や含窒素化合物を酸化することができる一連のラッカーゼ及びその関連酵素の例として、モノフェノールオキシダーゼとジフェノールオキシダーゼを挙げることができる。より具体的には、カテコールオキシダーゼ(E.C.1.10.3.1)、ラッカーゼ(E.C.1.10.3.2)、チロシナーゼ(E.C.1.14.18.1)、ビリルビンオキシダーゼ(E.C.1.3.3.5)を挙げることができる。
ラッカーゼはオルトジフェノールばかりでなくパラジフェノールを酸化してキノン体を形成する機能を有する。チロシナーゼやカテコールオキシダーゼはモノフェノールに水酸基を付加してオルトジフェノール化する、またオルトジフェノールを酸化してオルトキノン体を生成するという異なる2つの反応を触媒する。
【0027】
ここで用いられるラッカーゼはPolyporus sp.特にP. pinsitus(Trametes villosa とも呼ばれる)あるいはP. versicolor、またはTrametes sp.商業的に入手可能なものの例としてラッカーゼダイワ(大和化成株式会社)またはMyceliophthora sp.例えばM. thermophila、Rhizoctonia sp.特にR. praticolaあるいはR. solani、Scytalidium sp.特にS. thermophilium、Pyricularia sp.特にP. oryzae、Coprinus sp.例えばC. cinereusから得ることができる。更にはCollybia、Fomes、Lentinus、Pleurotus、Aspergillus、Neurospora、Podospora、Phlebia(例えばP. radiata (国際公開特許(以下、WOということがある) 92/01046号))、Coriolus sp.例えばC. hirsitus (特開平2−238885号公報)、Botrytisといった糸状菌から得ることもできる。これらの中でも好ましいものはMyceliophthora sp.特にM. thermophila由来のラッカーゼ(WO 95/33836号、Novo Nordisk社製)が挙げられる。
ビリルビンオキシダーゼはMyrothecium sp.例えばM. verrucariaから得ることができる。
【0028】
次に、ペルオキシダーゼについて説明する。
ペルオキシダーゼは過酸化水素あるいはオキシダーゼと併用して初めて、消臭用基剤に悪臭成分を除去あるいは減少させる機能を与えることができる。好ましいペルオキシダーゼとして、受容体としてペルオキサイドに作用する一連の酵素、例えばE.C.1.11.1特にE.C.1.11.1.7を挙げることができる。このようなペルオキシダーゼは特に糸状菌であるCoprinus特にC. cinereusあるいはC. macrorhizus、あるいはバクテリアのBacillus特にB. pumilusから得ることができる。
ハロペルオキシダーゼも好適な酵素として挙げることができる。ハロペルオキシダーゼは過酸化水素存在下でハロゲン化物(塩化物、臭化物、ヨウ化物)を次亜ハロゲン酸に酸化することができる一連の酵素をいう。Curvularia sp.特にC. verruculosa由来のものを好適なものとして挙げる事ができる。
オキシダーゼはペルオキサイド(過酸化水素)を生成するが、消臭用基剤に悪臭成分を除去あるいは減少させる機能を与えるためには、ペルオキシダーゼとの併用が不可欠である。好ましいオキシダーゼの例として、グルコースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.4)、ヘキソースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.5)、L−アミノ酸オキシダーゼ(E.C.1.4.3.2)、キシリトールオキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.9)、ピラノースオキシダーゼ(E.C.1.1.3.10)、アルコールオキシダーゼ(E.C.1.1.3.13)を挙げることができる。
【0029】
紅藻類の一種であるChondrus crispus(一般にトチャカと呼ばれている、Sullivan and Ikawa(1973)、Biochem. Biophs. Acts, 309, p.11−22; Ikawa (1982), Meth. In Enzymol. 89, carbohydrate metabolism part D, 145−149)由来のヘキソースオキシダーゼはD−グルコース、D−ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、D−グルコース−6−リン酸、D−マンノース、2−デオキシ−D−グルコース、2−デオキシ−D−ガラクトース、D−フコース、D−グルクロン酸、D−キシロースといった炭水化物を幅広く酸化する。
また、紅藻類の一種、Iridophycus flaccidumも容易に抽出可能なヘキソースオキシダーゼを生成するが、その酵素はいくつかの異なるモノサッカライド、ジサッカライドを酸化する(Bean and Hassid (1956), J. Biol. Chem., 218, p. 425; Rand et al. (1972), J. Food Science 37, p. 698−710)。
【0030】
更に好ましい酵素として、キシリトール、D−ソルビトール、D−ガラクチトール、D−マンニトール、D−アラビニトールを酸素存在下酸化することができるキシリトールオキシダーゼ(特開平8−89242)を挙げることができる。キシリトールオキシダーゼはStreptomyces sp.(例えばStreptomyces IKD472, FERM P−14339)から得ることができる。本酵素は7.5に至適pHを持ち、pH5.5〜10.5、温度65℃以下の条件で安定である。
L−アミノ酸オキシダーゼはTrichoderma sp.例えばT. harzianum(WO 94/25574号、Novo Nordisk A/S社製)、T. virideから得ることができる。
グルコースオキシダーゼはAspergillus sp. 例えばA.niger、Cladosporium sp. 例えば C.oxysporumから得ることが出来る。
【0031】
上記酵素として植物由来の酵素を利用することができる。好ましい植物としては、アガリクス属およびボレタス属のキノコ、リンゴ、バナナ、ナシ、イチゴ、カキ、パイナップル、ブドウ、アンズ、モモ、プラム、パパイヤ、マルメロ、アボガド、マンゴー、サクランボ、アプリコット、メロン、ビワ、イチジク、プルーン、キウイ、ブルーベリー、ブラックベリー、ラスベリー、ツルコケモモ、ヅグリ、ゴボウ、ナス、トマト、ヨモギ、ハスの根、レタス、キャベツ、甜菜、ホップ、バースニップ、ほうれん草、大根、カブ、カリフラワー、チコリー、タマネギ、セロリ、ニンジン、アスパラガス、西洋ワサビ、ショウガ、アロエ、ピーマン、大麦、小麦、トウモロコシ、アルファルファ、モルト、ソラマメ、大豆、アズキ、インゲン、サヤインゲン、ヤエナリ、バレイショ、サツマイモ、サトウキビ、タロイモ、茶、タバコ、オリーブ、キクなどが挙げられる。これら植物を凍結乾燥して得られる凍結乾燥パウダー、熱風乾燥して得られる熱風乾燥パウダーを酵素源として利用してもよいし、それを更にアセトン等で精製して用いてもよい。
【0032】
本発明では、悪臭を軽減させるため、上記酸化還元酵素にその他の酵素、例えばカーボヒドラーゼ、プロテアーゼ及びリパーゼ等を併用することにより、その効果を増強することも出来る。
例えば、本発明をカーボヒドラーゼ、プロテアーゼ及びリパーゼのようなその他の酵素と併用することにより、悪臭化合物の付着のためのマトリクスを減らしてもよい。
【0033】
カーボヒドラーゼ
カーボヒドラーゼ (例えば、デキストラナーゼ及びムタナーゼ)は、細菌の付着のためのマトリクスを形成する細菌によって製造される有機骨格構造を分解する。カーボヒドラーゼは、特に5員環構造及び6員環構造の炭水化物鎖を分解することが可能であるあらゆる酵素 (すなわち、IUBMBに基づいた酵素分類番号E.C.3.2(グリコシダーゼ)のもとに分類される酵素)として定義してもよい。例として、酵素分類 (E.C.) 番号のもとに分類されたもののなかから選択されるカーボヒドラーゼが挙げられる:
具体的には、α−アミラーゼ (3.2.1.1) β−アミラーゼ (3.2.1.2)、 グルカン 1,4−α−グルコシダーゼ (3.2.1.3)、 セルラーゼ (3.2.1.4)、 エンド−1,3(4)−β−グルカナーゼ (3.2.1.6)、 エンド−1,4−β−キシラナーゼ (3.2.1.8)、デキストラナーゼ (3.2.1.11)、キチナーゼ (3.2.1.14)、ポリガラクツロナーゼ (3.2.1.15)、 リゾチーム (3.2.1.17)、 β−グルコシダーゼ (3.2.1.21)、 α−ガラクトシダーゼ (3.2.1.22)、 β−ガラクトシダーゼ (3.2.1.23)、 アミロ−1,6−グルコシダーゼ (3.2.1.33)、キシラン 1,4−β−キシロシダーゼ (3.2.1.37)、 グルカン エンド−1,3−β−D−グルコシダーゼ (3.2.1.39)、 α−デキストリン エンド−1,6−グルコシダーゼ (3.2.1.41)、 スクロ−スα−グルコシダーゼ (3.2.1.48)、 グルカン エンド−1,3−α−グルコシダーゼ (3.2.1.59)、グルカン 1,4−β−グルコシダーゼ (3.2.1.74)、 グルカン エンド−1,6−β−グルコシダーゼ (3.2.1.75)、 アラビナンエンド−1,5−α−アラビノシダーゼ (3.2.1.99)、 ラクターゼ (3.2.1.108)、キトサナーゼ (3.2.1.132) 及びキシロ−スイソメラーゼ (5.3.1.5)などが挙げられる。
【0034】
関連するカーボヒドラーゼの例には、トリコデルマハージアナム(Trichoderma harzianum)に由来するα−1,3−グルカナーゼ;パエシロマイセス(Paecilomyces)株に由来するα−1,6−グルカナーゼ; バチラススブチリス(Bacillus subtilis)に由来するβ−グルカナーゼ; フミコラインソレンス(Humicola insolens)に由来するβ−グルカナーゼ; アスペルギルスニゲル(Aspergillus niger)に由来するβ−グルカナーゼ;トリコデルマ(Trichoderma)株に由来するβ−グルカナーゼ; オエルスコビアキサンチンオリチカ(Oerskovia xanthineolytica)に由来するβ−グルカナーゼ; アスペルギルスニゲル(Aspergillus niger)に由来するエクソ−1,4−α−D−グルコシダーゼ (グルコアミラーゼ); バチラススブチリス(Bacillus subtilis)に由来するα−アミラーゼ; バチラスアミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)に由来するα−アミラーゼ; バチルスステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)に由来するα−アミラーゼ;アスペルギルスオリザエ(Aspergillus oryzae)に由来するα−アミラーゼ; 非病原性微生物に由来するα−アミラーゼ; アスペルギルスニゲル(Aspergillus niger)に由来するα−ガラクトシダーゼ;フミコラインソレンス(Humicola insolens)に由来するペントサナーゼ、キシラナーゼ、セロビアーゼ、セルラーゼ、ヘミ−セルラーゼ;トリコデルマレセイ(Trichoderma reesei)に由来するセルラーゼ; 非病原性カビに由来するセルラーゼ; アスペルギルスニゲル(Aspergillus niger)に由来するペクチナーゼ、セルラーゼ、アラビナーゼ、ヘミ−セルラーゼ;ペニシリウムリラシナム(Penicillium lilacinum)に由来するデキストラナーゼ; 非病原性のカビに由来するエンド−グルカナーゼ; バチルスアシドプリチカス(Bacillus acidopullyticus)に由来するプルラナーゼ; クルイベロマイセスフラギリス(Kluyveromyces fragilis)に由来するβ−ガラクトシダーゼ;トリコデルマレセイ(Trichoderma reesei)に由来するキシラナーゼが挙げられる。
【0035】
本発明において、デンプン変性酵素は、CGTアーゼ (E.C.2.4.1.19) 又はトランスグルコシダーゼ(E.C.2.4.1.18)である。デンプン変性酵素がCGTアーゼである場合、それは、バチルスオートリチカス(Bacillus autolyticus)の株、バチルスセレウス(Bacillus cereus)の株、バチルスサーキュランス(Bacillus circulans)の株、バチルスサーキュランスvar.アルカロフィルス(Bacillus circulans var. alkalophilus)の株、バチルスコアグランス(Bacillus coagulans)の株、バチルスフィルムス(Bacillus firmus)の株、 バチルスハロフィルス(Bacillus halophilus)の株、バチルスマセランス(Bacillus macerans)の株、バチルスメガテリウム(Bacillus megaterium)の株、 バチルスオーベンシス(Bacillus ohbensis)の株、バチルスステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)の株、バチルススブチリス(Bacillus subtilis)の株、 クレブシエラニューモニア(Klebsiella pneumoniae)の株、サーモアナエロバクターsp.(Thermoanaerobacter sp.)の株、 サーモアナエロバクターエタノリカス(Thermoanaerobacter ethanolicus)の株、サーモアナエロバクターフィンニ(Thermoanaerobacter finnii)の株、クロストリジウムサーモアミロリチカム(Clostridium thermoamylolyticum)の株、 クロストリジウサーモサッカロリチカム(Clostridium thermosaccharolyticum)の株、又はサーモアナエロバクテリウムサーモスルフリゲネス(Thermoanaerobacterium thermosulfurigenes)に由来してもよい。
【0036】
デンプン変性酵素がトランスグルコシダーゼである場合、それは、アスペルギルスニゲル(Aspergillus niger)に由来してもよく、例えば、天野製薬株式会社 (Amamo Pharmaceutical Co.)の製品であってもよい。
本発明においては、デンプン加水分解酵素を含む消臭組成物も含まれる。
これは通常、BAN(商品名) 又はマルトゲナーゼ(Maltogenase)(商品名)(双方ともノボザイムズ(Novozymes)から入手可能)、若しくはバチルススブチリス(Bacillus subtilis)に由来するα−アミラーゼ; バチルスアミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)に由来するα−アミラーゼ;バチルスステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)に由来するα−アミラーゼ;アスペルギルスオリザエ(Aspergillus oryzae)に由来するα−アミラーゼのような細菌性α−アミラーゼ;又は非病原性微生物に由来するα−アミラーゼのようなα−アミラーゼである。
α−アミラーゼは、ノボザイムズ(Novozymes)から入手可能なファンガミル(Fungamyl)(商品名)のような真菌性のα−アミラーゼであってもよい。
【0037】
本発明においては、デンプン加水分解酵素は、脱分枝酵素、特に、プロモザイム(Promozyme)(商品名)のようなプルラナーゼ(E.C.3.2.1.41)であってもよい。
消臭組成物は少なくとも1つの上記で定義されたようなデンプン変性酵素、特にCGTアーゼ、及びムタナーゼおよび/またはデキストラナーゼを含んでもよい。
また本発明の消臭組成物は、少なくとも1つの、上記で定義されたようなデンプン加水分解酵素、特に、α−アミラーゼ及びムタナーゼおよび/またはデキストラナーゼを含んでもよい。
ムタナーゼは、トリコデルマsp.(Trichoderma sp.)の株、特に、T.ハージアナム(T. harzianum)、特にT.ハージアナム(T. harzianum)CBS243.71 (ノボザイムズ(Novozymes)から入手可能)に由来してもよい。
デキストラナーゼは、パエシロマイセスsp.(Paecilomyces sp)、特に、パエシロマイセスリラシヌス(Paecilomyces lilacinus) (ノボザイムズ(Novozymes)から入手可能)に由来してもよい。
【0038】
デキストラナーゼ
デキストラナーゼは、デキストランのα−1,6−グリコシド結合を分解するα−1,6−グルカナーゼ (1,6−α−D−グルカン 6グルカノヒドロラーゼとしても知られる)である。 様々な微生物がデキストラナーゼを産生することが可能であり、それらは、ペニシリウム属(Penicillium)、 パエシロマイセス属(Paecilomyces)、 アスペルギルス属(Aspergillus)、 フサリウム属(Fusarium)、 スピカリア属(Spicaria)、 ベルチシリウム属(Verticillium)、 ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)及び カエトミウム属(Chaetomium)の真菌; ラクトバチルス属(Lactobacillus)、 ストレプトコッカス属(Streptococcus)、 セルビブリオ属(Cellvibrio)、 サイトファガ属(Cytophaga)、 ブレビバクテリウム属(Brevibacterium)、 シュードモナス属(Pseudomonas)、 コリネバクテリウム属(Corynebacterium)、 アルスロバクター属(Arthrobacter)及びフラボバクテリウム属(Flavobacterium)の細菌、並びに リポマイセススターケイ(Lipomyces starkeyi)のような酵母である。
市販の製品には、ペニシリウムリラシウム(Penicillium lilacium)の株の発酵により産生されるノボザイムズ社のデキストラナーゼ50L(Dextranase 50L)(商品名)が挙げられる。デキストラナーゼ50Lは糖産業に使用され、原料の砂糖ジュース又はシロップにおけるデキストランを分解する。
【0039】
ムタナーゼ
ムタナーゼは、ムタンにおけるα−1、3−グリコシド結合を分解するα−1、3−グルカナーゼ (α−1、3−グルカノヒドロラーゼとしても知られる) である。ムタナーゼは、トリコデルマ(Trichoderma) (ハセガワ(Hasegawa)ら(1969年)、ジャーナルオブバイオロジカルケミストリー(Journal of Biological Chemistry) 244巻の5460〜5470ページ; グッゲンヘイム及びハラー(Guggenheim and Haller)、 (1972年)、 ジャーナルオブデンタルリサーチ(Journal of Dental Research) 51巻の394〜402ページ)及びストレプトマイセス(Streptomyces)の株 (タケハラ(Takehara)ら、 (1981年)、 ジャーナルオブバクテリオロジー(Journal of Bacteriology) 145巻の729〜735ページ)、 クラドスポリウムレシナエ(Cladosporium resinae) (ヘーア(Hare)ら(1978年)、 カーボハイドレートリサーチ(Carbohydrate Research) 66巻の245〜264ページ)、 シュードモナスsp.(Pseudomonas)(米国特許第4,438,093号)、 フラボバクテリウムsp.(Flavobacterium)(特公昭52−38113号公報))、 バチルスサーキュランス(Bacillus circulanse) (特開昭63−301788号公報) 及びアスペルギルスsp.(Aspergillus)に由来して記載されている。トリコデルマハージアナム(Trichoderma harzianum)に由来するムタナーゼ遺伝子がクローニングされ、配列決定されている(特開平4−58889号公報)。
【0040】
本発明の消臭組成物におけるムタナーゼと併用して使用するのに好適なムタナーゼは、トリコデルマ(Trichoderma)、特にトリコデルマハージアナム(Trichoderma harzianum)CBS243.71のようなトリコデルマハージアナム、又はペニシリウム(Penicillium)、 特にペニシリウムファニクロサム(Penicillium funiculosum)NRRL1768のようなペニシリウムファニクロサム、又はペニシリウムリラシナム(Penicillium lilacinum)NRRL896のようなペニシリウムリラシナムの株、 又はペニシリウムプルプロゲナム(Penicillium purpurogenum)CBS238.95のようなペニシリウムプルプロゲナムの株、又はシュードモナス(Pseudomonas)の株、又はフラボバクテリウムsp.(Flavobacterium)の株、又はバチルスサーキュランス(Bacillus circulanse)の株又はアスペルギルスsp.(Aspergillus)の株、又はストレプトマイセス(Streptomyces)の株を含む群の糸状真菌により産生されてもよい。
ムタナーゼはまた、ペニシリウムプルプロゲナム(Penicillium purpurogenum)に由来してもよい。
米国特許第4,353,981号 に開示されているトリコデルマハージアナム(Trichoderma harzianum)CBS243.71のムタナーゼ、ペニシリウムファニクロサム(Penicillium funiculosum)NRRL1768のムタナーゼ及びペニシリウムリラシナム(Penicillium lilacinum)NRRL896のムタナーゼを使用してもよい。
【0041】
リパーゼ
リパーゼ (E.C. 3.1.1 (カルボキシルエステルヒドロラーゼ)) は、本群の範囲内のリパーゼを包含する。例えば、酵素分類 (E.C.) 番号:(3.1.1.3) トリアシルグリセロールリパーゼ、(3.1.1.4.) ホスホリパーゼ A
2を含む3.1.1 (すなわち、カルボキシルエステルヒドロラーゼ)のもとに分類されるものから選択されるリパーゼが挙げられる。
リパーゼの例には以下の微生物に由来するリパーゼが挙げられる。示される特許は本願に引用し援用する:
* フミコラ(Humicola)、例えばH.ブレビスポラ(brevispora)、 H.ラヌギノサ(lanuginosa)、 H.ブレビスvar.サーモイデア(brevis var. thermoidea)及びH.インソレンス(insolens) (米国特許第4,810,414号)。
* シュードモナス(Pseudomonas)、例えば、Ps.フラギ(fragi)、Ps.スツッツゼリ(stutzeri)、Ps.セパシア(cepacia)及びPs.フルオレスセンス(fluorescens) (国際公開特許第 89/04361号)、又はPs.プランタリ(plantarii)又はPs.グラジオリ(gladioli) (米国特許第4,950,417号 (ソルベイ(Solvay)酵素)) 又はPs.アルカリゲネス(alcaligenes)及びPs.シュードアルカリゲネス(pseudoalcaligenes) (欧州特許第218 272号) 又はPs.メンドシナ(mendocina) (国際公開特許第88/09367号;米国特許第5,389,536号)。
* フサリウム(Fusarium)、 例えば、F.オキシスポラム(oxysporum) (欧州特許第130,064号) 又はF.ソラニピシ(solani pisi) (国際公開特許第90/09446号)。
* ムコール(Mucor) (リゾムコール(Rhizomucor)とも呼ばれる)、 例えば、M.ミエヘイ(miehei) (欧州特許第238 023号)。
* クロモバクテリウム(Chromobacterium) (特に、C.ビスコサム(viscosum))。
* アスペルギルス(Aspergillus) (特に、A.ニゲル(niger))。
* カンジダ(Candida)、例えば、C.シリンドラセア(cylindracea) (C.ルゴサ(rugosa)とも呼ばれる)又はC.アンタルクチカ(antarctica) (国際公開特許第88/02775号) 又はC.アンタルクチカ(antarctica)リパーゼA又はB(国際公開特許第94/01541号及び同第89/02916号)。
* ゲオトリカム(Geotricum)、例えば、G.カンジダム(candidum )(シマダ(Shimada)ら、 (1989年)、 ジャーナルオブバイオケミストリー(J. Biochem)、 106巻の383〜388ページ)。
* ペニシリウム(Penicillium)、例えば、P.カメンベルチ(camembertii) (ヤマグチ(Yamaguchi)ら、(1991年)、 ジーン(Gene) 103巻の61〜67ページ)。
* リゾプス(Rhizopus)、例えば、R.デレマー(Delemar) (ハス(Hass)ら、 (1991年)、ジーン(Gene) 109巻の107〜113ページ) 又はR.ニベウス(niveus) (クギミヤ(Kugimiya)ら、 (1992年) バイオサイエンス、バイオテクノロジー、バイオケミストリー(Biosci. Biotech. Biochem) 56巻の716〜719ページ) 又はR.オリザエ(oryzae)。
* バチルス(Bacillus)、例えば、B.スブチリス(subtilis) (ダルトイス(Dartois)ら、 (1993年) バイオケミカエトバイオフィジカアクタ(Biochemica et Biophysica Acta) 1131巻の253〜260ページ)又はB.ステアロサーモフィルス(stearothermophilus) (特開昭64−74992号公報) 又はB.プミルス(pumilus) (国際公開特許第91/16422号)。
【0042】
商業的に容易に入手可能なリパーゼの具体例には、リポラーゼ(Lipolase)(商品名)、 リポラーゼ(商品名)ウルトラ(Ultra)、 リポザイム(Lipozyme)(商品名)、 パラターゼ(Palatase)(商品名) ノボザイム(Novozym)(商品名)435、 レシターゼ(Lecitase)(商品名) (すべてノボザイムズ社(Novozymes A/S)から入手可能)が挙げられる。
その他のリパーゼの例は、ジェネンコール社(Genencor Int. Inc.)のルマファスト(Lumafast)(商品名)、Ps.メンドシアンリパーゼ; DSM/ジェネンコール社(Genencor Int. Inc.)のリポマックス(Lipomax)(商品名)、Ps.シュードアルカリゲネスリパーゼ ; ユニリバー(Unilever)のフサリウムソラニリパーゼ(クチナーゼ) ; ジェネンコール社のバチルスsp.リパーゼ酵素である。その他の会社からその他のリパーゼが入手可能である。
また本発明には変異型リパーゼも含まれる。かかる例は、例えば、国際公開特許第93/01285号及び同第95/22615号に記載されている。
【0043】
プロテアーゼ
プロテアーゼは蛋白質を分解する。またリパーゼと共に細菌の細胞壁や細胞膜の構造成分を形成するタンパク質や脂質を溶解することによって細菌を破壊する。プロテアーゼ(E.C. 3.4のもとに分類される酵素) は、本群の範囲内のプロテアーゼが含まれる。例には、以下の酵素分類(E.C.)番号のもとで分類されるものから選択されるプロテアーゼが挙げられる:
3.4.11.5 (プロリルアミノペプチダーゼ)、 3.4.11.9 (X−プロアミノペプチダーゼ)、 3.4.11.10 (細菌性ロイシルアミノペプチダーゼ)、 3.4.11.12 (好熱性アミノペプチダーゼ)、 3.4.11.15 (リシルアミノペプチダーゼ)、 3.4.11.17 (トリプトファニルアミノペプチダーゼ)、 3.4.11.18 (メチオニルアミノペプチダーゼ)を含む3.4.11 (すなわち、いわゆるアミノペプチダーゼ)。
3.4.16 (すなわち、いわゆるセリン型カルボキシペプチダーゼ)、 3.4.17 (すなわち、いわゆるメタロカルボキシペプチダーゼ)、及び3.4.18 (すなわち、いわゆるシステイン型カルボキシペプチダーゼ)。
3.4.21.1 (キモトリプシン)、 3.4.21.4 (トリプシン)、 3.4.21.25 (ククミシン)、 3.4.21.32 (ブラキウリン)、 3.4.21.48 (セレビシン) 及び3.4.21.62 (スブチリシン)を含む3.4.21 (すなわち、いわゆるセリンエンドペプチダーゼ);3.4.22.2 (パパイン)、 3.4.22.3 (フィカイン)、 3.4.22.6 (キモパパイン)、 3.4.22.7 (アスクレパイン)、 3.4.22.14 (アクチニダイン)、 3.4.22.30 (カリカイン)、 3.4.22.31 (アナナイン)、及び3.4.22.33 (ブロメライン)を含む3.4.22 (すなわち、いわゆるシステインエンドペプチダーゼ);
3.4.23.1 (ペプシンA)、 3.4.23.18 (アスペルギロペプシンI)、 3.4.23.19 (アスペルギロペプシンII)、 3.4.23.20 (ペニシロペプシン)、 3.4.23.23 (ムコペプシン)、及び3.4.23.25 (サッカロペプシン)を含む3.4.23 (すなわち、いわゆるアスパラギン酸エンドペプチダーゼ);及び
3.4.24.28 (バチロリシン)を含む3.4.24 (すなわち、いわゆるメタロエンドペプチダーゼ)。
【0044】
本発明においては、本発明の組成物で使用されるプロテアーゼは、細菌性又は真菌性微生物のような微生物に由来する。
特に、プロテアーゼは、バチルスsp.(Bacillus)の株、特にバチルススブチリス(Bacillus subtilis)の株、又は真菌リゾムコールsp.(Rhizomucor)の株、特にリゾムコールミエヘイ(Rhizomucor miehei)の株、又はリゾプスsp.(Rhizopus)の株、特に、R.ニベウス(niveus)の株、又はシタリジウムsp.(Scytalidium)の株、又はスルホロブスsp.(Sulpholobus)の株、又はサーモプラズマsp.(Thermoplasma)の株、 又はアスペルギルスsp.(Aspergillus)の株、特に、A.アクレアタス(aculeatus)若しくはA.ニゲル(niger)、若しくはA.アワモリ(awamori)、若しくはA.オリザエ(oryzae)の株、又はトリコデルマsp.(Trichoderma)の株、 特に、T.ハージアナム(harzianum)、若しくはT.レシエ(reesie)の株、 又はフサナムsp.(Fusarium)の株、特にF.オキシスポラム(oxysporum)の株、又はフミコラ(Humicola)sp.の株に由来してもよい。
【0045】
関連するスブチリシンの例は、スブチリシンBPN‘、 スブチリシンアミロサッカリチカス(amylosacchariticus)、 スブチリシン168、 スブチリシンメセンテリコペプチダーゼ(mesentericopeptidase)、 スブチリシンカールバーグ(Carlsberg)、 スブチリシンDY、 スブチリシン309、スブチリシン147、ターミターゼ、アクアリシン、バチルスPB92プロテアーゼ、プロテイナーゼK、プロテアーゼTW7、及びプロテアーゼTW3を含む。
容易に商業的に入手可能なかかるプロテアーゼの具体例には、エスペラーゼ(Esperase)(商品名)、アルカラーゼ(Alcalase)(商品名)、 ニュートラーゼ(Neutrase)(商品名)、デュラザイム(Durazym)(商品名)、サビナーゼ(Savinase)(商品名)、 ピラーゼ(Pyrase)(商品名)、膵臓トリプシンNOVO(PTN)、 バイオ−フィード プロ(Bio−Feed Pro)(商品名)、クリア−レンズ プロ(Clear−Lens Pro)(商品名)(すべてノボザイムズ社(Novozymes A/S)から入手可能)が挙げられる。
その他の市販のプロテアーゼの例には、DSMにより市販されているマキサターゼ(Maxatase)(商品名)、 マクサカル(Maxacal)(商品名)、 マクサペム(Maxapem)(商品名)、ジェネンコールインターナショナル(Genencor International)により市販されているオプティクリーン(Opticlean)(商品名)及びジェネンコールインターナショナルにより市販されているプラフェック(Purafect)(商品名)が挙げられる。
さらに、本発明の目的で設計される遺伝学的に改変されたプロテアーゼも含まれる。前記のように改変されたプロテアーゼは、好適なpH特性を有する変異型プロテアーゼをスクリーニングすることにより選択することができる。前記変異体は、例えば、欧州特許第130.756号 (ジェネンコール) 又は欧州特許第479.870号 (ノボノルディスクA/S)に記載されるような部位特異的変異誘発若しくはカセット変異誘発;又は当該技術で良好に確立された方法を用いることによる無作為変異誘発によって提供されてもよい。
【0046】
特許のプロテアーゼと同様に変異型プロテアーゼも含まれる。かかる変異型プロテアーゼの例は、欧州特許第130.756号 (ジェネンテック(Genentech))、 欧州特許第214.435号 (ヘンケル(Henkel))、 国際公開特許第87/04461 号(アムジェン(Amgen))、 国際公開特許第87/05050号(ジェネックス(Genex))、 欧州特許第251.446号(ジェネンコール(Genencor))、 欧州特許第260.105号(ジェネンコール(Genencor))、 トーマス(Thomas)ら、 (1985年)、 ネイチャー(Nature)、 318巻の375〜376ページ、 トーマス(Thomas)ら、 (1987年)、ジャーナルオブモレキュラーバイオロジー(J. Mol. Biol)、 193巻の803〜813ページ、 ラッセル(Russel)ら、 (1987年)、ネイチャー(Nature)、 328巻の496〜500ページ、 国際公開特許第88/08028号(ジェネックス(Genex))、 国際公開特許第88/08033号(アムジェン(Amgen))、 国際公開特許第89/06279号 (ノボノルディスク(Novo Nordisk )A/S)、 国際公開特許第91/00345号(ノボノルディスク(Novo Nordisk )A/S)、 欧州特許第525 610号 (ソルベイ(Solvay)) 及び国際公開特許第94/02618号 (ギストブロカデス(Gist−Brocades)N.V.)に開示されている。
本発明に基づき、プロテアーゼは酸性プロテアーゼ又はアルカリ性プロテアーゼのいずれであってもよい。
【0047】
フィターゼ
フィターゼは、フィチン酸塩 (ミオ−イノシトールヘキサキスホスフェート) の(1) ミオ−イノシトールおよび/または(2) そのモノ−、ジ−、トリ−、テトラ− および/またはペンタ−ホスフェート及び(3)無機ホスフェートへの加水分解を触媒する酵素である。
酵素命名データベースExPASy(性状分析された各種の、EC(酵素委員会)番号が提供されている酵素を記載する国際生化学・分子生物学連合の命名委員会の勧告に主として基づいた酵素の命名に関する情報の保存)に基づいて、2つの異なった種類のフィターゼが知られている:いわゆる3−フィターゼ (ミオ−イノシトールヘキサホスフェート3−ホスホヒドロラーゼ、EC 3.1.3.8) 及び6−フィターゼ (ミオ−イノシトールヘキサホスフェート3−ホスホヒドロラーゼ、EC 3.1.3.26)である。3−フィターゼは先ず、D−3位にてエステル結合を加水分解するが、6−フィターゼはD−6位又はL−6位にて先ずエステル結合を加水分解する。
「フィターゼ」又は「フィターゼ活性を呈するポリペプチド若しくは酵素」という表現は、種々のミオ−イノシトールホスフェートから無機ホスフェート又はリンを遊離することが可能であるいかなる酵素も網羅することを意図する。かかるミオ−イノシトールホスフェート(フィターゼの基質)は、フィチン酸及びその塩であり、例えば、フィチン酸ナトリウム又はフィチン酸カリウム又は混合した塩である。また、フィターゼの基質はミオ−イノシトールのモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−又はペンタ−ホスフェートのいずれの立体異性体であっても良い。好ましいフィターゼ基質は、フィチン酸及びその塩である。
【0048】
酵素の使用形態は特に限定されない。
利用可能な形態として下記のものが挙げられる。
製剤化して用いる場合にはその例として顆粒や液状、または担体に固定化する等の方法を挙げることが出来る。
以下に酵素を顆粒化する方法を例示する。
1)噴霧造粒設備を用いて造粒する方法。具体的には液体酵素含有溶液を噴霧乾燥塔において噴霧化し、小さな液滴を形成させる。液滴は乾燥塔を下降する間に乾燥され、その結果酵素含有顆粒が形成される。より具体的な方法は下記文献に記載されている。Michael S. Showell (editor); Powdered detergents; Surfactant Science Series; 1998; vol. 71; page 140−142; Marcel Dekker。
2)流動層造粒装置を用いて造粒する方法。つまり酵素を予め形成されたコアー粒子のまわりに層として被覆する方法である。具体的には、予め形成されたコアー粒子を流動層装置内で流動化させながら酵素含有溶液を噴霧し、酵素をコアー粒子に付着させる。さらに乾燥するとコアー粒子の表面上に乾燥酵素の層が形成される。この方法によれば、所定のサイズのコアー粒子から、所望するサイズの粒子を得ることが出来る。この方法は、例えばWO97/23606号に記載されている。
3)吸収性コアー粒子を用いる方法。具体的には吸収性コアー粒子の周りに層として酵素を被覆するというよりも、酵素をコアーの表面上および/またはその中に吸収させるという方法である。この方法は、例えばWO97/39116号に記載されている。
【0049】
4)押し出し又はペレット化による造粒法。具体的には酵素含有ペーストを加圧してペレットにするか、又は加圧条件下で小さな開口部を通して押し出し、粒子に切断し、乾燥させる。より具体的な方法は下記文献に記載されている。Michael S. Showell (editor); Powdered detergents; Surfactant Science Series; 1998; vol. 71; page 140−142; Marcel Dekker。
5)酵素を小球化する方法。具体的には溶解したワックスに酵素粉末を懸濁し、その懸濁液を、例えば回転ディスク噴霧機などに通して、冷却チャンバー中に噴霧させ液滴をすみやかに固化させる。より具体的な方法は下記文献に記載されている。Michael S. Showell (editor); Powdered detergents; Surfactant Science Series; 1998; vol. 71; page 140−142; Marcel Dekker。
6)ミキサーを用いた顆粒化法。具体的には酵素含有溶液を粒状化成分の乾燥粉末組成物に添加し造粒する方法である。液体及び粉末原料を適切な割合で混合すると、液体中の湿気が乾燥粉末に吸収され、徐々に乾燥粉末の成分が凝集し始める。そして粒子が堆積し、酵素を含む顆粒を形成する。このような工程は、米国特許第4,106,991号(NOVO NORDISK)及び関連する資料、欧州特許第170360B1号(NOVO NORDISK)、欧州特許第304332B1号(NOVO NORDISK)、欧州特許第304331号(NOVO NORDISK)、WO90/09440号(NOVO NORDISK)及びWO90/09428号(NOVO NORDISK)、WO01/01/004279号(NOVO NORDISK)に記載されている。
7)また上記のような方法で得られた酵素顆粒をコーティングする方法が特許WO92/12645,WO97/16076に記載されている。
これらの方法で顆粒化された製剤はさまざまな特性、例えば物理的強度、粉塵発生量、粒度分布、溶解性、酵素安定性、製品への配合時または最終製品中における酵素安定性、流動特性、色彩、臭気、酵素タンパク質純度、均一性、嵩密度などの点で改良されており、使用し易い形態になっている。
【0050】
また酵素を液状製剤として用いる際には酵素が組成中で安定化されていることが重要であるが、その手法は特許WO98/40471号(該当特許 特許公表2001−514513号)や特開2000−350777号公報に記載の方法を参考にすることが出来る。
上記特許にはラッカーゼを含んでなる液体製剤の貯蔵安定性を改善するための方法、少なくとも一種のポリアルコールおよびラッカーゼを含んでなる貯蔵安定液体製剤であって、当該酵素の至適pHよりもアルカリ性であるpHを有する製剤の調整法について記載されており、本発明の消臭剤にも応用することが可能である。
【0051】
本発明では酵素を固定化し使用することもできる。具体的には、酵素を顆粒状シリカなど粒子状の担体表面へ吸着させること、酵素を顆粒状シリカへなど粒子状の担体表面へグルタルアルデヒドなどの架橋剤とともに共有結合させること、酵素を粒状弱塩基性陰イオン交換多孔性樹脂へ吸着させること、酵素をポリプロピレンなどの樹脂へ吸着させること、あるいはグルタルアルデヒドなどの架橋剤を用いて担体表面へ架橋させること、この際さらに硫酸マグネシウムを共存させることなどにより得られる固定化酵素等を挙げることができる。
酵素の固定化は、とくに欧州特許(以下、EPということがある)140452号、 WO8902916号、 WO90055778号、WO9015868号、EP232933号, あるいは米国特許(以下、USということがある)4665028号に記載された方法によって実施されうる。何種類かの酸化還元酵素を混合して固定化する場合も、それぞれ別々に固定化する場合も有りうる。後者の場合にはそれぞれの固定化酸化還元酵素は混合することも、連続した反応に別々に使用することも出来る。
【0052】
例えば、固定化ラッカーゼを以下のような手段で調製することができる。たとえば、Myceliophthora thermophila由来のラッカーゼ濃縮液をアルカリ性に調整した後澱粉顆粒(粒子サイズ0.5〜2mm)に噴霧し、混合分散させ、ついで乾燥させた。
乾燥させたラッカーゼを保持した顆粒に、さらに3〜6%グルタルアルデヒド溶液などの架橋能を有する溶液を噴霧した。水分を含む顆粒を次に乾燥させ、架橋固定化ラッカーゼが調製された。
【0053】
酵素とフェノール性化合物および/またはメディエータとの間の最適な比率は、選択される酵素やフェノール性化合物および/またはメディエータによって変化するので一概に規定することができないのであるが、例えばフェノール性化合物および/またはメディエータ0.1g当たり酵素活性が100単位以上となる量で酵素をフェノール性化合物および/またはメディエータに配合することが好ましい。なおここでいう酵素活性の単位とは(L)−DOPAを基質としてPH6.5、温度25℃の条件下、1分間反応させた場合に、OD310nmでの吸収値を0.01増加させたときを1単位とする。
【0054】
本発明の消臭剤は、悪臭成分を消臭する消臭剤として有効であり、とくに含硫黄化合物や含窒素化合物を消臭する消臭剤として有効である。その消臭機構は以下のように推測される。すなわち、フェノール性化合物がその環境中の酸素又は酸化酵素によって酸化されて反応性の高いキノン構造を有する化合物になり、それらがさらに悪臭物質である含硫黄化合物や含窒素化合物と反応して消臭効果を奏するものと推定される。
【0055】
フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することのできる酵素とから得られる消臭剤の形状は、消臭剤の使用時の状況、消臭剤含有製品の形状、製法、使用形態などにより決められるが、通常では粉末上、粒状、顆粒状、ペレット状が好ましい。また、タブレット状、棒状、球状などの他の形状でもよい。別な形態として両者を適宜溶媒に溶かした液状でもよいが、この場合に消臭剤として使用する直前に両者を混ぜて使用することが好ましい。しかしながら、溶液中の溶存酸素濃度ができるだけ少ない状態(例えば0.00015重量%以下、特開2000−35077号公報参照)であれば、溶液中にフェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することのできる酵素を予め溶かしておいても、酵素によるフェノール性化合物の酸化作用が抑制された状態を維持できるので、使用直前に混ぜる注意をしなくともよく、使用前に混合することも可能である。用いる溶媒は、本発明の目的である消臭機能を阻害しない溶媒であれば、どのような溶媒でもよく、作業性、臭いなどの点で問題がなければなおよい。好ましい溶媒は水、低級アルコール、それらの混合物である。また、スプレー状でもよいが、この場合には消臭機能が効率的に発揮できるよう工夫する。
【0056】
また、消臭剤あるいは消臭剤を構成する各成分は担体に担持させること、あるいは吸着させることができる。すなわち、担体として、繊維、繊維塊、繊維束、不織布、繊維製品、パルプ、紙、紙製品(ダンボール、ハニカムなど)などの繊維系担体、活性炭、珪藻土、活性白土、バームキュライト、シリカ、ゼオライト、パーライト、粘土鉱物、素焼き、セラミックス、金属、ガラスなどの粒子、破砕片、成形物、焼結物などの無機質系担体、吸水性ポリマー、プラスチック粒子、発泡プラスチックなどのプラスチック担体、籾殻、そば殻、おがくず、これらの焼結物などの天然系担体などが挙げられる。それら担体の中では、多孔性を有する担体が好ましい。ここで、多孔性を有する担体とは、担体自身が多孔性である場合と、担体間に無数の空隙を有する場合との双方が含まれる。
【0057】
フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することのできる酵素との量割合は、消臭機能が発揮されるような量割合であれば特に限定されない。本発明では比較的少量でも優れた消臭効果がもたらされる特徴を有する。
また、消臭剤を構成する成分を二つあるいはそれ以上に分けて別々に保管しておき、悪臭を感じられるときなど消臭したい状況になったときに、両者を合一して消臭剤を調製し、悪臭を消臭することも可能である。例えば、フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することのできる酵素と分けて保管する方法、フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することのできる酵素と第三番目の成分(たとえば、慣用の配合剤、アルカリや酸など消臭効果に影響を及ぼす各種の薬剤など)を分けて保管する方法、消臭剤と第三番目の成分とを分けて保管する方法などが挙げられる。
【0058】
さらに、本発明の消臭剤と公知の他の消臭剤とを組み合わせた形態をとることもできる。また、本発明では公知の消臭方法を組合わせてもよい。
公知の消臭剤としてはたとえば下記の消臭剤が知られている。
脱硫作用による消臭剤(硫酸第一鉄などの硫酸鉄や塩酸鉄など)、
化学反応作用による消臭剤(酸性剤、アルカリ性剤、酸化剤、還元剤など)、
付加・縮合作用による消臭剤(付加剤:(メタ)アクリル酸エステル、マレイン酸エステルなど、縮合剤:グリオキシザールなど)、
イオン交換作用による消臭剤(イオン交換樹脂の両性活性剤、カチオン剤、アニオン剤など)、
柿ポリフェノール、茶カテキン、ローズマリー抽出物、ウーロン茶抽出物、ヨモギ抽出物、ウラジロガシ葉抽出物、米糠・大豆焙煎抽出物などのポリフェノール系消臭剤、 サイクロデキストリン、シャンピニオンエキス、ルイボス抽出物、鉄クロロフィンナトリウムなど。
吸着作用による消臭剤(中性活性炭、繊維化炭素吸着剤、ゼオライト、活性白土などの多孔質の吸着剤など)、
吸収作用による消臭剤(水やアルコール、ヘキサンなどの有機溶剤系および界面活性剤など)、
酵素作用による消臭剤(消化酵素や口内善玉菌LS−1乳酸菌、酵母、土壌細菌など)
防腐・殺菌作用による消臭剤(クロラミンT、パラベン系、フェノール系など)
【0059】
公知の消臭方法としてはたとえば下記の消臭方法が知られている。
シトラール、シンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、カンファー、ボルニルアセテートなどの芳香系化合物を、臭いを消したい空間あるいは場所に存在させること。
木酢液、パラジクロロベンゼンなどの悪臭をマスキングすることができる化合物を、臭いを消したい空間あるいは場所に存在させること。
中和系(植物精油としてテレピン油、ユーカリ油、ビャクダン油など、テレピン化合物、有機酸などをブレンドしたものであり、臭いの感覚的な中和をもたらすことができる化合物を、臭いを消したい空間あるいは場所に存在させること。
紫外線やオゾンなどを臭いを消したい空間あるいは場所に照射し、適用すること。
【0060】
本発明でいう消臭剤内にフレーバー(以下、FLということがある)あるいはフラグランス(以下、FRということがある)を配合してもよい。その結果、消臭剤組成物に心地よい香気を付与することができる。さらに消臭剤を構成する成分によっては基質特有の異臭がごく僅か発生するときもあるが、そのようなときには異臭をマスキングすることができ、十分な消臭効果を発揮させることが可能になる。
上記フレーバーあるいはフラグランスの配合量はとくに限定されないが、たとえば消臭剤を基準にして、0.01〜10倍(重量)程度配合させることができるが、とくに0.01〜10重量%とすると好ましい結果をもたらすことができる。
【0061】
本発明の用いられるフレーバーとしては、エステル類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アセタール類、フェノール類、エーテル類、ラクトン類、フラン類、炭化水素類、含窒素化合物類、含硫化合物類、酸類などの合成香料および天然香料などが挙げられる。
上記の合成香料においてエステル類としては、例えば、アクリル酸エステル(メチル、エチル、等)、アセト酢酸エステル(メチル、エチル、等)、アニス酸エステル(メチル、エチル、等)、安息香酸エステル(アリル、イソアミル、エチル、ゲラニル、リナリル、フェニルエチル、ヘキシル、シス−3−ヘキセイニル、ベンジル、メチル、等)、アントラニル酸エステル(シンナミル、シス−3−ヘキセニル、メチル、エチル、リナリル、イソブチル、等)、N−メチルアントラニル酸エステル(メチル、エチル、等)、イソ吉草酸エステル(アミル、アリル、イソアミル、イソブチル、イソプロピル、エチル、オクチル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、テルペニル、リナリル、シンナミル、フェニルエチル、ブチル、プロピル、ヘキシル、ベンジル、メチル、ロジニル、等)、イソ酪酸エステル(イソアミル、ゲラニル、シトロネリル、テルペニル、シンナミル、オクチル、ネリル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニキシエチル、ブチル、プロピル、イソプロピル、ヘキシル、ベンジル、メチル、エチル、リナリル、ロジニル、等)、ウンデシレン酸エステル(アリル、イソアミル、ブチル、エチル、メチル、等)、オクタン酸エステル(アリル、イソアミル、エチル、オクチル、ヘキシル、ブチル、メチル、リナリル、等)、オクテン酸エステル(メチル、エチル、等)、オクチンカルボン酸エステル(メチル、エチル、等)、カプロン酸エステル(アリル、アミル、イソアミル、メチル、エチル、イソブチル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、リナリル、ゲラニル、シクロヘキシル、等)、ヘキセン酸エステル(メチル、エチル、等)、吉草酸エステル(アミル、イソプロピル、イソブチル、エチル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、シンナミル、フェニルエチル、メチル、等)、ギ酸エステル(アニシル、イソアミル、イソプロピル、エチル、オクチル、ゲラニル、シトロネリル、シンナミル、シクロヘキシル、テルピニル、フェニルエチル、ブチル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、ベンジル、リナリル、ロジニル、等)、クロトン酸エステル(イソブチル、エチル、シクロヘキシル、等)、ケイ皮酸エステル(アリル、エチル、メチル、イソプロピル、プロピル、3−フェニルプロピル、ベンジル、シクロヘキシル、メチル、等)、コハク酸エステル(モノメンチル、ジエチル、ジメチル、等)、
【0062】
酢酸エステル(アニシル、アミル、α−アミルシンナミル、イソアミル、イソブチル、イソプロピル、イソプレギル、イソボルニル、イソオイゲニル、オイゲニル、2−エチルブチル、エチル、3−オクチル、カルビル、ジヒドロカルビル、p−クレジル、o−クレジル、ゲラニル、α−又はβ−サンタリル、シクロヘキシル、シクロネリル、ジヒドロクミニル、ジメチルベンジルカルビニル、シンナミル、スチラリル、デシル、ドデシル、テルピニル、グアイニル、ネリル、ノニル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ブチル、フルフリル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、シス−3−ノネニル、シス−6−ノネニル、シス−3,シス−6−ノナジエニル、3−メチル−2−ブテニル、メンチル、ヘプチル、ベンジル、ボルニル、ミルセニル、ジヒドロミルセニル、ミルテニル、メチル、2−メチルブチル、メンチル、リナリル、ロジニル、等)、サリチル酸エステル(アリル、イソアミル、フェニル、フェニルエチル、ベンジル、エチル、メチル、等)、シクロヘキシルアルカン酸エステル(シクロヘキシル酢酸エチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シクロヘキシル酪酸アリル、シクロヘキシルセキサン酸アリル、シクロヘキシルデカン酸アリル、シクロヘキシル吉草酸アリル、等)、ステアリン酸エステル(エチル、プロピル、ブチル、等)、セバチン酸エステル(ジエチル、ジメチル、等)、デカン酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、メチル、等)、ドデカン酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、等)、乳酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、等)、ノナン酸エステル(エチル、フェニルエチル、メチル、等)、ノネン酸エステル(アリル、エチル、メチル、等)、ヒドロキシヘキサン酸エステル(エチル、メチル、等)、フェニル酢酸エステル(イソアミル、イソブチル、エチル、ゲラニル、シトロネリル、シス−3−ヘキセニル、メチル、等)、
【0063】
フェノキシ酢酸エステル(アリル、エチル、メチル、等)、フランカルボン酸エステル(フランカルボン酸エチル、フランラルボン酸ンメチル、フランカルボン酸ヘキシル、フランプロピオン酸イソブチル、等)、プロピオン酸エステル(アニシル、アリル、エチル、アミル、イソアミル、プロピル、ブチル、イソブチル、イソプロピル、ベンジル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、シンナミル、テトラヒドロフルフリル、トリシクロデセニル、ヘプチル、ボルニル、メチル、メンチル、リナリル、テルピニル、α−メチルプロピオニル、β−メチルプロピオニル、等)、ヘプタン酸エステル(アリル、エチル、オクチル、プロピル、メチル、等)、ヘプチンカルボン酸エステル(アリル、エチル、プロピル、メチル、等)、ミルシチン酸エステル(イソプロピル、エチル、メチル、等)、フェニルグリシド酸エステル(フェニルグリシド酸エチル、3−メチルフェニルグリシド酸エチル、p−メチル−β−フェニルグリシド酸エチル、等)、2−メチル酪酸エステル(メチル、エチル、オクチル、フェニルエチル、ブチル、ヘキシル、ベンジル、等)、3−メチル酪酸エステル(メチル、エチル、等)、酪酸エステル(アニシル、アミル、アリル、イソアミル、メチル、エチル、プロピル、オクチル、グアイニル、リナリル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、シンナミル、ネリル、テルペニル、フェニルプロピル、β−フェニルエチル、ブチル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、ベンジル、ロジニル、等)、ヒドロキシ酪酸エステル(3−ヒドロキシ酪酸のメチル、エチル、メンチル、等)などが使用される。
【0064】
アルコール類としては、例えば、脂肪族アルコール(イソアミルアルコール 、イソプレゴール、2−エチルヘキサノール、1−オクタノール、3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、1−デカノール、1−ドデカノール、2,6−ノナジエノール、ノナノール、2−ノナノール、シス−6−ノネノール、トランス−2,シス−6−ノナジエノール、シス−3,シス−6−ノナジエノール、ブタノール、ヘキサノール、シス−3−ヘキセノール、トランス−2−ヘキセノール、1−ウンデカノール、ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−メチル−1−ペンタノール、等)、テルペンアルコール(カルベオール、ボルネオール、イソボルネオール、カルベオール、ピペリトール、ゲラニオール、α−又はβ−サンタロール、シトロネロール、4−ツヤノール、テルピネオール、4−テルピネオール、ネロール、ミルセノール、ミルテノール、メントール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、ネロリドール、ヒドロキシシトロネロール、ファルネソール、ペリラアルコール、ロジノール、リナロール、等)、芳香族アルコール(アニスアルコール、α−アミルシンナミックアルコール、イソプロピルペンジルカルビノール、カルバクロール、クミンアルコール、ジメチルペンジルカルビノール、シンナミックアルコール、フェニルアリルアルコール、フェニルエチルカルビノール、β−フェニルエチルアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、ペンジルアルコール、等)などを好ましく例示することができる。
【0065】
アルデヒド類としては、例えば、脂肪族アルデヒド(アセトアルデヒド、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2,6−ジメチル−5−ヘブタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール,シス−3,シス−6−ノナジエナール、トランス−2,シス−6−ノナジエナール、バレルアルデヒド、プロパナール、イソプロパナール、ヘキサナール、トランス−2−ヘキセナール、シス−3−ヘキセナール、2−ペンテナール、ドデカナール、テトラデカナール、トランス−4−デセナール、トランス−2−トリデセナール、トランス−2−ドデセナール、トランス−2−ウンデセナール、2,4−ヘキサジエナール、シス−6−ノネナール、トランス−2−ノネナール、2−メチルブタナール、等)、芳香族アルデヒド(アニスアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−メチルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、エチルバニリン、クミンアルデヒド、サリチルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、o−,m−またはp−トリルアルデヒド、バニリン、ビベロナール、フェニルアセトアルデヒド、ヘリオトロピン、ベンズアルデヒド、4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール、p−メトキシシンナミックアルデヒド、p−メトキシペンズアルデヒド、等)、テルペンアルデヒド(ゲラニアール、シトラール、シトロネラール、α−シネンサール、β−シネンサール、ペリラアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、テトラハイドロシトラール、ミルテナール、シクロシトラール、イソシクロシトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ネラール、α−メチレンシトロネラール、マイラックアルデヒド、ベルンアルデヒド、サフラナール、等)などを好ましく挙げることができる.
【0066】
ケトン類としては、例えば、環式ケトン(メントン、イソメントン、カルボン、ジヒドロカルボン、プレゴン、ピペリトン、1−アセチル−3,3−ジメチル−1−シクロヘキセン、シスージャスモン、α−,β−又はγ−イロン、エチルマルトール、シクロテン、ジヒドロヌートカトン、3,4−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、ソトロン、α−,β−,γ−又はδ−ダマスコン、α−,β−又はγ−ダマセノン、ヌートカトン、2−sec−プチルシクロヘキサノン、マルトール、α−,β−又はγ一ヨノン、α−,β−又はγ−メチルヨノン、α一,β−又はγ−イソメチルヨノン、フラネオール、カンファ、等)、芳香族ケトン(アセトナフトン、アセトフェノン、アニシリデンアセトン、ラズベリーケトン、p−メチルアセトフェノン、アニシルアセトン、p−メトキシアセトフェノン、等)鎖式ケトン(ジアセチル、2−ノナノン、ジアセチル、2−ヘブタノン、2,3−ヘプタンジオン、2−ペンタノン、メチルアミルケトン、メチルノニルケトン、β−メチルナフチルケトン、メチルヘブタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、3−オクタノン、2,3−ヘキサンジオン、2−ウンデカノン、ジメチルオクテノン、6一メチル−5−ヘプチン−3−オン、等)などが好ましく例示することができる.
【0067】
アセタール類としては、例えば、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アセトアルデヒドジアミルアセタール、アセトアルデヒドジヘキシルアセタール、アセトアルデヒドプロピレシグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチル シス−3−ヘキセニルアセタール、ベンズアルデヒドグリセリンアセタール、ベンズアルデヒドプロピレングリコールアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、シトラールエチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、ヘキサナールジメチルアセタール、ヘキサナールジヘキシルアセタール、ヘキサナールプロピレングリコールアセタール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トランス−2−ヘキセナールプロピレングリコールアセタール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、ヘプタナールエチレングリコールアセタール、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、シトロネラールジメチルアセタール、アンバーセージ(Givaudan社製)、アセト酢酸エチルエチレングリコールアセタールおよび2−フェニルプロパナールジメチルアセタールなどが好ましい例として挙げることができる.
【0068】
フェノール類としては、例えば、オイゲノール、イソオイゲノール、2−メトキシ−4−ビニルフェノール、チモール、カルバクロール、グアヤコールおよびチャビコールなどが好ましく挙げられる.
エーテル類としては、例えば、アネトール、1,4−シネオール、1,8−シネオール、ジベンジルエーテル、リナロールオキシド、リモネンオキシド、ネロールオキシド、ローズオキシド、メチルイソオイゲノール、メチルチャビコール、イソアミルフェニルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、フェニルプロピルエーテル、p−クレジルメチルエーテル、バニリルプチルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、シトロネリルエチルエーテル、ゲラニルエチルエーテル、ローズフラン、テアスビラン、デシルメチルエーテルおよびメチルフェニルメチルエーテルなどが好ましい例として挙げられる。
ラクトン類としては、例えば、γ−又はδ−デカラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−又はδ−ヘキサラクトン、γ−又はδ−オクタラクトン、γ−又はδ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−2−デセノラクトン、メチルラクトン、5−ヒドロキシ−8−ウンデセン酸δ−ラクトン、ジャスミンラクトン、メンタラクトン、ジヒドロクマリン、オクタヒドロクマリンおよび6−メチルクマリンなどが好ましい例として挙げられる。
【0069】
フラン類としては、例えば、フラン、2−メチルフラン、3−メチルフラン、2−エチルフラン、2,5−ジエチルテトラヒドロフラン、3−ヒドロキシ−2−メチルテトラヒドロフラン、2−(メトキシメチル)フラン、2,3−ジヒドロフラン、メントフラン、フルフラール、5−メチルフルフラール、3−(2−フリル)−2−メチル−2−プロペナール、5−(ヒドロキシメチル)フルフラール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン(フラネオール)、4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン(ソトロン)、2−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−3(2H)−フラノン(ホモフラノオール)、5−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチル−2(5H)フラノン(ホモソトロン)、3−メチル−1,2−シクイロペンタンジオン(シクロテン)、2(5H)−フラノン、4−メチル−2(5H)−フラノン、5−メチル−2(5H)−フラノン、2−メチル−3(2H)−フラノン、5−メチル−3(2H)−フラノン、2−アセチルフラノン、2−アセチル−5−メチルフラン、フルフリルアルコール、2−フランカルボン酸メチル、2−フランカルボン酸エチルおよび酢酸フリフリルなどが好ましい例として挙げられる.
炭化水素類としては、例えば、α−又はβ−ビザボレン、β−カリオフィレン、p−サイメン、テルピネン、テルピノーレン、カジネン、ファルネセン、リモネン、オシメン、ミルセン、α−又はβ−ピネン、1,3,5−ウンデカトリエンおよびバレンセンなどが好ましい例として挙げられる.
【0070】
また、酸類としては、例えば、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、2−デセン酸、ゲラン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、乳酸、フェニル酢酸、ピルビン酸、トランス−2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチル−シス−3−ペンテン酸、2−メチル−4−ペンテン酸およびシクロヘキサンカルポン酸などを好ましく例示することができる。
【0071】
更に、天然香料としては、例えば、アニス、オレンジ、レモン、ライム、マンダリン、プチグレイン、ベルガモット、レモンバーム、グレープフルーツ、エレミ、オリバナム、レモングラス、ネロリ、マジョラム、アンゲリカルート、スターアニス、バジル、ベイ、カラマス、カモミール、キャラウエイ、カルダモン、カッシャ、シナモン、ペパーミント、スペアミント、ハッカ、ペニーロイヤル、ペッパー、シソ、サイプレス、オレガノ、カスカリラ、ジンジャー、パセリ、パインニードル、セージ、ヒソップ、ティートリー、マスタード、ホースラディッシュ、クラリセージ、クローブ、コニャック、コリアンダー、エストラゴン、ユーカリ、フェンネル、グアヤックウッド、ディル、カヤプテ、ワームシード、ピメント、ジュニパー、フェネグリーク、ガーリック、ローレル、メース、ミル、ナッツメグ、スプルース、ゼラニウム、シトロネラ、ラベンダー、ラバンジン、パルマローザ、ローズ、ローズマリー、サンダルウッド、オークモス、シダーウッド、ベチバー、リナロエ、ボアドローズ、パチョリ、ラブダナム、クミン、タイム、イランイラン、バーチ、カプシカム、セロリー、トルーバルサム、ジェネ、インモルテル、ベンゾイン、ジャスミン、カッシー、チョベローズ、レセダ、マリーゴールド、ミモザ、オポポナックス、オリス、バニラ及びリコリスなどが挙げられる。これらの天然香料に含有されている香料成分を使用することもできる。
【0072】
本発明の用いられるフレグランスとしては、炭化水素類、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類および/またはアセタール類、ケトン類および/またはケタール類、エーテル類、合成ムスク類、酸類、ラクトン類、エステル類、含ハロゲン化合物、天然香料などが挙げられる。
本発明で用いられる炭化水素類は、炭素と水素で構成された揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族炭化水素類、脂環式炭化水素類、テルペン系炭化水素類、芳香族炭化水素類などが例示され、好ましくは1,3,5−ウンデカトリエン、p−サイメン、α−ピネン、α−フェランドレン、β−カリオフィレン、β−ピネン、Δ−カレン、アロオシメン、オシメン、ジヒドロミルセン、ジペンテン、スクラレン、セドレン、テルピネン、テルピノーレン、バレンセン、ビサボーレン、ファルネッセン、ミルセン、リモネン、ロンギフォーレン、アダマンタン、イソロンギフォーレン、カンフェン、グァイエン、ジフェニル、ジフェニルメタン、ビフェニル、3,7−ジメチル−1,3,6−オクタトリエン、4−イソプロピル−1−メチル−2−プロペニルベンゼン、7−メチル−3−メチレン−1,6−オクタジエン、p−エチルスチレン、α−p−ジメチルスチレン、イソプレン、ウンデカトリエン、ウンデカン、オクタデカジエン、オクタデカン、オクタデセン、オクタン、オクテン、クメン、サビネン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、スチレン、デカリン、デカン、テトラデカン、テトラリン、ドデカン、トリデカン、トリデセン、ナフタレン、ノナン、ノネン、ノルボルナン、ノルボルネン、ヘキサデカン、ヘキサン、ヘプタデカジエン、ヘプタデカン、ヘプタデセン、ヘプタン、ペンタデカンが例示され、更に好ましくは1,3,5−ウンデカトリエン、p−サイメン、α−ピネン、α−フェランドレン、β−カリオフィレン、β−ピネン、Δ−カレン、アロオシメン、オシメン、ジヒドロミルセン、ジペンテン、スクラレン、セドレン、テルピネン、テルピノーレン、バレンセン、ビサボーレン、ファルネッセン、ミルセン、リモネン、ロンギフォーレン、アダマンタン、イソロンギフォーレン、カンフェンが例示される。
【0073】
本発明で用いられるアルコール類は、水酸基を持つ揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族アルコール類、脂環式アルコール類、テルペン系アルコール類、芳香族アルコール類などが例示され、好ましくは10−ウンデセノール、1−オクテン−3−オール、2,6−ノナジエノール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、2−エチルヘキサノール、2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、3−オクタノール、3−フェニルプロピルアルコール、L−メントール、n−デシルアルコール、p,α−ジメチルベンジルアルコール、p−tert−ブチルシクロヘキサノール、p−メチルジメチルベンジルカルビノール、α,3,3−トリメチル−2−ノルボルナンメタノール、α−n−アミルシンナミックアルコール、α−フェンキルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、アニスアルコール、アンバーコア、アンブリノール、イソノニルアルコール、イソフィトール、イソプレゴール、イソボルネオール、エチルリナロール、オクタノール、カルベオール、ゲラニオール、サンタロール、シス−3−ヘキセン−1−オール、シス−6−ノネノール、シトロネロール、ジヒドロ−α−ターピネオール、ジヒドロシトロネロール、ジヒドロミルセノール、ジヒドロリナロール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノール、シンナミックアルコール、スチラリルアルコール、セドロール、ターピネオール、ターピネン−4−オール、チンベロール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロミルセノール、テトラヒドロムゴール、テトラヒドロリナロール、ネロール、ネロリドール、ノナノール、ノニルアルコール、ノポール、ハイドロトロピルアルコール、バクダノール、パチュリアルコール、
【0074】
ファルネソール、フィトール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール、フェノキシエチルアルコール、フルフリルアルコール、ベチベロール、ペリラアルコール、ベンジルアルコール、マイヨール、ミルセノール、ミルテノール、ラバンジュロール、リナロール、1−(2,2,6−トリメチルシクロヘキサニル)−ヘキサン−3−オール、1,1−ジメチル−3−フェニルプロパノール、1−デカノール、1−ドデカノール、1−ノネン−3−オール、1−ヘプタノール、1−ペンテン−3−オール、2,2−ジメチル−3−フェニルプロパノール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、2,4−ジメチルベンジルアルコール、2,4−ヘキサジエノール、2,5,5−トリメチルオクタハイドロ−2−ナフトール、2,6−ジメチルヘプタン−2−オール、2−イソブチル−4−ハイドロキシ−4−メチルテトラハイドロピラン、2−ウンデカノール、2−オクタノール、2−ノナノール、2−フェニルプロピルアルコール、2−メチル−3−ブテン−2−オール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−2−ブテノール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−ブタノール、2−メチルオクタノール、2−メチルデカノール、2−メトキシ−2−フェニルエチルアルコール、3,3−ジメチル−Δ2,β−ノルボルナン−2−エタノール、3,4,5,6,6−ペンタメチル−2−ヘプタノール、3,6−ジメチルオクタ−3−オール、3,7−ジメチル−1−オクタノール、3,7−ジメチル−7−メトキシオクタ−2−オール、3−ツヤノール、3−ドデカノール、3−ヘプタノール、3−メチル−1−フェニル−3−ペンタノール、3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−ペンタン−2−オール、3−メチル−5−フェニルペンタノール、3−メチルペンタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、4−ツヤノール、4−メチル−3−デセン−5−オール、5−メチル−2−フェニル−2−ヘキサノール、
【0075】
6,8−ジメチル−2−ノナノール、9−デセノール、9−デセン−1−オール、E.G.モノブチルエーテル、sec−ウンデシリックアルコール、sec−オクチルアルコール、sec−ノニルアルコール、α,α,p−トリメチルフェニルエチルアルコール、α,α−ジメチルフェニルエチルアルコール、α−イソブチルフェニルエチルアルコール、α−ビサボロール、α−プロピルフェニルエチルアルコール、β,γ−ヘキセノール、β−カリオフィレンアルコール、γ−4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−プロパノール、アロオシメノール、アンベストール、イソカンフィルシクロヘキサノール、イソシクロゲラニオール、イソジヒドロラバンジュロール、イソブチルベンジルカルビノール、ウンデカノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、オシメノール、カメコール DH、クミンアルコール、ゲラニルリナロール、サビネンハイドレート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキシルエチルアルコール、シクロメチレンシトロネロール、シス−4−ヘキセン−1−オール、シス−p−イソプロピルシクロヘキシルメタノール、ジヒドロカルベオール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジメチルオクタノール、ジメチルビニルカルビノール、スクラレオール、デカハイドロ−β−ナフトール、テトラヒドロアロオシメノール、トランス−2−オクタノール、トランス−2−ヘキセノール、トランス−3−ヘキセン−1−オール、ネオペンチルグリコール、ハイドロシンナミックアルコール、バニリルアルコール、ピノカルベオール、ブタン−1,3−ジオール、ブタン−1,3−ジオールモノエチルエーテル、ブタン−1,3−ジオールモノブチルエーテル、ブタン−1,3−ジオールモノプロピルエーテル、ブタン−1,3−ジオールモノメチルエーテル、ブタン−2,3−ジオール、ブタン−2,
【0076】
3−ジオールモノエチルエーテル、ブタン−2,3−ジオールモノブチルエーテル、ブタン−2,3−ジオールモノプロピルエーテル、ブタン−2,3−ジオールモノメチルエーテル、ブチレングリコール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ヘキサメチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンタメチレングリコール、ミュゲアルコール、メチルβ−フェニルエチルアルコール、メチルサンデフロールが例示され、更に好ましくは10−ウンデセノール、1−オクテン−3−オール、2,6−ノナジエノール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、2−エチルヘキサノール、2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、3−オクタノール、3−フェニルプロピルアルコール、L−メントール、n−デシルアルコール、p,α−ジメチルベンジルアルコール、p−tert−ブチルシクロヘキサノール、p−メチルジメチルベンジルカルビノール、α,3,3−トリメチル−2−ノルボルナンメタノール、α−n−アミルシンナミックアルコール、α−フェンキルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、アニスアルコール、アンバーコア、アンブリノール、イソノニルアルコール、イソフィトール、イソプレゴール、イソボルネオール、エチルリナロール、オクタノール、カルベオール、ゲラニオール、サンタロール、シス−3−ヘキセン−1−オール、シス−6−ノネノール、シトロネロール、ジヒドロ−α−ターピネオール、ジヒドロシトロネロール、ジヒドロミルセノール、ジヒドロリナロール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノール、シンナミックアルコール、スチラリルアルコール、セドロール、ターピネオール、ターピネン−4−オール、チンベロール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロミルセノール、テトラヒドロムゴール、テトラヒドロリナロール、ネロール、ネロリドール、ノナノール、ノニルアルコール、ノポール、ハイドロトロピルアルコール、バクダノール、パチュリアルコール、ファルネソール、フィトール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール、フェノキシエチルアルコール、フルフリルアルコール、ベチベロール、ペリラアルコール、ベンジルアルコール、マイヨール、ミルセノール、ミルテノール、ラバンジュロール、リナロールが例示される。
【0077】
本発明で用いられるフェノール類は、フェノール性の化合物及びその誘導体であって香りを有する有機化合物であれば特に限定されることはなく、例えば1価、2価、3価のフェノール性化合物、ポリフェノール類、又はこれらの化合物のエーテル誘導体などが例示され、好ましくはp−クレゾール、イソオイゲノール、エストラゴール、オイゲノール、ヒノキチオール、ベンジルイソオイゲノール、ベンジルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、メチルオイゲノール、ヤラヤラ、2,6−ジメトキシフェノール、4−エチルグアヤコール、4−メチルグアヤコール、5−プロペニルグアエトール、β−ナフトールイソブチルエーテル、p−アリルフェノール、p−エチルフェノール、イソサフロール、エチルイソオイゲノール、カテコールジメチルエーテル、カルバクロール、グアヤコール、クレオゾール、サフロール、ジヒドロオイゲノール、チモール、チャビコール、ハイドロキノンジメチルエーテル、バニトロープ、ブロメリア、メトキシベンゼン、レゾルシノールジメチルエーテル、ショウガオールが例示される。
【0078】
本発明で用いられるアルデヒド類又はアセタール類は、アルデヒド基又はアセタール基を分子内にもつ揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族アルデヒドやアセタール、テルペン系アルデヒドやアセタール、芳香族アルデヒドやアセタールなどが例示され、好ましくは10−ウンデセナール、2,4−ジメチル−4,4a,5,9b−テトラヒドロインデノ[1,2d]−1,3−ジオキシン、2,4−デカジエナール、2,6−ノナジエナール、2−ブチル−4,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、2−ヘキシル−5−メチル−1,3−ジオキソラン、2−メチルウンデカナール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、3−エチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン、3−エチル−8(9),11−ジメチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン、3−プロピルビシクロ[2.2.1]−ヘプタ−5−エン−2−カルボキシアルデヒド、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン、4−ヘプテナール、5−メチル−5−プロピル−2−(1−メチルブチル)−1,3−ジオキサン、o−メトキシシンナミックアルデヒド、o−メトキシベンズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アニスアルデヒド、アルデヒド C−10、アルデヒド C−11、
【0079】
アルデヒド C−12、アルデヒド C−6、アルデヒド C−6 DEA、アルデヒド C−6 DMA、アルデヒド C−6 PGアセタール、アルデヒド C−8、アルデヒド C−8 DEA、アルデヒド C−8 DMA、アルデヒド C−9、アルデヒド C−9 DEA、アルデヒド C−9 DMA、イソシクロシトラール、エチルバニリン、カントキサール、キューカンバーアルデヒド、クミンアルデヒド、ゲラニアール、サイクラメンアルデヒド、シス−6−ノネナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シネンサール、デュピカール、トランス−2−ヘキセナール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トリプラール、ネラール、ハイドロトロパアルデヒド、バニリン、ヒドロキシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルアセトアルデヒドP.G.アセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フルフラール、フロラロゾン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、ペリラアルデヒド、ベルガマール、ベルトアセタール、ベルンアルデヒド、ベンズアルデヒド、ホモマイラックアルデヒド、マイラックアルデヒド、メロナール、リラール、リリアール、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン、2,4−ウンデカジエナール、2,4−オクタジエナール、2,4−ジオキサ−3−メチル−7,10−メタノスピロ[5.5]−ウンデカン、2,4−ドデカジエナール、2,4−ノナジエナール、2,4−ヘキサジエナール、2,4−ヘプタジエナール、2,5,6−トリメチル−4−ヘプテナール、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエナール、2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−プロパナール、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−3−ブテナール、2−メチルブタナール、3−フェニルプロピオニックアルデヒド、3−フェニルプロピオニックアルデヒドジメチルアセタール、3−メチル−5−フェニルバレルアルデヒド、4−(2,2,6−トリメチル−2(1)−シクロヘキセン)−2−メチルブタナール、4−(4−メチル−3−シクロヘキセ−1−イリデン)−ペンタナール、4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール、5−(ヒドロキシメチル)−2−フルフラール、5,9−ジメチル−4,9−デカジエナール、5−メチルフルフラール、n−バレルアルデヒド、p−tert−ブチルハイドロシンナミックアルデヒド、p−イソブチル−α−メチルハイドロシンナミックアルデヒド、p−イソプロピルハイドロトロパアルデヒド、p−メチルハイドロトロパアルデヒド、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、p−メトキシベンズアルデヒド、α−n−アミルシンナミックアルデヒドジエチルアセタール、
【0080】
α−アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、α−カンフォーレンアルデヒド、α−メチルシンナミックアルデヒド、β−メチルハイドロシンナミックアルデヒド、γ−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、アセトアルデヒドエチルイソオイゲニルアセタール、アセトアルデヒドエチルシス−3−ヘキセニルアセタール、アセトアルデヒドエチルフェニルエチルアセタール、アセトアルデヒドエチルヘキシルアセタール、アセトアルデヒドシトロネリルエチルアセタール、アセトアルデヒドシトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルn−プロピルアセタール、アルデヒド C−13、アルデヒド C−14、アルデヒド C−5、アルデヒド C−7、アルデヒドC−7 DEA、アルデヒド C−7 DMA、イソバレルアルデヒド、オクタハイドロ−4,7−メタノ−1H−インデンカルボキシアルデヒド、カリオフィレンアルデヒド、ゲラニルオキシアセトアルデヒド、サフラナール、サリシルアルデヒド、シクロシトラール、シス−3−ヘキセナール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタ−ル、シス−4−デセナール、シトラールPGアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトロネラールEGアセタール、ジヒドロインデニル−2,4−ジオキサン、ジメチルオクタナール、シンナミックアルデヒド、デカナールジエチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、テトラヒドロシトラール、ドデカナールジメチルアセタール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−デセン−1−アール、トランス−2−ドデセナール、トランス−2−トリデセナール、トランス−2−ノネナール、トランス−2−ヘプテナール、トランス−2−ペンテナール、トランス−4−デセナール、トリメチルウンデセナール、トリメチルデカジエナール、ハイドロトロパアルデヒドE.G.アセタール、ハイドロトロパアルデヒドジメチルアセタール、バニリンP.G.アセタール、パラアルデヒド、ヒドロキシシトロネラールジエチルアセタール、フェニルアセトアルデヒド2,3−ブチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒド2,4−ジヒドロキシ−4−メチルペンタンアセタール、
【0081】
フェニルアセトアルデヒドジイソブチルアセタール、フェノキシアセトアルデヒド、フルフリルアクロレイン、ヘプタナールE.G.アセタール、ヘリオトロピンジエチルアセタール、ヘリオトロピンジメチルアセタール、ベンズアルデヒドPGアセタール、ベンズアルデヒドグリセリルアセタール、ベンズアルデヒドジエチルアセタール、ベンズアルデヒドジメチルアセタール、ホルムアルデヒドシクロドデシルエチルアセタール、メチルデカナール、メチルノニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、メチルバニリン、メトキシジシクロペンタジエンカルボキシアルデヒド、メトキシシトロネラールが例示され、更に好ましくは10−ウンデセナール、2,4−ジメチル−4,4a,5,9b−テトラヒドロインデノ[1,2d]−1,3−ジオキシン、2,4−デカジエナール、2,6−ノナジエナール、2−ブチル−4,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、2−ヘキシル−5−メチル−1,3−ジオキソラン、2−メチルウンデカナール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、3−エチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン、3−エチル−8(9),11−ジメチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン、3−プロピルビシクロ[2.2.1]−ヘプタ−5−エン−2−カルボキシアルデヒド、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン、4−ヘプテナール、5−メチル−5−プロピル−2−(1−メチルブチル)−1,3−ジオキサン、o−メトキシシンナミックアルデヒド、o−メトキシベンズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、
【0082】
アセトアルデヒドジエチルアセタール、アニスアルデヒド、アルデヒド C−10、アルデヒド C−11、アルデヒド C−12、アルデヒド C−6、アルデヒド C−6 DEA、アルデヒド C−6 DMA、アルデヒド C−6 PGアセタール、アルデヒド C−8、アルデヒド C−8DEA、アルデヒド C−8 DMA、アルデヒド C−9、アルデヒド C−9 DEA、アルデヒド C−9 DMA、イソシクロシトラール、エチルバニリン、カントキサール、キューカンバーアルデヒド、クミンアルデヒド、ゲラニアール、サイクラメンアルデヒド、シス−6−ノネナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シネンサール、デュピカール、トランス−2−ヘキセナール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トリプラール、ネラール、ハイドロトロパアルデヒド、バニリン、ヒドロキシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルアセトアルデヒドP.G.アセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フルフラール、フロラロゾン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、ペリラアルデヒド、ベルガマール、ベルトアセタール、ベルンアルデヒド、ベンズアルデヒド、ホモマイラックアルデヒド、マイラックアルデヒド、メロナール、リラール、リリアールが例示される。
【0083】
本発明で用いられるケトン類又はケタール類は、ケトン基又はケタール基を分子内にもつ揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族ケトンやケタール、テルペン系ケトンやケタール、芳香族ケトンやケタールなどが例示され、好ましくは2−sec−ブチルシクロヘキサノン、2−アセチル−3,3−ジメチルノルボルナン、2−アセチル−5−メチルフラン、2−アセチルフラン、2−ブチル−1,4−ジオキサスピロ[4,4]ノナン、2−ヘキシルシクロペンタノン、3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2−(5H)−フラノン、5−エチル−3−ハイドロキシ−4−メチル−2[5H]−フラノン、6−メチル−3,5−ヘプタジエン−2−オン、d−プレゴン、L−カルボン、o−tert−ブチルシクロヘキサノン、p−tert−ブチルシクロヘキサノン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、α−ダイナスコン、α−フェンコン、β−メチルナフチルケトン、アセチルセドレン、アセトフェノン、アニシルアセトン、アリルα−イオノン、イオノン、イソ E スーパー、イソジャスモン、イソダマスコン、イソロンギホラノン、イロン、エチルイソアミルケトン、エチルマルトール、カシュメラン、カローン、カンファー、コアボン、シクロテン、シス−ジャスモン、ジヒドロカルボン、ジヒドロジャスモン、ジベンジルケトン、セドレノン、ソトロン、ダマスコン、ダマセノン、トリモフィックスO、ヌートカトン、フラネオール、プリカトン、フロレックス、ベルトフィックス、ベルベノン、ベンゾフェノン、マルトール、メチルイオノン、メチルシクロペンテノロン、メチルヘプテノン、メントン、ラズベリーケトン、1−(4−メトキシフェニル)−1−ペンテン−3−オン、1−(p−メンテン−6−イル)−1−プロパノン、1−アセチル−3,3−ジメチル−1−シクロヘキセン、2−(1−シクロヘキセン−1−イル)シクロヘキサノン、2,2,5,5−テトラメチル−4−イソプロピル−1,3−ジオキサン、2,2,5−トリメチル−5−ペンチルシクロペンタノン、2,3,5−トリメチルシクロヘキセン−4−イル−1−メチルケトン、2,3−ヘキサジオン、2,3−ヘプタンジオン、2,3−ペンタジオン、2,4−ジ−tert−ブチルシクロヘキサノン、
【0084】
2,5,5−トリメチル−2−フェニル−1,3−ジオキサン、2,6,10−トリメチル−1−アセチル−2,5,9−シクロドデカトリエン、2,6,6,−トリメチル−2−シクロヘキセン−1,4−ジオン、2−n−ブチリデン−3,5,5(3,3,5)−トリメチルシクロヘキサノン、2−n−ヘプチルシクロヘプタノン、2’−アセトナフトン、2−ウンデカノン、2−オクタノン、2−シクロペンチルシクロペンタノン、2−トリデカノン、2−ノナノン、2−ハイドロキシ−6−イソプロピル−3−メチル−2−シクロヘキセノン、2−ブタノン、2−ヘプタノン、2−ヘプチルシクロペンタノン、2−ペンタノン、2−ペンチル−2−シクロペンテノン、2−ペンチルシクロペンタノン、3,3−ジメチルシクロヘキシルメチルケトン、3,4−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、3,4−ヘキサジオン、3,5−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、3−アセチル−2,5−ジメチルフラン、3−オクタノン、3−ノナノン、3−ヒドロキシメチル−2−ノナノン、3−ヘキサノン、3−ヘプタノン、3−ヘプテン−2−オン、3−メチル−4−フェニル−3−ブテン−2−オン、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−3−ペンテン−2−オン、3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセノン、4−(4−ハイドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−ブタノン、4−(4−メトキシフェニル)−3−ブテン−2−オン、4(5)−アセチル−7,7,9(7,9,9)−トリメチルビシクロ[4.3.0]ノナ−1−エン、4,7−ジヒドロ−2−(3−ペンタニル)−1,3−ジオキセピン、4,7−ジヒドロ−2−イソアミル−2−メチル−1,3−ジオキセピン、4−tert−アミルシクロヘキサノン、4−オキソイソホロン、4−シクロヘキセニル−4−メチル−2−ペンタノン、4−ヘプタノン、4−メチル−3−ペンテン−2−オン、4−メチル−4−フェニル−2−ペンタノン、4−メチレン−3,5,6,6−テトラメチル−2−ヘプタノン、5−シクロヘキサデセン−1−オン、5−ハイドロキシ−4−オクタノン、5−フェニル−5−メチル−3−ヘキサノン、5−メチル−2,3−ヘキサジオン、7−メチル−3,5−ジヒドロ−2H−ベンゾジオキセピン−3−オン、p−ハイドロキシフェニルブタノン、p−メトキシフェニルアセトン、α−メチルアニサルアセトン、アセチルイソバレリル、アセチルカリオフィレン、アセチルジメチルテトラヒドロベンズインダン、アセトイン、アセトケタール、アセトフェノンネオペンチルグリコールアセタール、アセトン、
【0085】
アトリノン、アニシリデンアセトン、アミルシクロペンタノン、エチルアセトアセテートE.G.ケタール、エチルアセトアセテートプロピレングリコールアセタール、オキソセドラン、クリプトン、ゲラニルアセトン、ジアセチル、ジアセトンアルコール、ジオスフェノール、シクロヘキサノン、シクロヘキセノン、シクロペンタノン、シス−2−アセトニル−4−メチルテトラヒドロピラン、ジメチルオクテノン、ジンゲロール、セドラノン、バイタライド、ピペリテノン、ピペリトン、ピペロニルアセトン、ファルネシルアセトン、プソイドイオノン、ブチリデンアセトン、フルフラールアセトン、プロピオフェノン、ヘリオトロピルアセトン、ベルドキサン、ベンジリデンアセトン、ホモフラネオール、メシチルオキサイド、メチルα−フリルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイリトン、メチルセドリロン、メチルテトラヒドロフラノンが例示され、更に好ましくは2−sec−ブチルシクロヘキサノン、2−アセチル−3,3−ジメチルノルボルナン、2−アセチル−5−メチルフラン、2−アセチルフラン、2−ブチル−1,4−ジオキサスピロ[4,4]ノナン、2−ヘキシルシクロペンタノン、3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2−(5H)−フラノン、5−エチル−3−ハイドロキシ−4−メチル−2[5H]−フラノン、6−メチル−3,5−ヘプタジエン−2−オン、d−プレゴン、L−カルボン、o−tert−ブチルシクロヘキサノン、p−tert−ブチルシクロヘキサノン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、α−ダイナスコン、α−フェンコン、β−メチルナフチルケトン、アセチルセドレン、アセトフェノン、アニシルアセトン、アリルα−イオノン、イオノン、イソ E スーパー、イソジャスモン、イソダマスコン、イソロンギホラノン、イロン、エチルイソアミルケトン、エチルマルトール、カシュメラン、カローン、カンファー、コアボン、シクロテン、シス−ジャスモン、ジヒドロカルボン、ジヒドロジャスモン、ジベンジルケトン、セドレノン、ソトロン、ダマスコン、ダマセノン、トリモフィックス O、ヌートカトン、フラネオール、プリカトン、フロレックス、ベルトフィックス、ベルベノン、ベンゾフェノン、マルトール、メチルイオノン、メチルシクロペンテノロン、メチルヘプテノン、メントン、ラズベリーケトンが例示される。
【0086】
本発明で用いられるエーテル類は、分子内にエーテル基を有する揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族エーテル、テルペン系エーテル、芳香族エーテルなどが例示され、好ましくは1,4−シネオール、1,8−シネオール、p−クレジルメチルエーテル、β−カリオフィレンオキサイド、β−ナフチルイソブチルエーテル、β−ナフチルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、アネトール、アンブロキサン、イソアミルフェニルエチルエーテル、イソボルニルメチルエーテル、グリサルバ、サイクランバー、ジフェニルオキサイド、セドランバー、セドリルメチルエーテル、テアスピラン、ネロールオキサイド、フェニルエチルメチルエーテル、マドロックス、リナロールオキサイド、リメトール、ルーボフィックス、ルーボフロール、ローズオキサイド、ローズフラン、13−オキサビシクロ[10.3.0]ペンタデカン、1−メチルシクロドデシルメチルエーテル、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、2,2−ジメチル−5−(1−メチル−1−プロペニル)−テトラヒドロフラン、2−エチリデン−6−イソプロポキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−オキサスピロ[4.7]ドデカン、2−ブチル−4,6−ジメチルジヒドロピラン、2−メチル−2−ブテニルフェニルエチルエーテル、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルエチルエーテル、3−オキサビシクロ[10.3.0]−ペンタデカ−6−エン、4−アリルアニソール、5−イソプロペニル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン、8,9−エポキシセドレン、n−デシルビニルエーテル、tert−ブチルハイドロキノンジメチルエーテル、α−セドレンエポキサイド、α−ターピニルメチルエーテル、アリルフェニルエチルエーテル、イソアミルベンジルエーテル、イソロンギフォーレンエポキサイド、
【0087】
エチルo−メトキシベンジルエーテル、オシメンエポキサイド、ゲラニルエチルエーテル、シクロデセニルメチルエーテル、シクロヘキシルエチルエーテル、シクロヘキシルフェニルエチルエーテル、シトロキサイド、シトロネリルエチルエーテル、ジベンジルエーテル、ジュニパローム、セドロールメチルエーテル、デシルメチルエーテル、トリシクロデセニルメチルエーテル、トリメチルシクロドデカトリエンエポキサイド、メチルフェニルエチルエーテル、メチルヘキシルエーテル、メチルベンジルエーテル、リモネンオキサイド、1,2−ジメトキシベンゼン、1,3−ジメトキシベンゼン、1,4−ジメトキシ−2−tert−ブチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテルが例示され、更に好ましくは1,4−シネオール、1,8−シネオール、p−クレジルメチルエーテル、β−カリオフィレンオキサイド、β−ナフチルイソブチルエーテル、β−ナフチルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、アネトール、アンブロキサン、イソアミルフェニルエチルエーテル、イソボルニルメチルエーテル、グリサルバ、サイクランバー、ジフェニルオキサイド、セドランバー、セドリルメチルエーテル、テアスピラン、ネロールオキサイド、フェニルエチルメチルエーテル、マドロックス、リナロールオキサイド、リメトール、ルーボフィックス、ルーボフロール、ローズオキサイド、ローズフランが例示される。
【0088】
本発明で用いられる合成ムスク類は、ムスク香或いはムスク類似香を有する有機化合物であれば特に限定されることはなく10−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘキサデカノリド、12−オキサヘキサデカノリド、アンブレットリド、アンブレトン、エギザルトリド、エギザルトン、ガラクソリド、シクロヘキサデカノリド、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、シベトン、セルボリド、セレストリド、トナリド、ファントリド、ペンタリド、ホルミルエチルテトラメチルテトラリン、ムスコン、ベルサリドなどが例示される。
【0089】
本発明で用いられる酸類は、分子内にカルボキシル基を有する有機化合物であれば特に限定されることはなくフェニルアセチックアシッド、2−エチルブチリックアシッド、2−エチルヘキサノイックアシッド、2−デセノイックアシッド、2−ヘキセノイックアシッド、2−メチル−2−ペンテノイックアシッド、2−メチルブチリックアシッド、2−メチルヘプタノイックアシッド、4−ペンテノイックアシド、4−メチルペンタノイックアシッド、ウンデカノイックアシッド、ウンデシレニックアシッド、オクタノイックアシッド、オレイックアシッド、ゲラニックアシッド、シンナミックアシッド、ステアリックアシッド、チグリックアシッド、デカノイックアシッド、ドデカノイックアシッド、トリデカノイックアシッド、ノナノイックアシッド、ヒドロシンナミックアシッド、ピルビックアシッド、プロピオニックアシッド、ヘキサノイックアシッド、ヘプタノイックアシッド、ミリスチックアシッド、ラクチックアシッド、リノリックアシッド、リノレニックアシッド、レブリックアシッド、オキザリックアシッド、グルタリックアシッド、シトリックアシッド、スクシニックアシッド、タータリックアシッド、テレフタリックアシッド、バニリックアシッド、バリン、フィチックアシッド、フマリックアシッド、ベンゾイックアシッド、マリックアシッド、マレイックアシッド、マロニックアシッドなどが例示される。
【0090】
本発明で用いられるラクトン類は、分子内にラクトン基を有する揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族ラクトン、テルペン系ラクトン、芳香族ラクトンなどが例示され、好ましくは6−メチルクマリン、α−アンゲリカラクトン、γ−n−ブチロラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−オクタラクトン、γ−デカラクトン、γ−ノナラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ヘプタラクトン、δ−2−デセノラクトン、δ−ウンデカラクトン、δ−オクタラクトン、δ−デカラクトン、δ−テトラデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−トリデカラクトン、δ−ノナラクトン、δ−ヘキサラクトン、ε−デカラクトン、ε−ドデカラクトン、アルデヒド C−14(ピーチ)、アルデヒド C−18(ココナッツ)、ウィスキーラクトン、クマリン、ジヒドロジャスモンラクトン、ジャスミンラクトン、ジャスモラクトン、メチルγ−デカラクトン、メンタラクトン、4,6,6(4,4,6)−トリメチルテトラヒドロピラン−2−オン、7−デセン−1,4−ラクトン、オクタハイドロクマリン、ジヒドロクマリン、ドデカラクトン、3−n−ブチリデンフタリド、3−n−ブチルフタリド、3−プロピリデンフタリド、3−プロピルフタリドが例示される。
【0091】
本発明で用いられるエステル類は、分子内にエステル基を有する揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族エステル、テルペン系エステル、芳香族エステルなどが例示され、好ましくは1−エチニルシクロヘキシルアセテート、1−オクテン−3−イルアセテート、2−エチルヘキシルアセテート、2−フェノキシエチルイソブチレート、2−フェノキシエチルプロピオネート、3,5,5−トリメチルヘキシルアセテート、3,7−ジメチルオクタニルアセテート、3−フェニルプロピルアセテート、9−デセン−1−イルアセテート、L−メンチルアセテート、L−メンチルプロピオネート、o−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−クレジルアセテート、p−クレジルイソブチレート、p−クレジルフェニルアセテート、アセチルイソオイゲノール、アセチルオイゲノール、アニシルアセテート、アフェルマート、アミルアセテート、アミルカプリレート、アミルカプロエート、アミルサリシレート、アミルバレレート、アミルブチレート、アミルホーメート、アリル2−エチルブチレート、アリルアミルグリコレート、アリルイソバレレート、アリルオクタノエート、アリルカプリレート、アリルカプロエート、アリルシクロヘキシルアセテート、アリルシクロヘキシルオキシアセテート、アリルシクロヘキシルブチレート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、アリルシンナメート、アリルフェノキシアセテート、アリルブチレート、アリルプロピオネート、アリルヘプタノエート、アリルベンゾエート、アルデヒド C−16(ストロベリー)、アルデヒド C−19(パイナップル)、アルデヒド C−20(ラズベリー)、イソアミルアセテート、イソアミルアンゲレート、イソアミルイソバレレート、イソアミルイソブチレート、イソアミルウンデシレネート、イソアミルオクタノエート、イソアミルサリシレート、イソアミルシンナメート、イソアミルデカノエート、イソアミルドデカノエート、イソアミルブチレート、イソアミルプロピオネート、イソアミルヘキサノエート、イソアミルヘプチンカーボネート、イソアミルベンゾエート、イソアミルホーメート、イソアミルレブリネート、イソオイゲニルフェニルアセテート、イソジヒドロラバンジュリルアセテート、イソブチルアセテート、イソブチルイソバレレート、イソブチルイソブチレート、イソブチルサリシレート、イソブチルシンナメート、イソブチルバレレート、イソブチルフェニルアセテート、イソブチルブチレート、
【0092】
イソブチルプロピオネート、イソブチルヘキサノエート、イソブチルベンゾエート、イソプレギルアセテート、イソプロピルアセテート、イソプロピルイソバレレート、イソプロピルイソブチレート、イソプロピルシンナメート、イソプロピルデカノエート、イソプロピルフェニルアセテート、イソプロピルブチレート、イソプロピルヘキサノエート、イソプロピルベンゾエート、イソプロピルミリステート、イソボルニルアセテート、イソボルニルプロピオネート、ウィンターグリーン、エチル2−tert−ブチルシクロヘキシルカーボネート、エチル2−エチルヘキサノエート、エチル2−オクテノエート、エチル2−デセノエート、エチル2−フロエート、エチル2−ヘキシルアセトアセテート、エチル2−ベンジルアセトアセテート、エチル2−メチルバレレート、エチル2−メチルブチレート、エチル3,5,5−トリメチルヘキサノエート、エチル3−ハイドロキシブチレート、エチル3−ハイドロキシヘキサノエート、エチル3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート、エチル3−フェニルグリシデート、エチル3−フェニルプロピオネート、エチルo−メトキシベンゾエート、エチルp−アニセート、エチルアセテート、エチルアセトアセテート、エチルイソバレレート、エチルイソブチレート、エチルオクチンカーボネート、エチルオレエート、エチルカプリネート、エチルカプリレート、エチルカプロエート、エチルクロトネート、エチルゲラネート、エチルサフラネート、エチルサリシレート、エチルシクロゲラニエート、エチルシンナメート、エチルバレレート、エチルフェニルアセテート、エチルブチレート、エチルプロピオネート、エチルヘプタノエート、エチルヘプチンカーボネート、エチルペラルゴネート、エチルベンゾエート、エチルホーメート、エチルミリステート、エチルメチルp−トリルグリシデート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルラウレート、エチルラクテート、エチルリナリルアセテート、エチルレブリネート、エチレンドデカンジオエート、エチレンブラッシレート、オイゲニルフェニルアセテート、オクチルアセテート、
【0093】
オクチルイソバレレート、オクチルイソブチレート、オクチルオクタノエート、オクチルブチレート、オクチルヘプタノエート、オクチルホーメート、オシメニルアセテート、カリオフィレンアセテート、カリオフィレンホーメート、カリクソール、カルビルアセテート、グアィアックアセテート、クミニルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルイソバレレート、ゲラニルイソブチレート、ゲラニルチグレート、ゲラニルフェニルアセテート、ゲラニルブチレート、ゲラニルプロピオネート、ゲラニルヘキサノエート、ゲラニルベンゾエート、ゲラニルホーメート、コニフェラン、サンタリルアセテート、ジエチルアジペート、ジエチルスクシネート、ジエチルセバケート、ジエチルタータレート、ジエチルフタレート、ジエチルマロネート、シクロヘキシルアセテート、シクロヘキシルイソバレレート、シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルクロトネート、シクロヘキシルブチレート、シス−3−ヘキセニル2−メチルブチレート、シス−3−ヘキセニルアセテ−ト、シス−3−ヘキセニルアンゲレート、シス−3−ヘキセニルイソバレレート、シス−3−ヘキセニルイソブチレート、シス−3−ヘキセニルカプロエート、シス−3−ヘキセニルサリシレート、シス−3−ヘキセニルチグレート、シス−3−ヘキセニルバレレート、シス−3−ヘキセニルフェニルアセテート、シス−3−ヘキセニルブチレート、シス−3−ヘキセニルプロピオネート、シス−3−ヘキセニルベンゾエート、シス−3−ヘキセニルホーメート、シス−3−ヘキセニルラクテート、シトリルアセテート、シトロネリルアセテート、シトロネリルイソバレレート、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルチグレート、シトロネリルフェニルアセテート、シトロネリルブチレート、シトロネリルプロピオネート、シトロネリルヘキサノエート、シトロネリルホーメート、ジヒドロカルビルアセテート、ジヒドロクミニルアセテート、ジヒドロターピニルアセテート、ジヒドロミルセニルアセテート、ジメチルスクシネート、ジメチルフェニルエチルカルビニルアセテート、ジメチルフタレート、
【0094】
ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルイソブチレート、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、ジメチルベンジルカルビニルプロピオネート、ジャスマール、シンナミルアセテート、シンナミルイソバレレート、シンナミルイソブチレート、シンナミルシンナメート、シンナミルチグレート、シンナミルブチレート、シンナミルプロピオネート、シンナミルベンゾエート、シンナミルホーメート、スチラリルアセテート、スチラリルイソブチレート、スチラリルプロピオネート、セドリルアセテート、セドリルホーメート、ターピニルアセテート、ターピニルイソバレレート、ターピニルイソブチレート、ターピニルブチレート、ターピニルプロピオネート、ターピニルホーメート、デカハイドロ−β−ナフチルホーメート、デシルアセテート、テトラヒドロフルフリルブチレート、テトラヒドロゲラニルアセテート、テトラヒドロフルフリルアセテート、テトラヒドロムギルアセテート、テトラヒドロリナリルアセテート、ドデシルアセテート、トランス−2−ヘキセニルアセテート、トランス−2−ヘキセニルブチレート、トランス−2−ヘキセニルプロピオネート、トランス−2−ヘキセニルヘキサノエート、トランス−デカハイドロ−β−ナフチルアセテート、トランス−デカハイドロ−β−ナフチルイソブチレート、トリアセチン、
【0095】
トリエチルシトレート、トリシクロデシルアセテート、トリシクロデセニルアセテート、トリシクロデセニルイソブチレート、トリシクロデセニルプロピオネート、ネリルアセテート、ネリルイソブチレート、ネリルブチレート、ネリルプロピオネート、ネリルホーメート、ノニルアセテート、ノピルアセテート、ハイドロトロピックアセテート、フェニルエチル2−メチルブチレート、フェニルエチルアセテート、フェニルエチルアンゲレート、フェニルエチルイソバレレート、フェニルエチルイソブチレート、フェニルエチルカプリレート、フェニルエチルサリシレート、フェニルエチルシンナメート、フェニルエチルチグレート、フェニルエチルノナノエート、フェニルエチルバレレート、フェニルエチルピバレート、フェニルエチルフェニルアセテート、フェニルエチルブチレート、フェニルエチルプロピオネート、フェニルエチルベンゾエート、フェニルエチルホーメート、フェニルエチルメタアクリレート、フェニルエチルメチルエチルカルビニルアセテート、フェニルサリシレート、フェンキルアセテート、ブチルアセテート、ブチルアンゲレート、ブチルイソバレレート、ブチルイソブチレート、ブチルオクタノエート、ブチルサリシレート、ブチルデカノエート、ブチルドデカノエート、ブチルバレレート、ブチルフェニルアセテート、ブチルブチリルラクテート、ブチルブチレート、ブチルプロピオネート、ブチルヘキサノエート、ブチルレブリネート、フルフリルアセテート、プレニルアセテート、プレニルアンゲレート、プレニルベンゾエート、プロピルアセテート、プロピルイソバレレート、プロピルイソブチレート、プロピルオクタノエート、プロピルシンナメート、
【0096】
プロピルトランス−2,シス−4−デカジエノエート、プロピルフェニルアセテート、プロピルブチレート、プロピルプロピオネート、プロピルヘキサノエート、プロピルヘプタノエート、プロピルベンゾエート、プロピルホーメート、ヘキシル2−メチルブチレート、ヘキシルアセテート、ヘキシルイソバレレート、ヘキシルイソブチレート、ヘキシルオクタノエート、ヘキシルサリシレート、ヘキシルチグレート、ヘキシルフェニルアセテート、ヘキシルブチレート、ヘキシルプロピオネート、ヘキシルヘキサノエート、ヘキシルベンゾエート、ヘキシルホーメート、ベチコールアセテート、ベチベリルアセテート、ヘプチルアセテート、ヘプチルオクタノエート、ヘプチルブチレート、ヘプチルヘキサノエート、ヘリオトロピルアセテート、ベンジル2−メチルブチレート、ベンジルアセテート、ベンジルイソバレレート、ベンジルイソブチレート、ベンジルカプリレート、ベンジルサリシレート、ベンジルシンナメート、ベンジルチグレート、ベンジルドデカノエート、ベンジルバレレート、ベンジルフェニルアセテート、ベンジルブチレート、ベンジルプロピオネート、ベンジルヘキサノエート、ベンジルベンゾエート、ベンジルホーメート、ペンチルサリシレート、マイラルディルアセテート、ミルセニルアセテート、ミルテニルアセテート、メチル1−メチル−3−シクロヘキセンカルボキシレート、メチル2−ノネノエート、メチル2−フロエート、メチル2−メチルブチレート、メチル3−ノネノエート、メチル9−ウンデセノエート、メチルo−メトキシベンゾエート、メチルアセテート、メチルアトラレート、メチルアニセート、メチルアンゲレート、メチルイソバレレート、メチルイソブチレート、メチルイソヘキサノエート、メチルオクタノエート、メチルオクチンカーボネート、メチルオレエート、メチルカプリネート、メチルカプリレート、メチルカプロエート、メチルゲラネート、メチルサリシレート、メチルシクロオクチルカーボネート、メチルシクロゲラネート、メチルシクロペンチリデンアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、メチルシンナメート、メチルデカノエート、メチルデシンカーボネート、メチルテトラデカノエート、メチルドデカノエート、メチルトランス−2−ヘキセノエート、メチルトランス−3−ヘキセノエート、メチルノナノエート、メチルハイドロキシヘキサノエート、メチルバレレート、メチルフェニルアセテート、メチルフェニルグリシデート、メチルブチレート、メチルヘプタノエート、メチルヘプチンカーボネート、メチルペラルゴネート、メチルベンゾエート、メチルミリステート、メチルラウレート、メチルラクテート、ラバンジュリルアセテート、リナリルアセテート、リナリルイソバレレート、リナリルイソブチレート、
【0097】
リナリルオクタノエート、リナリルシンナメート、リナリルブチレート、リナリルプロピオネート、リナリルヘキサノエート、リナリルベンゾエート、リナリルホーメート、ローザムスク、ローズフェノン、ロジニルアセテート、ロジニルイソブチレート、ロジニルフェニルアセテート、ロジニルブチレート、ロジニルプロピオネート、ロジニルホーメート、1,3−ジメチル−3−ブテニルイソブチレート、1−アセトキシ−2−sec−ブチルー1−ビニルシクロヘキサン、1−シクロヘキセ−1−エンイソプロピルセテート、2,4−ジメチル−3−シクロヘキシルメチルアセテート、2,4−ヘキサジエニルイソブチレート、2−メチル−2−メチルペンチルバレレート、2−メチルブチルアセテート、2−メチルブチルイソバレレート、3−オクチルアセテート、3−フェニルプロピルイソバレレート、3−フェニルプロピルイソブチレート、3−フェニルプロピルプロピオネート、3−メチルペンチルアンゲレート、4−メチルベンジルアセテート、5−メチル−3−ブチルテトラヒドロピラン−4−イルアセテート、6,10−ジメチル−5,9−ウンデカトリエン−2−イルアセテート、9−デセン−1−イルプロピオネート、E.G.ジアセテート、E.G.モノブチルエーテルアセテート、L−カルビルプロピオネート、L−ペリリルアセテート、L−ボルニルプロピオネート、L−メンチルイソバレレート、L−メンチルフェニルアセテート、P.G.ジブチレート、P.G.ジプロピオネート、p−クレジルカプリレート、p−クレジルサリシレート、α−アミルシンナミルアセテート、アセチルバニリン、アニシルプロピオネート、アニシルホーメート、イソブチル2−フランプロピオネート、イソブチルアンゲレート、イソブチルクロトネート、エチルアクリレート、エチルシトロネリルオキサレート、エチルステアレート、エチルチグレート、エチルデカジエノエート、エチルデヒドロシクロゲラネート、エチルドデカノエート、エチルトランス−2−ヘキサノエート、エチルトランス−3−ヘキサノエート、エチルノナノエート、エチルパルミテート、エチルバレレート、エチルピルベート、オイゲニルホーメート、オキシオクタリンホーメート、ネロリジルアセテート、ノナンジオール−1,3−ジアセテート、フェニルグリコールジアセテート、プソイドリナリルアセテート、ブチル10−ウンデセノエート、ブチルステアレート、ブチルホーメート、ブチルラクテート、フルフリルバレレート、プロピル2−フランアクリレートが例示され、更に好ましくは1−エチニルシクロヘキシルアセテート、1−オクテン−3−イルアセテート、2−エチルヘキシルアセテート、2−フェノキシエチルイソブチレート、2−フェノキシエチルプロピオネート、3,5,5−トリメチルヘキシルアセテート、3,7−ジメチルオクタニルアセテート、3−フェニルプロピルアセテート、
【0098】
9−デセン−1−イルアセテート、L−メンチルアセテート、L−メンチルプロピオネート、o−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−クレジルアセテート、p−クレジルイソブチレート、p−クレジルフェニルアセテート、アセチルイソオイゲノール、アセチルオイゲノール、アニシルアセテート、アフェルマート、アミルアセテート、アミルカプリレート、アミルカプロエート、アミルサリシレート、アミルバレレート、アミルブチレート、アミルホーメート、アリル2−エチルブチレート、アリルアミルグリコレート、アリルイソバレレート、アリルオクタノエート、アリルカプリレート、アリルカプロエート、アリルシクロヘキシルアセテート、アリルシクロヘキシルオキシアセテート、アリルシクロヘキシルブチレート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、アリルシンナメート、アリルフェノキシアセテート、アリルブチレート、アリルプロピオネート、アリルヘプタノエート、アリルベンゾエート、アルデヒド C−16(ストロベリー)、アルデヒド C−19(パイナップル)、アルデヒド C−20(ラズベリー)、イソアミルアセテート、イソアミルアンゲレート、イソアミルイソバレレート、イソアミルイソブチレート、イソアミルウンデシレネート、イソアミルオクタノエート、イソアミルサリシレート、イソアミルシンナメート、イソアミルデカノエート、イソアミルドデカノエート、イソアミルブチレート、イソアミルプロピオネート、イソアミルヘキサノエート、イソアミルヘプチンカーボネート、イソアミルベンゾエート、イソアミルホーメート、イソアミルレブリネート、イソオイゲニルフェニルアセテート、イソジヒドロラバンジュリルアセテート、イソブチルアセテート、イソブチルイソバレレート、イソブチルイソブチレート、イソブチルサリシレート、イソブチルシンナメート、イソブチルバレレート、イソブチルフェニルアセテート、イソブチルブチレート、イソブチルプロピオネート、イソブチルヘキサノエート、イソブチルベンゾエート、イソプレギルアセテート、イソプロピルアセテート、イソプロピルイソバレレート、イソプロピルイソブチレート、イソプロピルシンナメート、イソプロピルデカノエート、イソプロピルフェニルアセテート、イソプロピルブチレート、イソプロピルヘキサノエート、イソプロピルベンゾエート、イソプロピルミリステート、イソボルニルアセテート、
【0099】
イソボルニルプロピオネート、エチル2−tert−ブチルシクロヘキシルカーボネート、エチル2−エチルヘキサノエート、エチル2−オクテノエート、エチル2−デセノエート、エチル2−フロエート、エチル2−ヘキシルアセトアセテート、エチル2−ベンジルアセトアセテート、エチル2−メチルバレレート、エチル2−メチルブチレート、エチル3,5,5−トリメチルヘキサノエート、エチル3−ハイドロキシブチレート、エチル3−ハイドロキシヘキサノエート、エチル3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート、エチル3−フェニルグリシデート、エチル3−フェニルプロピオネート、エチルo−メトキシベンゾエート、エチルp−アニセート、エチルアセテート、エチルアセトアセテート、エチルイソバレレート、エチルイソブチレート、エチルオクチンカーボネート、エチルオレエート、エチルカプリネート、エチルカプリレート、エチルカプロエート、エチルクロトネート、エチルゲラネート、エチルサフラネート、エチルサリシレート、エチルシクロゲラニエート、エチルシンナメート、エチルバレレート、エチルフェニルアセテート、エチルブチレート、エチルプロピオネート、エチルヘプタノエート、エチルヘプチンカーボネート、エチルペラルゴネート、エチルベンゾエート、エチルホーメート、エチルミリステート、エチルメチルp−トリルグリシデート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルラウレート、エチルラクテート、エチルリナリルアセテート、エチルレブリネート、エチレンドデカンジオエート、エチレンブラッシレート、オイゲニルフェニルアセテート、オクチルアセテート、オクチルイソバレレート、オクチルイソブチレート、オクチルオクタノエート、オクチルブチレート、オクチルヘプタノエート、オクチルホーメート、オシメニルアセテート、カリオフィレンアセテート、カリオフィレンホーメート、カルビルアセテート、グアィアックアセテート、クミニルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルイソバレレート、ゲラニルイソブチレート、ゲラニルチグレート、ゲラニルフェニルアセテート、ゲラニルブチレート、ゲラニルプロピオネート、ゲラニルヘキサノエート、ゲラニルベンゾエート、ゲラニルホーメート、コニフェラン、サンタリルアセテート、ジエチルアジペート、ジエチルスクシネート、ジエチルセバケート、ジエチルタータレート、ジエチルフタレート、ジエチルマロネート、
【0100】
シクロヘキシルアセテート、シクロヘキシルイソバレレート、シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルクロトネート、シクロヘキシルブチレート、シス−3−ヘキセニル2−メチルブチレート、シス−3−ヘキセニルアセテ−ト、シス−3−ヘキセニルアンゲレート、シス−3−ヘキセニルイソバレレート、シス−3−ヘキセニルイソブチレート、シス−3−ヘキセニルカプロエート、シス−3−ヘキセニルサリシレート、シス−3−ヘキセニルチグレート、シス−3−ヘキセニルバレレート、シス−3−ヘキセニルフェニルアセテート、シス−3−ヘキセニルブチレート、シス−3−ヘキセニルプロピオネート、シス−3−ヘキセニルベンゾエート、シス−3−ヘキセニルホーメート、シス−3−ヘキセニルラクテート、シトリルアセテート、シトロネリルアセテート、シトロネリルイソバレレート、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルチグレート、シトロネリルフェニルアセテート、シトロネリルブチレート、シトロネリルプロピオネート、シトロネリルヘキサノエート、シトロネリルホーメート、ジヒドロカルビルアセテート、ジヒドロクミニルアセテート、ジヒドロターピニルアセテート、ジヒドロミルセニルアセテート、ジメチルスクシネート、ジメチルフェニルエチルカルビニルアセテート、ジメチルフタレート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルイソブチレート、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、ジメチルベンジルカルビニルプロピオネート、ジャスマール、シンナミルアセテート、シンナミルイソバレレート、シンナミルイソブチレート、シンナミルシンナメート、シンナミルチグレート、シンナミルブチレート、シンナミルプロピオネート、シンナミルベンゾエート、シンナミルホーメート、
【0101】
スチラリルアセテート、スチラリルイソブチレート、スチラリルプロピオネート、セドリルアセテート、セドリルホーメート、ターピニルアセテート、ターピニルイソバレレート、ターピニルイソブチレート、ターピニルブチレート、ターピニルプロピオネート、ターピニルホーメート、デカハイドロ−β−ナフチルホーメート、デシルアセテート、テトラハイドロフルフリルブチレート、テトラヒドロゲラニルアセテート、テトラヒドロフルフリルアセテート、テトラヒドロムギルアセテート、テトラヒドロリナリルアセテート、ドデシルアセテート、トランス−2−ヘキセニルアセテート、トランス−2−ヘキセニルブチレート、トランス−2−ヘキセニルプロピオネート、トランス−2−ヘキセニルヘキサノエート、トランス−デカハイドロ−β−ナフチルアセテート、トランス−デカハイドロ−β−ナフチルイソブチレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、トリシクロデシルアセテート、トリシクロデセニルアセテート、トリシクロデセニルイソブチレート、トリシクロデセニルプロピオネート、ネリルアセテート、ネリルイソブチレート、ネリルブチレート、ネリルプロピオネート、ネリルホーメート、ノニルアセテート、ノピルアセテート、ハイドロトロピックアセテート、フェニルエチル2−メチルブチレート、フェニルエチルアセテート、フェニルエチルアンゲレート、フェニルエチルイソバレレート、フェニルエチルイソブチレート、フェニルエチルカプリレート、フェニルエチルサリシレート、フェニルエチルシンナメート、フェニルエチルチグレート、フェニルエチルノナノエート、フェニルエチルバレレート、フェニルエチルピバレート、フェニルエチルフェニルアセテート、フェニルエチルブチレート、フェニルエチルプロピオネート、フェニルエチルベンゾエート、フェニルエチルホーメート、フェニルエチルメタアクリレート、フェニルエチルメチルエチルカルビニルアセテート、フェニルサリシレート、フェンキルアセテート、ブチルアセテート、ブチルアンゲレート、
【0102】
ブチルイソバレレート、ブチルイソブチレート、ブチルオクタノエート、ブチルサリシレート、ブチルデカノエート、ブチルドデカノエート、ブチルバレレート、ブチルフェニルアセテート、ブチルブチリルラクテート、ブチルブチレート、ブチルプロピオネート、ブチルヘキサノエート、ブチルレブリネート、フルフリルアセテート、プレニルアセテート、プレニルアンゲレート、プレニルベンゾエート、プロピルアセテート、プロピルイソバレレート、プロピルイソブチレート、プロピルオクタノエート、プロピルシンナメート、プロピルトランス−2,シス−4−デカジエノエート、プロピルフェニルアセテート、プロピルブチレート、プロピルプロピオネート、プロピルヘキサノエート、プロピルヘプタノエート、プロピルベンゾエート、プロピルホーメート、ヘキシル2−メチルブチレート、ヘキシルアセテート、ヘキシルイソバレレート、ヘキシルイソブチレート、ヘキシルオクタノエート、ヘキシルサリシレート、ヘキシルチグレート、ヘキシルフェニルアセテート、ヘキシルブチレート、ヘキシルプロピオネート、ヘキシルヘキサノエート、ヘキシルベンゾエート、ヘキシルホーメート、ベチコールアセテート、ベチベリルアセテート、ヘプチルアセテート、ヘプチルオクタノエート、ヘプチルブチレート、ヘプチルヘキサノエート、ヘリオトロピルアセテート、ベンジル2−メチルブチレート、ベンジルアセテート、ベンジルイソバレレート、ベンジルイソブチレート、ベンジルカプリレート、ベンジルサリシレート、ベンジルシンナメート、ベンジルチグレート、ベンジルドデカノエート、ベンジルバレレート、ベンジルフェニルアセテート、ベンジルブチレート、ベンジルプロピオネート、ベンジルヘキサノエート、ベンジルベンゾエート、ベンジルホーメート、ペンチルサリシレート、マイラルディルアセテート、ミルセニルアセテート、ミルテニルアセテート、メチル1−メチル−3−シクロヘキセンカルボキシレート、メチル2−ノネノエート、メチル2−フロエート、メチル2−メチルブチレート、メチル3−ノネノエート、メチル9−ウンデセノエート、メチルo−メトキシベンゾエート、メチルアセテート、メチルアトラレート、メチルアニセート、メチルアンゲレート、メチルイソバレレート、メチルイソブチレート、メチルイソヘキサノエート、メチルオクタノエート、メチルオクチンカーボネート、メチルオレエート、メチルカプリネート、メチルカプリレート、メチルカプロエート、メチルゲラネート、メチルサリシレート、メチルシクロオクチルカーボネート、メチルシクロゲラネート、メチルシクロペンチリデンアセテート、
【0103】
メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、メチルシンナメート、メチルデカノエート、メチルデシンカーボネート、メチルテトラデカノエート、メチルドデカノエート、メチルトランス−2−ヘキセノエート、メチルトランス−3−ヘキセノエート、メチルノナノエート、メチルハイドロキシヘキサノエート、メチルバレレート、メチルフェニルアセテート、メチルフェニルグリシデート、メチルブチレート、メチルヘプタノエート、メチルヘプチンカーボネート、メチルペラルゴネート、メチルベンゾエート、メチルミリステート、メチルラウレート、メチルラクテート、ラバンジュリルアセテート、リナリルアセテート、リナリルイソバレレート、リナリルイソブチレート、リナリルオクタノエート、リナリルシンナメート、リナリルブチレート、リナリルプロピオネート、リナリルヘキサノエート、リナリルベンゾエート、リナリルホーメート、ローザムスク、ローズフェノン、ロジニルアセテート、ロジニルイソブチレート、ロジニルフェニルアセテート、ロジニルブチレート、ロジニルプロピオネート、ロジニルホーメートが例示される。
【0104】
本発明で用いられる含ハロゲン化合物は、ハロゲンを分子中に含有する有機化合物であればとくに限定されることはなく、パラジクロルベンゼン、ブロモスチロ−ルが例示される。
【0105】
本発明で用いられる天然香料は、特に限定されることなくアーモンドオイル、アニスオイル、アビエス・ファオイル、アミリスオイル、アンゲリカオイル、アンバーグリスチンキ、アンバーセージ、アンブレットシードオイル、イランイランオイル、インセンスオイル、ウィンターグリーンオイル、エレミオイル、オークモスアブソリュート、オークモスエッセンス、オークモスオイル、オポポナックスオイル、オリスアブソリュート、オレンジオイル、オレンジフラワーアブソリュート、カスカリラオイル、カストリウムレジノイド、カッシアチャイナオイル、カッシーアブソリュート、カッシャオイル、カナンガジャバオイル、カモマイルオイルブルー、カモミルオイル、カラムスオイル、カルダモンオイル、ガルバナムオイル、キャラウェイオイル、グァイヤックウッドオイル、グァヤックオイル、クミンオイル、クローブブルボンオイル、クローブオイル、コスタスオイル、コパイババルサム、コパイバオイル、コリアンダーオイル、サイプレスオイル、サンダルウッドオイル、シストラブダナムオイル、シダーウッドオイル、シトロネラオイル、シベットアブソリュート、ジャスミンアブソリュート、ジュニパーベリーオイル、ショウノウオイル、ジョンキルアブソリュート、ジンジャーオイル、ジンジャーグラスオイル、シンナモンセイロンオイル、スィートフェンネルオイル、スチラックスオイル、スパイクラベンダーオイル、スペアミントオイル、セージオイル、セージクラリーオイル、ゼラニウムオイル、ゼラニウムグラスオイル、ゼラミウムブルボンオイル、セロリーオイル、タイムオイル、タラゴンオイル、タンジェリンオイル、チュベローズアブソリュート、トルーバルサム、トルーバルサムオイル、トンカビーンズオイル、ナツメグオイル、ナルシサスアブソリュート、ネロリビガラードオイル、バーベナオイル、バイオレットリーブアブソリュート、パインオイル、バジルオイル、パセリシードオイル、パチュリオイル、バニラオイル、バニラレジノイド、ヒソップオイル、ビターアーモンドオイル、ビターフェンネルオイル、ヒノキオイル、ヒバオイル、ピメントベリーオイル、ヒヤシンスアブソリュート、プチグレンオイル、ブチュオイル、ベイオイル、ペチグレイングラスオイル、ペチグレインパラグァイオイル、ペチグレインベルガモットオイル、ペチグレインマンダリン、ペチグレインレモンオイル、ベチバーオイルジャバ、ベチバーブルボン、ペニーロイヤルオイル、
【0106】
ペパーオイル、ペパーミントオイル、ペルーバルサム、ペルーバルサムオイル、ベルガモットオイル、ベンゾインオイル、ベンゾインレジノイド、ボアドローズオイル、ホウショウオイル、ホーウッドオイル、マジョラムオイル、マンダリンオイル、ミモザアブソリュート、ミルオイル、ムスクトンキンチンキ、メースオイル、メリッサオイル、ユーカリオイル、ライムオイル、ラバンジンオイル、ラブダナムオイル、ラベンダーオイル、ルーオイル、レモンオイル、レモングラスオイル、ローズドメイ、ローズブルガリアオイル、ローズマリーオイル、ローマンカモマイルオイル、ローレルオイル、ロベージオイルなどが例示される。これらの天然素材は、精油、レジノイド、バルサム、アブソリュート、コンクリート、チンキなど様々な形状で用いることもできる。
【0107】
尚、上記素材中の商品名と一般名について、その化学名を以下に示す。
デュピカール(Dupical,Quest);4−(Tricyclo[5.2.1.02,6]decylidene−8)butanalジャスマール(Jasmal);3−Pentyltetrahydropyran−4−ylacetateアフェルマート(Aphermate,IFF);α,3,3−Trimethylcyclohexanemethyl formateフロラロゾン(Floralozon,IFF);p−Ethyl−α,α−dimethylhydrocinnamaldehydeシクロガルバネート(Cyclogalbanate,Dragoco);Allyl cyclohexyloxy acetateエストラゴール(Estragol,);Methyl chavicolルボフィックス(Rhubofix,Firmenich);Spiro[1,4−methanonaphthalene−2(1H),2′−oxirane],3,4,4a,5,8,8a,−hexahydro−3′,7−dimethyl(1),Spiro[1,4−methanonaphthalene−(2H),2′−Oxiran],3,4,4a,5,8,8a−hexahydro−3′,6−dimethyl(2)の異性体の混合体トリプラール(Triplal,IFF);Dimethyl tetrahydrobenzaldehydeコアボン(Koavone,IFF);4−Methylene−3,5,6,6−tetramethyl−2−heptanoneリメトール(Limetol);2,2,6−Trimethyl−6−vinyl tetrahydropyranアンブロキサン;Ambroxan(Henkel);
【0108】
ダマスコン;α−Damascone,β−Damascone,γ−Damascone,δ−Damasconeダマセノン;α−Damascenone,β−Damascenone,γ−Damascenoneイオノン;α−Ionone,β−Ionone,γ−Iononeメチルイオノン;α−n−Methylionone,β−n−Methylionone,γ−n−Methylionone,α−iso−Methylionone,β−iso−Methylionone,γ−iso−Methyliononeサンダル;Bacdanol(IFF);2−Ethyl−4−(2,2,3−trimethyl−3−cyclopenten−1−yl)−2−buten−1−olBrahamanol(Dragoco);2−Methyl−4−(2,2,3−trimethyl−3−cyclopenten−1−yl)butanolMadranol(Dragoco);β−2,2,3−Tetramethyl−3−cyclopentenyl−2−butenolSandalore(Givaudan);3−Methyl−5−(2,2,3−trimethylcyclopent−3−en−1−yl)−pentan−2−ol3,3−Dimethyl−5−(2,2,3−trimethylcyclopenten−1−yl)−pent−4−en−2−ol,Methyl sadeflor(TPC)、Sandeol(MS)などムスク;Cashmeran(IFF),Galaxolide(IFF),Tonalide(PFW)、Phantolide,Versalide,Exaltolide,Exaltone,Oxalide,12−Oxahexadecanolide,Ethylenebrassylate,Celestolide(IFF),Traseolide(Quest),Ethylenedodecanedioate,5−Cyclohexadecen−1−oneなどイソ−E−スーパー;Iso−E−Super(IFF)
7−Acetyl−1,2,3,4,5,6,7,8−octahydro−1,1,6,7−tetramethyl−naphthaleneチンベロール;Timberol(Dragoco)
1−(2,2,6−Trimethylcyclohexan−1−yl)−hexan−3−olイロン;α−Irone,β−Ironeγ−Irone,α−ダイナスコン;α−Dynascone(Firmenich)
1−(5,5−Dimethyl cyclohexen−1−yl)−4−penten−1−one。
【0109】
さらに、上記フレーバーおよびフレグランスの他に、「日本における食品香料化合物の使用実態調査」(平成12年度 厚生科学研究報告書;日本香料工業会平成13年3月発行)、「合成香料 化学と商品知識」(1996年3月6日発行 印藤元一著 化学工業日報社)、「Perfume and Flavor Chemicals(Aroma Chemicals)1,2」(Steffen Arctender(1969)などの記載の香料を使用することができる。
これら、フレーバーおよびフレグランスは、1種および2種以上を混合して使用しても良い。
【0110】
本発明の消臭剤組成物には他の配合剤を添加することも可能である。
具体的には、各種安定化剤、無水ケイ酸塩、無水硫酸塩、各種無機塩化物、増量剤、色素、無機顔料、界面活性剤、抗酸化剤、賦形剤、抗菌剤、防腐剤、脱臭剤、公知の消臭剤等が挙げられる。これらを単独で消臭剤に配合してもよいが、2種以上を組み合わせて配合し、特徴のある消臭剤を調製することができる。とくに抗菌剤を消臭剤に配合すると消臭効果が相乗的に増加するので、これに他の配合剤を併用して配合剤の機能を引き出し、より特徴のある消臭剤を調製することが可能となる。上記配合剤の配合量は所期の目的を達成できる量であれば、とくに限定されない。
【0111】
増量剤としては、糖類、多糖類、加工澱粉、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース(以下、CMCという)、レシチン等がある。抗酸化剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール,クエン酸、ビオフラボ酸、グルタチオン、セレン、リコペン、ビタミンA、ビタミンE,ビタミンC等の他、ピロロピロール誘導体や各種植物からの抽出物から得られる遊離基スカベンジャー(free radical scavengers)、スーパーオキサイ
ドディスムターゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化特性を有する酵素などが知られている。色素としては、染料、レーキ、有機顔料などの有機合成色素(タール色素)、天然色素などが知られており、具体的には、ハイビスカス色素、ハクルベリー色素、プラム色素、ノリ色素、デュベリー色素、ブドウ果汁色素、ブラックベリー色素、ブルーベリー色素、マルベリー色素、モレロチェリー色素、レッドカーラント色素、ローガンベリー色素、パブリカ粉末、麦芽エキス、ルチン、フラボノイド、アカキャベツ色素、アカダイコン色素、アズキ色素、ウコン色素、オリーブ茶、カウベリー色素、クロレラ末、サフラン色素、シソ色素、ストロベリー色素、チコリ色素、ペカンナッツ色素、ベニコウジ色素、ベニバナ色素、ムラサキイモ色素、ラック色素、スピルリナ色素、タマネギ色素、タマリンド色素、トウガラシ色素、クチナシ色素、シコン色素、シタン色素、オキアミ色素、オレンジ色素、ニンジンカロテン、カルメル、二酸化チタン、鉄クロロフィリンナトリウム、リボフラビンン、
【0112】
ノルビキシンカリウム、ノルビキシンナトリウム、アラマンス、エリスロシン、ニューコクシン、フロキシンB、ローズベンガル、アシッドレッド、クートラジン、サンセットエロー、ファストグリーン、プリリアントブルー、インジゴカルミン、レーキレッドC、リソールレッド、ローダミン、フロキシン、インジゴ、ポンソー、オレンジI、スダンブルーなどが知られている。無機顔料としては、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、カオリン、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、ベンガラ、酸化鉄、群青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、フォトクロミック顔料、微粒子複合粉体(ハイブリットファインパウダー)、合成マイカなどが挙げられる。防腐剤としては安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ツヤプリシン、ウド抽出物、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物、しらこたん白抽出物、酵素分解ハトムギ抽出物等がある。公知の消臭剤としてはすでに説明してあるものの他、活性炭、ゼオライト、サイクロデキストリン等が挙げられる。
【0113】
(消臭剤の効果)
本発明の消臭剤の第一の特徴はその優れた消臭機能にある。従来の消臭剤よりの使用量は少なく、しかも消臭機能は格段に優れている。第二の特徴はヒトに優しく、環境にも優しいことである。消臭剤を構成する素材はその多くはすでに天然界に存在していた化合物などであり、ヒトや環境に悪影響を与えることがない。これは消臭剤を廃棄処理するときにもとくに悪影響を与えないことを意味する。第三の特徴は消臭剤を簡単に適用することができることである。とくに難しい装置を必要としないし、適用条件を選ぶということも特別ない。第四の特徴は消臭剤の製法が簡単であるということである。これは安価に消臭剤を調製することができることを意味する。しかも、第三成分や第四成分など他の成分を加えても、簡単な操作で均一に混じることができるので、消臭剤を容易に調製することができる。
【0114】
【実施例】
以下に実施例および参考例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
参考例1 (フェノール性化合物を酸化する酵素の調製)
フェノール性化合物を酸化する酵素の調製法を以下に示す。
1)(アセトンパウダーの調製法)
きのこあるいはリンゴやゴボウ等の植物100gに−20℃のアセトン400mlを入れてミキサーで磨砕した後、吸引濾過した。残渣は5℃の80%アセトン500mlで十分に洗浄し、さらにアセトンを除去後、減圧乾燥して粉末にしてアセトンパウダーを得た。ゴボウの場合、収率は20%であった。
2)(植物凍結乾燥パウダーの調整法)
植物を薄片とし、次いで凍結乾燥後、粉砕して植物由来酵素パウダーを得た。
【0115】
3)(使用植物由来酵素の比活性の測定)
L−ドーパ(ナカライテスク(株)製)を基質として3mlリン酸緩衝液(pH6.5)中で25℃、1分間反応させて、紫外線の吸収310nmでの吸光度を0.001増加させる酵素を1単位(unit)と定義した。
【0116】
〔参考例2〕 (天然物の抽出物の調製)
1)ローズマリー抽出物
ローズマリー(東京田辺製薬(株)製)の葉および花100gに含水率40乃至60%のエタノール1Lを加えて3時間加熱還流し、温時濾過して抗酸化成分を含む濾液を得る(以下、これを「処理抽出」という)。残渣を同じ溶媒で同様に抽出する操作をさらに2回繰り返し、得られた濾液を合わせる。この抽出液に水500mlを加えて非水溶性抗酸化成分を析出させ、さらに活性炭10gを加えて攪拌し、この溶液を1夜、冷所に放置した後、濾過して濾液を得る。この濾液を減圧下、濃縮してローズマリー抽出物(固体)を得る。
【0117】
2)ヒマワリ種子抽出物
機械粉砕したヒマワリ種子(大日本インキ化学工業(株)製)に60%(v/v)含水エタノールを添加し、60℃で7時間抽出する。冷却濾過後、減圧下に濃縮乾固してヒマワリ種子抽出物とする。
3)生コーヒー豆抽出物
生コーヒー豆を粉砕機で粉砕後(メッシュ5mm)、水を加えて85〜95℃で2時間抽出する。抽出物を濾過後、濾液をXAD−2(オルガノ(株)製)カラムに吸着させる。水で洗浄した後、メタノールで溶出させたものを濃縮乾固し、生コーヒー豆抽出物とする。
4)緑茶抽出物
煎茶(三井農林(株)製)1kgを90℃の熱水10Lで1時間攪拌しながら抽出し、茶葉を濾過により除き、8.3Lの抽出液を得た。この液を1Lまで濃縮し、これにアセトン1Lを加えて攪拌し、生じた不溶物を遠心分離により除いた。上清液に酢酸エチル1Lを加えて攪拌し、30分間静置した。得られた酢酸エチル層を減圧下に濃縮し、水層に転換した後凍結乾燥して、純度60%の茶フェノールを97g得た。これを茶抽出物として用いた。
【0118】
5)ブドウ果皮抽出物
ブドウ果皮(品種:キャンベル種)にエタノールを加えた後、70℃、2時間攪拌抽出した。抽出液を濃縮乾固したものをブドウ果皮抽出物とした。
6)ブドウ種子抽出物
ブドウ種子(キッコーマン(株)製)をそのまま水で70℃以上で10分〜4時間抽出した。
7)リンゴ抽出物(ニッカウイスキー(株)製)
リンゴを破砕、圧搾後、清澄化のためのペクチン分解酵素処理、遠心分離、濾過を経て得られた果汁をカラム精製して製造する。
8)減カフェイン茶の製法;
緑茶抽出物(カフェイン含有量8.7重量%、ポリフェノール含有量23.0重量%)10gを水200mlに溶解し、酢酸エチル200mlを加えて2回抽出した。得られた酢酸エチル抽出液を約50mlまで減圧濃縮した後、4℃の冷蔵庫にてカフェインを析出させ、濾別して結晶体200mgを得た。濾液は抽出に用いた水相と合わせて減圧濃縮乾固し、脱カフェイン分画分として9.8gを得た(カフェイン含有量6.7重量%、ポリフェノール含有量23.0重量%)。
なお、カフェイン含有量およびポリフェノール含有量の測定は下記に従った。
(カフェイン含有量の測定法)高速液体クロマトグラフィーにて純品とのピーク面積比による検量線から算出した。
カラム:5C−18MS(ナカライテスク社製)
展開溶媒:0.5%THFアセトニトリル溶液検出:UV273nm流速:1ml/分
(ポリフェノール含有量の測定法)Folin−ciocalteu 法(Am. J. Enol. Vitic., 16, 144 (1965)参照) 。
【0119】
9)ペパーミント抽出物
乾燥したペパーミントの葉をグラインダーで粉砕し、85〜95℃の熱水で2時間抽出した。抽出液を濾過し、濾液をヘキサンで3回洗浄した。水層を乾燥してフェノール性基質を得る。
10)オリーブ葉抽出物
オリーブの乾燥葉にメタノールを加えて、60℃、3時間リフラックス抽出する。抽出液を濃縮乾固後水に再溶解させ、ろ過する。濾液をヘキサンで3回洗浄し、水層を乾燥してフェノール性基質を得る。
11)ゴボウ抽出物
ゴボウをグラインダーで粉砕し、エタノールを加えて2時間リフラックス抽出した。抽出液を濾過後、ろ過液を濃縮乾固し、ゴボウ抽出物とした。
12)リグニンスルホン酸カルシウム
リグニンスルホン酸カルシウム(Borregaard Ligno Tech. 社製)1gを水99gに溶かしリグニンスルホン酸カルシウム水溶液を得た。
【0120】
実施例1〜7
30mlのバイアル瓶に下記表1記載の市販の酵素製品(SIGMA Chemical Co.製)(表記載の数字はmg)、水1ml及び悪臭物質であるCH
3 SNaの約15%水溶液を2μl入れ、さらに表1記載の市販の基質(フェノール性化合物)2mgの水溶液0.5mlを加え(表記載の数字はmg)、25℃で振盪した。表1記載の時間、振盪あるいは放置すると反応液の色が変化した。このバイアル瓶内のガス10mlを検知管〔ガステック(株)〕に通して、ガス内に残存する悪臭物質の濃度を測定した。結果を表1に示す。
【0121】
実施例8〜14
30mlのバイアル瓶に参考例1で調製したアセトンパウダー10mg(表記載の数字はmg)及び水1mlを入れて懸濁させておき、それにCH
3 SNaの約15%水溶液2μlを入れ、さらに表1および表2記載の市販の基質2mgあるいは参考例2で調製した植物抽出液(フェノール性化合物として2mg含有)(表記載の数字はmg)を含有する水溶液0.5mlを加え、25℃で10分間振盪した。ついで、バイアル瓶内のガス10mlを検知管〔ガステック(株)〕に通して、ガス内に残存する悪臭物質の濃度を測定した。結果を表1および表2に示す。
【0122】
〔実施例15〜22〕
100mlのバイアル瓶に参考例1記載のナシ酵素調製品50mg(表記載の数字はmg)、水1ml及び悪臭物質であるメチルメルカプタンナトリウム(CH
3 SNa)の約15%水溶液を2μl入れ、さらに参考例2以降で調製された表2および表3記載の天然抽出物(表記載の数字はフェノール性化合物の含有量で、単位はmg)の水溶液0.5mlを加え、25℃で振盪した。10分間、振盪あるいは放置すると反応液の色が変化した。このバイアル瓶内のガス50mlを検知管〔ガステック(株)〕に通して、ガス内に残存する悪臭物質の濃度を測定した。結果を表2および表3に示す。
【0123】
〔実施例23〜28〕
100mlのバイアル瓶に、表2および表3記載の天然抽出物試料(表記載の数字はフェノール性化合物の含有量で、単位はmg)とリン酸緩衝液(PH 6.5, 0.05M)1.5mlを入れた後、さらに下記表3記載のゴボウ酵素10mgを加え(表記載の数字はmg)、CH
3 SNaの約15%水溶液2μlを加えてパラフィルムで栓をする。24℃または40℃で10分間振盪した。続いて、実施例15と同様な操作を行い、ガス内に残存する悪臭物質の濃度を測定した。結果を表3に示す。
なお、リン酸緩衝液は下記のようにして調製した。すなわち、リン酸二水素ナトリウムー2水和物3.9g、リン酸一水素ナトリウム・無水3.55gをそれぞれ蒸留水に溶解し500mlとした。リン酸二水素ナトリウム溶液にリン酸一水素ナトリウム溶液を加えてPH6.5に調整した。
【0124】
実施例29〜35
一定量の表4記載の天然抽出物試料(表記載の数字はフェノール性化合物の含有量で、単位はmg)を100mlのバイアル瓶に蒸留水1.5mlと共に入れた後、ポリフェノールオキシダーゼ(PPO)10mg(表記載の数字はmg)を入れる。アンモニアあるいはトリメチルアミンを最終濃度100ppmで加えてパラフィルムで栓をする。室温、10分間振とうした後、バイアル瓶内のガス50ml分を検知管にてアンモニア量あるいはトリメチルアミン量を測定した。結果を表4に示す。なお、植物酵素(ゴボウ、ナシ)、のいずれを用いても同一結果であった。
【0125】
実施例36〜38
リグニンスルホン酸カルシウム水溶液1ml(表記載の数字はml)とCH3SNa(15%水溶液)2μlを50mlバイアル瓶に入れた後、表5記載の酵素(1%水溶液)1ml(表記載の数字はml)を入れる。パラフィルムで栓をする。室温、10分間振とうした後、実施例15と同様な操作を行い、消臭能を測定した。結果を表5に示す。
実施例39
リグニンスルホン酸カルシウム水溶液1ml(表記載の数字はml)とCH3SNa(15%水溶液)2μlを50mlバイアル瓶に入れた後、表
5記載の酵素(1%水溶液)1ml(表記載の数字はml)とライム系フラグランス10μlを入れる。パラフィルムで栓をする。室温、10分間振とうした後、実施例15と同様な操作を行い、消臭能を測定した。結果を表5に示す。
【0126】
実施例40
消臭剤参考例2の3)で得たコーヒー生豆抽出物と参考例1で得たゴボウ由来酵素である。ポリフェノール性化合物の濃度は約30%であった。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物とした。
この消臭剤15mg、ラベンダー系フラグランス10μlを人の尿10mlに加えた。15分間放置した後、専門パネラーにより官能評価した結果、この消臭剤は、優れた消臭効果があり、フラグランスの匂いは損なわれないことが分かった。
【0127】
実施例1〜10
表1 消臭剤

酵素混合物Aはグルコースオキシダーゼ0.2mgとパーオキシダーゼ0.04mgとの混合物
【0128】
実施例11〜20
表2 消臭剤

【0129】
実施例21〜28
表3 消臭剤

【0130】
実施例29〜35
表4 消臭剤

消臭率*は悪臭がアンモニアのときであり、
消臭率**は悪臭がトリエチルアミンのときである
PPOはポリフェノールオキシダーゼである
【0131】
実施例36〜40
表5 消臭剤

* 10マイクロリットル配合
** 官能評価により、この消臭剤は、優れた消臭効果があり、フラグランスの匂いは損なわれなかった。
*** 消臭率は悪臭がCH
3SNa由来のときである。
表中、実施例40のフェノール化合物と酵素との数字は、それらの重量比を示す。
【0132】
請求項2に係る衛生用品に関する発明について説明する。
本発明でいう衛生用品とは、人の皮膚や身の回りを清潔に保つもの、ペットを清潔に保つものなどをいう。具体的には、紙オムツに代表される所謂オムツ、失禁パッド、生理用ナプキン、母乳用パッド、医院用ベッドシート、医療用アンダーパッド、ドリップ吸収材、ペット用シートなどがあるがこれらに限定されない。なお、腐敗により悪臭を発生する液体として尿や廃血液などが知られているが、それら液体をゲル状にするために用いられるゲル化剤も本発明の衛生用品に属する。
上記衛生製品に本発明が規定するフェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させると本発明で規定する衛生製品となる。
【0133】
上記紙オムツは所謂使い捨てオムツであり、従来のオムツと同様に、陰部にあてがい、尿および便を処理するためのものである。
その形状の点からみると、フラット型、ひょうたん型、パンツ型などが知られている。オムツ使用者の点からみると、高齢者男性用、高齢者女性用、高齢者男女兼用、乳児用などがある。また、軽度の尿失禁用のオムツから重度の尿失禁用オムツまで製造されている。尿の漏れを防ぐために所謂ギャザーが付いているオムツもある。
オムツを装着する方法は、フラット型やひょうたん型のオムツの場合には、パンツを陰部にあてがった後、両面テープでオムツ端部を固定する方法、専用の部材で固定する方法、専用のネットパンツやオムツカバーを使用する方法などがある。パンツ型のオムツの場合には、オムツをパンツのようにして陰部にあてがうように装着する。いずれにせよ、尿の漏れがないように装着することが求められる。
オムツに求められる機能としては、できるだけ多量の尿を保持でき、尿の漏れがなく、尿の臭いがせず、皮膚の蒸れや炎症が少なく、使用後の廃棄処理が簡単なことが挙げられる。そのうえオムツ装着者の運動が制限されず、オムツの装着が簡単であることが望ましい。さらに伸縮性と通気性を有し、使用時にはかせやすく、身体にぴったりフィットし、長時間接着したときにも蒸れや炎症が少なく、肌さわりもよければなおよい。
【0134】
典型的な紙オムツは、肌にあたる表面材、尿などを吸収する吸収材、外側を覆う防水材から構成される。表面材としては、肌にやさしく、しかも水分をすばやく透過できる材料であればどのような材料でも用いられ、不織布が多用される。防水材としては、水分が染みだされない材料であればどのような材料でもよく、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィンフィルムが多用される。吸収材としては、吸水性ポリマーを主とする吸水性シートあるいは綿状パルプが多用される。
【0135】
不織布としては、サーマルボンド法と呼ばれる繊維を熱で結合させた乾式不織布、ケミカルボンド法と呼ばれる繊維を接着剤で結合させた乾式不織布、紡糸工程で得られた長繊維を平面状に並べ、繊維間を各種方法で固着して得られるスパンボンド不織布、ウオータージェット法(柱状流法)と呼ばれる方法で製造されるソフトな仕上がりの不織布などが使用され、それらを二層以上に重ねた不織布積層体も使用される。また、それら不織布を加工処理して得られる伸縮可能な不織布や起毛状嵩高構造を有する不織布なども使用される。
とくにスパンボンド不織布は、長繊維でエンドレスの糸を使用した、薄くても柔らかく、丈夫な不織布であり、接着剤を使用しない不織布でもあり、オムツに多用される。
【0136】
上記不織布積層体の具体例として、レ−ヨン製不織布、コットン製不織布、再生セルロース繊維製不織布、ポリプロピレン繊維製不織布、ポリエチレン繊維製不織布、ポリエチレンテレフタレート繊維製不織布ポリエチレンテレフタレート繊維を主成分とする表面層と、セルロース系繊維を主成分とする裏面層の2層からなる不織布、ポリエチレンテレフタレートのスパンボンド不織布をベースとし、これにポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート複合繊維とレーヨン繊維との混合カードを高圧水流によって交絡、積層したもの、セルロース不織布をベースとし、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート複合繊維とポリエチレンテレフタレート繊維の混合カードを高圧水流によって交絡、積層したものなどが用いられる。
【0137】
不織布の製造原料としては、セルロース、レーヨンやキュプラ等の再生セルロース等のセルロース系繊維、熱可塑性繊維のフィラメントやステープルファイバー、木材パルプなどが挙げられる。とくに針葉樹クラフトパルプ(NBKP)が好ましく用いられる。
木材から製造されるパルプ繊維としては、例えば針葉樹あるいは広葉樹をクラフト法、サルファイト法、ソーダ法、ポリサルファイド法などで解離した化学パルプ、レファイナー、グラインダーなどの機械的力によってパルプ化した機械パルプ繊維、薬品による前処理の後、機械的力によってパルプ化したセミケミカルパルプ繊維、あるいは故紙パルプ繊維などを例示でき、それぞれ未晒もしくは晒の状態で使用することができる。
草木類から製造される非木材パルプ繊維としては、例えば桧、マニラ麻、亜麻、桑、竹、パガス、ケナフ、楮、三椏などを木材パルプと同様の方法でパルプ化した繊維が挙げられる。
【0138】
再生セルロース繊維としては、セルロースをビスコースの形で溶液としたのち、酸の中でセルロースを再生・紡糸したビスコースレーヨン、セルロースを銅アンモニア溶液中に溶解したのち、酸の中で再生・紡糸した銅アンモニアレーヨン、N−メチルモルフォリン−N−オキサイドの如き、非水系セルロース溶媒に溶解したのち、紡糸して得られる再生セルロース繊維などが挙げられる。
体液の通過および拡散を高め得ることから、嵩高性の繊維、とくに嵩高性のセルロース繊維であってセルロース繊維の分子内及び分子間を架橋して得られる架橋セルロース繊維を主体として形成されていることが好ましい。ここでいう嵩高性の繊維とは、繊維形状が、捻れ構造、クリンプ構造、屈曲および/または分岐構造等の立体構造をとる繊維をいう。
不織布の坪量は10〜200g/m
2、特に15〜100g/m
2であることが好ましい。
不織布の上に配置された、水に対して表面濡れ特性をもつが非膨潤性である合成繊維を主成分とする不織布ウェブからなる表面層を有することができる。この表面層は、生理ナプキンやオムツ のような通常の衛生製品おいて、皮膚に接触する最内層を構成するシート(トップシート)として一般に使用されているシート状材料を用いて構成することができる。このようなシート状材料は、柔軟で良好な感触を有するが、実質的に非吸収性である。
【0139】
不織布に抗菌性ゼオライト及び消臭剤等の添加物を共存させようとする場合には、それら薬剤をあらかじめ繊維中に含有させておき、その繊維から不織布を製造することができる。また、繊維に含浸させる等の後加工により抗菌性や消臭性等を付することも可能である。これら繊維の好ましい製造法は、例えば特開昭63−295711号公報、特開平3−124809号公報等に記載されている。消臭剤を有する繊維を含有するシートに、変性ゼオライト、他の消臭剤、顔料、色素、香料、吸水性樹脂、あるいは他の抗菌剤等の添加物を含有させても良い。
【0140】
上記不織布の製法を簡単に説明する。オムツに多用される不織布として、樹脂ペレット(密度の低いポリエチレンやポリプロピレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等)を溶融し、直接紡口から繊維として噴出し、たとえば熱ロールでエンボス加工を施し、繊維を熱で結合させるとともにシート状にすることにより製造される。その他、疎水性繊維(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等)からなるネット状芯体に、水流交絡法を適用してセルロース系繊維(木材から製造されるパルプ繊維、草木から製造される非木材パルプ繊維、再生セルロース繊維等)を複合一体化して不織布を得る方法がある。この製法により得られた不織布は、水濡れ状態においても初期の形状を安定に保持する能力を有するうえ、水分に対してきわめて早い拡散性および浸透性を有するという特徴を持つので、水分を一時的に貯留する能力を有する特徴とにより、この不織布層を有するオムツの肌との接触面は常に乾燥している感覚(所謂ドライ感)を与えるのであり、常に次の排泄を待機している状態になるという特徴を有する。
【0141】
紙オムツに用いられる吸収材としては、吸水性ポリマーを主とする吸水性シートあるいは吸水(綿状)パルプが多用される。この吸収材は紙オムツの中では重要な位置を占める。すなわち、排泄された尿を多量に保持することができ、しかも保持した尿が皮膚に接触せず、皮膚のかぶれや炎症を生じさせない機能を有することが求められる。
吸水性ポリマーは、多数の親水基を有する高分子ポリマーであって、三次元状網目構造の分子間に水分子を保持できる構造を有している。吸水性ポリマーに水が接触すると、吸水性ポリマーの一部が電離し、水分子が親水基で保持される。吸水性ポリマーは自重の数百倍〜数千倍水を保持することができる。
吸水性ポリマーとしては、架橋型ポリアクリル酸重合物、架橋型ポリ(アクリル酸−アクリル酸塩)重合物、架橋型カルボキシメチルセルロース、架橋型ポリアルキレンオキサイド、エチルヒドロキシエチルセルロース、グラフトセルロース、架橋型グラフト重合澱粉誘導体、水溶性ポリマーと水溶性処理化絹たんぱく質との混合物を電離製放射線処理して得られた吸水性ポリマー等が使用される。
【0142】
具体的には、下記の吸水性ポリマーが有効である。
ポリアクリル酸アルカリ金属塩を基材とし、大きい網目で架橋された水不溶性ポリマーまたはコポリマーであって、主にアクリル酸と多官能性モノマー(例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアリルエーテル、ブタンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、ポリグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、アリルアクリレート、ジアリルアクリルアミド、トリスアリルアミン、ジアリルエーテル、メチレンビスアクリルアミドおよびN−メチロールアクリルアミド)との共重合物、
アクリル酸アルカリ金属塩とアクリルアミドのコポリマーを基材とし、大きい網目で架橋された水不溶性ポリマーまたはコポリマーであって、主にアクリル酸とアクリルアミドと多官能性モノマー(例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアリルエーテル、ブタンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、ポリグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、アリルアクリレート、ジアリルアクリルアミド、トリスアリルアミン、ジアリルエーテル、メチレンビスアクリルアミドおよびN−メチロールアクリルアミド)との共重合物や疎水性繊維からなるネット状芯体に水流交絡によりセルロース系繊維を複合一体化し、さらに前記セルロース系繊維をカルボキシルメチル化および架橋処理することにより得られた高吸水性ポリマー シートが挙げられる。
【0143】
なお、セルロース系繊維をカルボキシメチル化する方法自体は、すでに広く知られている。基本的には水酸化アルカリとモノクロル酢酸塩を水あるいはイソプロピルアルコールなどの溶媒中でセルロース系繊維に反応させることにより行う。水酸化アルカリとしては、アルカリ金属の水酸化物が一般に用いられ、とくに水酸化ナトリウムが好適である。モノクロロ酢酸塩としてはアルカリ金属塩またはアンモニウム塩が用いられ、一般的にはモノクロロ酢酸ナトリウム、及びモノクロロ酢酸カリウムが用いられる。
架橋結合を導入するための方法は何ら限定されないが、予めセルロース系繊維に架橋剤を反応させた後、カルボキシメチル化させても良いし、カルボキシメチル化を行う際に架橋剤を同時に作用させても良いし、カルボキシメチル化を行った後で架橋剤を作用させても良い。架橋剤としては、ホルムアルデヒド、及びグリオキザールなどのアルデヒド類;ジメチロールウレア、ジメチロールエチレンウレア、及びジメチロールイミダゾリドンなどのN−メチロール化合物類;蓚酸、マレイン酸、こはく酸、及びポリアクリル酸などの多価カルボン酸類;エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、及びジエポキシブタンなどの多価エポキシ化合物類;ジビニルスルホン、及びメチレンビスアクリルアミドなどのジビニル化合物類、ジクロロアセトン、ジクロロプロパノール、及びジクロロ酢酸などの多価ハロゲン化合物類;エピクロロヒドリン、エピプロモヒドリンなどのハロヒドリン化合物類;並びに多価アジリジン化合物類などが挙げられる。架橋剤の添加量は、架橋剤の種類あるいは反応条件により異なるが、対セルロース系繊維当り0.1〜10重量%である。架橋結合とカルボキシメチル基を有するセルロース系繊維の純水吸水量は、主にカルボキシメチル基の置換度及び架橋密度によって決定される。純水吸水量はカルボキシメチル基の置換度が高いほど理論的には高くなるが、実用的には置換度が0.35〜1.6が適当である。
【0144】
上記架橋型セルロース系繊維吸水性層の表面にさらに吸収能力にすぐれた粒子状高吸収性樹脂層を形成させることができる。この粒子状高吸収性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸ソーダの部分架橋化樹脂が挙げられる。この樹脂は、自身の重量を基準として、純水では200倍以上、生理食塩水でも40倍以上の吸収能力を有する。この粒子状高吸収性樹脂は、ゲルブロッキングを起こし易いので、木材フラッフ状パルプと併用されることが多い。
【0145】
吸水性ポリマーに抗菌性など他の機能を付与することもできる。すなわち、銀、銅または亜鉛イオンを担持する抗菌性ゼオライト粒子の存在下、カルボキシル基を有する重合性モノマーを含むモノマー混合物を重合させて得られる吸水性ポリマー、
水又はアルコールに溶解する基材(たとえばアルドヘキソース、ブドウ糖、アスコルビン酸、澱粉、CMC、セルロース、ポリオレフィンなど)の存在下、重合性モノマー(たとえば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシメチルアクリレート、ヒドロキシメチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド、エチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート)をグラフト重合することにより、上記基材に抗菌性消臭機能に変換しうる官能基(親水性基、カチオン性解離基、アニオン性解離基:ノニオン性とカチオン/アニオンがよい)を導入して、抗菌性を有する吸水性ポリマーが得られる。
【0146】
上記吸水性ポリマーをオムツ内に配置するのであるが、配置方法は特に限定されない。たとえば、紙、不織布、合成樹脂製シートなどの様々な材料による平面的で柔軟性を備えるシート状材料を用意し、このシート状材料二枚以上を重ね合わせて、その二枚の間に吸水性ポリマーを封入することも可能である。この場合、一枚は水を吸いやすいシート状材料を使用し、他方のシート状材料は防水性或いは撥水性を有するシート状材料を使用することも可能である。水を吸いやすいシート状材料としては、例えば紙や不織布などが挙げられる。防水性或いは撥水性を有するシート状材料としてポリエチレンなどの合成樹脂シートや防水剤を塗布した布や紙を使用する。
吸水性ポリマーが一個所に偏ったりしないように、できるだけ均一に分散させるのが好適である。例えばシート状材料をエンボス加工して圧着し、膨らんだ多数個のエンボスの中にそれぞれ吸収剤や脱臭吸収剤を封入することもできる。或いはカバーの表裏二枚のシート状材料に格子状に接着材を塗布して、袋状空間を複数個の空間に小分け分割してもよい。それぞれの分割された空間に脱臭吸水剤を封入すれば、常に分散させた状態となる。
【0147】
上記オムツを構成する材料を接着剤の働きで接着し、オムツを得ることができる。オムツは、伸縮性が求められる部位、風合いを損なわれないような部位、通気性を損なわれない部位、などがあるので、接着剤を使用しても、それらも止まられる特性が維持されていることが必須の点であり、そのうえ、肌に接触しても肌の炎症、かぶれなどをもたらさないことが求められる。接着剤としては熱可塑性樹脂、たとえばホットメルト型接着剤、とくにエチレンー酢酸ビニル共重合体を主とする接着剤が多用される。この接着剤には、粘着付与剤、可塑剤、ワックス、酸化防止剤などが配合される。
この接着剤を溶融状態に保ち、スパイラルスプレー塗布法、カーテンスプレーと不法などを利用してオムツを構成する材料を接着し、優れた機能を保持するオムツを製造することができる。
【0148】
カバーの形状は方形でも円形でも様々な形状とすることができるが、例えば一端部左右両側に接着テープが張り出したオムツ 状形状とすることにより、従来のオムツ にはなかった脱臭作用と排泄物の固化作用を備えており、しかも従来の紙オムツ と同様な使用態様と使い捨てが可能な脱臭吸水具として使用できる。
上記オムツ固定用に使用される接着テープは、基本的には接着剤層とその接着剤層を支持する基材層からなり、接着剤保護層としての剥離層が設けられた接着テープがある。接着剤としては、アクリル系の接着剤やスチレンーブタジエン系合成ゴム系の(ホットメルト型)接着剤が多用されている。支持層はポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルムが用いられている。
また、オムツカバーと吸水シートなどの吸水材とを組み合わせたオムツも使用できる。この場合は吸水材を使い捨てにし、オムツカバーを繰り返し使用できるという特徴がある。なお、吸水材とオムツカバーとを共に使い捨てにしてもよい。
【0149】
紙オムツの製法はいろいろ知られているが、本発明の紙オムツはどのような製法で作られたオムツも採用可能である。好ましくは、簡単にしかもコンパクトに折りたたみでき場所を取らない形で保管できる形のオムツである。
【0150】
(紙おむつ以外の衛生法品)
失禁パッド、生理用ナプキン、母乳用パッドなどの物品も基本的には肌にあたる表面材、尿、体液などの液体を吸収する吸収材、外側を覆う防水材から構成される。それらと紙オムツとの大きな違いは吸収する対象が異なる点であり、体液を吸収する点、皮膚を清潔にする点などは、両者間では本質的な差はない。表面材としては、肌にやさしく、しかも水分をすばやく透過できる材料であればどのような材料でも用いられ、不織布が多用される。防水材としては、水分が染みだされない材料であればどのような材料でもよく、ポリエチレンフィルムが多用される。吸収材としては、吸水性ポリマーを主とする吸水性シートあるいは綿状パルプが多用される。
【0151】
医院用ベッドシート、医療用アンダーパッド、ペット用シートなども基本的には、表面材、尿などの液体を吸収する吸収材、外側を覆う防水材から構成される。表面材としては、肌にやさしく、しかも水分をすばやく透過できる材料であればどのような材料でも用いられ、不織布が多用される。防水材としては、水分が染みだされない材料であればどのような材料でもよく、ポリエチレンフィルムが多用される。吸収材としては、吸水性ポリマーを主とする吸水性シートあるいは綿状パルプが多用される。
血液を含む体液を吸収するための吸収材を、本発明ではドリップ吸収材という。代表的なドリップ吸収材は、消臭剤が含まれた吸水材部材を防水性シートで支持し、吸水性紙や不織布で覆ったものである。
【0152】
ゲル化剤としては、尿、血液などの体液をゲル化することができる物質であり、具体的にはヘテロ多糖類ゴムとホモ多糖類ゴムとの混合物を含有するもの、ソルビトールと芳香族アルデヒドとの縮合物等を挙げることができる。
本発明のゲル化剤に、上記フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を配合する。その量はゲル化機能が維持される範囲であればとくに限定されない。
【0153】
上記衛生用品に上記フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる。とくに消臭剤を粉状、あるいは粒状、顆粒状、ペレット状に造粒したものを使用することが好ましい。
この消臭剤を含有させる部位は吸水材が配置されている部位が好ましいが、それ以外の部位に配置させてもよい。例えば、表面材中に上記消臭剤を配置させてもよいし、オムツの場合、脚回り部に消臭剤を配置させてもよい。なお、必要なときに消臭機能を発揮できるのであれば、上記フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを別々に配置してもよい。
とくに、消臭剤あるいは消臭剤を構成する各成分は、例えば吸水性ポリマー、プラスチック粒子、繊維、繊維塊、繊維束、不織布、活性炭、珪藻土、活性白土、シリカ、ゼオライトなどの担体に担持させ、あるいは吸着させて衛生用品に応用することができる。
【0154】
上記衛生用品に上記フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる方法は、特に限定されないのであり、衛生用品の製造過程中に消臭剤を含有させてもよいし
、衛生用品製造後に、消臭剤を含有させてもよい。
たとえば、あらかじめ吸水性ポリマー粉末に上記消臭剤粉末を混合し、その混合物を上記衛生用品の吸水材として衛生用品内の指定された部位に配置する方法、あらかじめオムツ内に配置されている吸水性ポリマー粉末に上記消臭剤を散布する方法、上記フェノール性化合物が分散されている吸水性ポリマー粉末に上記酵素を散布する方法などがある。また、消臭機能が維持されている限り、フェノール性化合物に重合可能な官能基を結合させた化合物とほかの共重合モノマーとを共重合させ、あるいはフェノール性化合物を重合性モノマーと共存させて、フェノール性化合物を含有する吸水性樹脂をあらかじめ調製しておき、ついで該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを添加する方法も利用可能である。
また、フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを混合してから適用してもよいし、両者を混合することなく、かつ同時に適用してもよいが、両者を別々に適用してもよい。
さらに、担体に消臭剤あるいは消臭剤を構成する各成分を担持させる方法としては、それら成分を含む溶液を調製し、担体に塗布、含浸、噴霧などの手段により付着させ、次いで乾燥(風乾乾燥、たとえば60℃で加熱乾燥など)する方法が挙げられる。
なお、フェノール性化合物と酵素とを別々に担体に担持させる方法、両者の一方を担体に担持させ、他方を担体に担持させることなく配置する方法を採用してもよい。
【0155】
本発明の衛生用品には、上記本発明で規定する消臭剤以外の消臭剤を共存させて、消臭性を改善したり、その他の点を向上させる工夫をしてもよい。
代表的な消臭剤として無機多孔質体あるいはその多孔質体を含む混合物が知られており、具体的には、Mgシリケート、Alシリケート、Caシリケート、シリカゲル、クロレラ微粉末、クロロフィル微粉末、イオン交換樹脂、活性炭、ゼオライトなどから構成される消臭剤や、4価金属リン酸塩と珪酸アルミニウムより選ばれる1種と、水和酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト化合物またはその焼成物、銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオンの少なくとも一つの金属イオンを担持させた無機化合物からなる消臭剤や、天然消臭抗菌剤、分散液のPHが7〜10で比表面積が50m
2/g(BHT法)の無機粉末やバチルス属に属する少なくとも二種の微生物菌と金属フタロシアニンポリカルボン酸も知られている。
【0156】
消臭剤には添加剤を配合し、消臭関連機能を引き立せたり、おむつ特有の問題を解消することができる。
添加剤として、パルプ粉末、セルロース誘導体、天然多糖類、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、着色剤、香料、エモリエント剤、ポリフェノールが挙げられる。
これらの添加剤を消臭剤に添加・配合することにより、オムツかぶれになりにくくしたり、オムツ装着のストレスを和らげたり、皮膚への適用性(潤滑性)を高めることができる。
衛生用品に使用する消臭剤は吸水性ポリマーと共存させることが普通である。たとえば、分散液のPHが7〜10で比表面積が50m2/g(BHT法)の無機粉末と吸水性樹脂よりなる吸水材、吸水性樹脂とゼオライトとの粉体混合物、アクリル酸塩とアクリル酸を主構成成分とする樹脂とゼオライトとを水の存在下で混練し、乾燥・粉砕することなどが挙げられる。
本発明の衛生用品において、消臭剤の使用量としては、その構成成分、大きさ、着用対象者などにより変動するが通常オムツ、失禁パッド、ナプキンなどでは0.0001g/枚以上、吸水性紙や不織布でサンドイッチしたシートでは、0.0001g/100cm
2以上とするのがよい。
【0157】
(衛生用品の効果)
本発明の衛生用品は優れた消臭機能を有する衛生用品である。衛生用品に、その衛生用品の体液保持能力範囲内の体液を吸着させても、体液臭があまり感じられない。とくに、本発明衛生用品の一つである紙オムツをヒトに装着した後、装着した紙オムツからの尿臭を感ずることができるまでの経過時間は、従来から使用されている消臭剤を使用した紙オムツよりも長い。これは要介護老人を介護する人々にとってはオムツ 交換や便取り作業時に、オムツ や便などの悪臭源からの全ての悪臭を消臭し、人体からの悪臭の殆どを消臭して室内に悪臭を残すことがなく、寝たきり者の尻の持ち上げ横向きオムツ の装着、取り除き、身体の拭き洗浄作業等の邪魔にならず、介護者が臭気を全く気にしないで汚物を包装処理できるという優れた効果をもたらすことができる。きわめて有用なことである。また、本発明の衛生用品は使用後の廃棄処理が簡単である。すなわち、使用する消臭剤は環境に優しいのであり、廃棄しても環境に悪影響を及ぼすことがない。
【0158】
実施例41
市販の成人用紙オムツ中の吸水性ポリマー約1gを取り出し、表6記載の消臭剤組成物0.2gを混合し、もとの紙オムツに戻した。
この紙オムツに成人男子の尿100mlを吸収させ、5分後にこのオムツを5名のパネラーにより下記官能評価基準に従い官能評価した。
官能評価の結果、消臭剤を含むオムツの評価は1.0(パネラーの評価結果の平均値)であった。一方、対照品(消臭剤を含まない以外は実施例41と同じオムツ)の官能評価結果は5.0であった。
官能評価基準
尿臭を全く感じない 1、僅かに尿臭を感じる 2、尿臭は弱いがする 3、尿臭がする 4、尿臭が強い 5、尿臭が非常に強い 6、
【0159】
実施例42
市販の老人用紙パッド中の吸水性ポリマー約1gを取り出し、実施例41と同じ消臭剤組成物0.2gを混合し、もとの紙パッドに戻した。以後は、実施例41と同様な操作を行った。
紙パッドの尿臭はほとんど感じられなかった。
実施例43
市販の寝たきり老人用紙オムツ中の吸水性ポリマー約1gを取り出し、実施例41と同じ消臭剤組成物1.0gを混合し、もとの紙オムツに戻した。この紙オムツを就寝前に寝たきり老人に着用し、シーツで覆った。翌朝、シーツをはずし、実施例例41と同様にして官能評価した。
官能評価結果は1.1であった。一方、対照品は5.2であった。
実施例44
市販の成人用紙パッド中の吸水性ポリマー約1gを取り出し、表6記載の消臭剤組成物0.5gを混合し、もとの紙パッドに戻した。この紙パッドに成人男子の尿200mlを吸収させ、テドラーバッグに入れ、密封した。1時間後にテドラーバッグから取り出した紙パッドを実施例41と同様に官能評価した。
官能評価結果は1.4であった、一方、対照品は6.0であった。
【0160】
表6 衛生用品用消臭剤

表中の数字は実施例41、44とも重量比である。
【0161】
請求項3に係る動物用飼料に関する発明について説明する。
本発明でいう動物とは人のために役立つ動物であればどのような動物も含まれる。具体的な例としては牛(乳牛、肉牛等)、豚、馬、軽種馬、緬羊、山羊、イノブタ、ウサギなどの家畜や、鶏(産卵鶏、ブロイラー等)、鶉、ダチョウ、ホロホロチョウ、七面鳥、アヒル、ガチョウ、キジ、コウライキジ、カモ、アイガモなどの家禽、その他ミツバチなどが含まれる。
【0162】
愛玩動物であるペットも本発明でいう動物に含まれる。具体的には犬、猫、ハムスター、フェレット、ウサギ、リス、ワラビー、アライグマ、猿、プレーリードック、モルモット、などの哺乳類、セキセイインコ、文鳥、十姉妹、カナリヤ、日本鶏、チャボ、鳩、雉、九官鳥、ヒバリなどの鳥類、錦鯉、鯉、金魚、熱帯魚などの観賞魚、また両生類、ヘビ、カメなどの爬虫類、昆虫類などが挙げられる。
その他、養殖魚介類、例えばハマチ、ブリ、カンパチ、マダイ、フグ、ヒラメ、サケ、銀ザケ、マグロ、シマアジ、マアジなどの海水魚、マス、コイ、ウナギ、アユ、ティラピア、キャットフィッシュ、ドジョウなどの淡水魚、またクルマエビ、ボタンエビ、イセエビ、ロブスター、ブラックタイガー等のエビ類、タラバガニ、ズワイガニ、ワタリガニ、ケガニなどのカニ類などが挙げられ、その他サザエ、アワビ、トコブシ、ウニ、タニシ、スッポンなども本発明の動物に含まれる。
【0163】
本発明で規定する動物用飼料は、本発明が規定するフェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を飼料に含有させることを特徴とする。上記飼料は、上記の動物に一般に広く用いられているものであればいずれでも良い。
消臭剤入り動物用飼料を動物に給与した場合、上記動物の排泄物中の悪臭を減少させることができる。とくに、本発明の動物用飼料を摂取した動物からの排泄物には悪臭があまり感じられない。この効果により、悪臭防止等の環境対策に貢献するだけでなく、上記動物の衛生環境を改善し、健康維持に貢献する。更に上記動物の飼育にあたる人間の衛生環境も改善する効果を有する。
【0164】
また本発明の動物用飼料は消臭剤が含有されているので、必要に応じて添加・配合されたフレーバーと相俟って香りや味が引き立たされ、嗜好性が増し、動物の食欲を増加させることができる。また悪臭が大幅に低減されるので、上記動物の動物体や卵、肉、牛乳などの生産物に移行しにくくなり、その結果、肉の風味、肉質、卵、牛乳などの風味や質の改善効果もある。しかも、消臭剤は安価であり、簡単に得られるのであるから、動物用飼料の価格や製法に影響を与えないという特徴をも有する。
また本発明の動物用飼料を他の消臭剤や抗菌剤と併用するとさらに好ましい結果を招くこととなり、相乗効果が期待できる。
本発明の消臭剤を飼料に混合する時期、手段や順序は特に限定されない。飼料調製中の特定の工程で添加してもよいし、動物が飼料を摂取する前、摂取後、あるいは飼料を摂取する際に同時に加えもよい。大事なことは、消臭機能を十分に達成できるように飼料を調製することであり、しかも飼料としての機能を低下させずに、安価に、手軽に消臭製飼料を調製することである。
【0165】
飼料は下記の原料の中から少なくとも一部を選択し、それらを混合して調製する。通常アミノ酸、エネルギー、無機物などをバランスよく配合し、これに微量栄養素、飼料添加物などを加え、更に経済性、嗜好性などにも配慮して、動物の飼育目的を達成できるような飼料を調製する。
以下に具体的な成分を例示する。
穀類または穀類加工副産物として、トウモロコシ、トウモロコシヌカ、マイロ、マイロヌカ、小麦、大麦、裸麦、ライ麦、麦芽、エンバク、米、ソバ、キビ、ヒエ、及びこれらの穀類を粉砕・粉状・篩分・或いは加熱・圧扁・エキスパンドなどの加工をしたものが挙げられ、コーングルテンフィード、コーンジャームミール、コーンスチープリカー、小麦粉、パン粉、米粉、末粉、コーンフラワー、フスマ、小麦胚芽,麦芽、米糠、脱脂米糠、白糠、酒糠、麦糠、スクリ−ニングペレット、ホミニフィードなどが知られている。
また、糖類として、例えばトウモロコシ澱粉、α澱粉、キャッサバ澱粉、糖蜜、デキストリン、ペクチン、アラビノキシランなどの多糖類、ブドウ糖、果糖、ソルビトール、アセチルグルコサミンなど単糖類、異性化糖、水あめ、シロップ、蜂蜜、オリゴ糖類例えばフラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、ガラクトマンナン、ガラクトオリゴ糖、ラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ペクチンオリゴ糖、キチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖、硫酸化多糖類、グリセルアルデヒドなどのアルドースやペプチドグリカン、シアリルラクトース、キチン、キトサンまたこれらの誘導体や複合体などがある。
【0166】
豆類、イモ類、及びその加工品として、大豆、大豆粉、脱脂大豆、加熱大豆、きな粉、大豆皮、コーヒー豆、生コーヒー豆、カカオ豆、ソラマメ、えんどう豆、インゲン豆、アズキ、リョクトウ、グアーガムミール、切干芋や馬鈴薯、サツマイモ、ヤマイモ、タロイモ、タピオカ、コンニャク、それらの澱粉粕や抽出蛋白質などが知られている。
また、植物蛋白質として、大豆粕、高たんぱく質大豆粕、加熱大豆粕、大豆蛋白質、なたね粕、キャノーラミール、綿実粕、落花生粕、サフラワー粕、アマニ粕、ゴマ粕、ヤシ粕(コプラミール)、パーム核粕、ヒマワリ粕、カポック粕、グア−ガムミール、小麦グルテン、トウモロコシ蛋白質などがある。
動物蛋白質として、魚粉、アラ粕、生魚屑、フィッシュミール、フィッシュソルブル、フィッシュソルブル吸着物、生魚、冷凍魚、カニミール、エビミール、オキアミ、ミートミール、ミートボーンミール、骨抽出物、家禽ミール、フェザーミール、血粉、血漿タンパク、血液抽出物、卵粉、酵素分解卵粉、核酸及びその酵素処理物質、全乳、初乳、グロブリン、ラクトフェリン、粉乳、脱脂粉乳、カゼイン、バターミルク、ホエー、乾燥ホエー、チーズ、ゼラチン、ペプチド、カツオ・マグロ・アジ・イワシ・エビ・カニ・タコ・イカ・ホタテ・サザエなどの魚介類やその粉末、カツオ・マグロ・アジ・イワシ・エビ・カニ・タコ・イカ、ホタテ・サザエなどの魚介類のエキス、カツオ・マグロ・アジ・イワシ・エビ・カニ・タコ・イカ、ホタテ・サザエなどの魚介類の粉末、鰹節、牛・豚・羊・馬・ウサギ・鶏・七面鳥・ウズラなどの肉類やその粉末・エキス、牛・豚・羊・馬・ウサギ・鶏・七面鳥・ウズラなどの内臓及び屠場副産物などがある。
油脂類として、動物性油脂、植物性油脂、加水分解油脂、脂肪酸、エステル化油脂、水添油脂、植物精製残油、粉末油脂などがある。
【0167】
微生物製品及び発酵製品として、ビール酵母、トルラ酵母、ミネラル酵母、脱核酸酵母、プロバイオテックス(生菌剤)、菌体乾燥物、抽出物、発酵液、発酵粕、シングルセルプロテイン、酪酸、酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、ギ酸などの有機酸などがある。
製造副産物および食品残渣として、糖蜜、ビートパルプ、バガス、アルコール発酵粕、ビール粕などビール工業副産物、蒸留酒製造粕、アミノ酸発酵粕、クエン酸発酵粕、焼酎粕など各種発酵残渣、ぶどう酒粕、血液など屠場粕、醤油粕、サイトラスパルプ、果物ジュース製造粕、トマト粕、豆腐粕、コーヒー粕、カカオ粕、茶殻、コンニャクとび粉、さなぎ粉、蚕糞、蚕砂、菓子屑、飴粕、パン屑、残飯、食品残渣加工物などが知られている。
茎葉類及び海藻類として、アルファルファミール、ニセアカシヤミール、ギンネムミール、カンショツル、サトウキビ、野菜及び野菜屑、果物及び果物屑、生薬類、ビートトップ、ケイントップ、のり、わかめ、こんぶ、ひじき、スピルリナ寒天、カラギーナンなどの海藻類、アルギン酸などがある。
【0168】
無機物として第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、脱フツリン酸、リン鉱石末、リン酸、リン酸アンモニウム、炭酸カルシウム、方解石、石灰岩粉、沈降性炭酸カルシウム、貝化石、蒸製骨粉、骨粉、骨灰、カキ殻、石灰岩、食塩、岩塩、タルク、シリカ、ゼオライトとこれらの複合体、誘導体、などがある
微量栄養素として、ビタミン類、例えばビタミンA,ビタミンD,ビタミンE,ビタミンK,ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンB6,ビタミンB12,ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸、ビオチン、コリン、イノシトール、葉酸やこれらの複合体や誘導体などがある。
ミネラル類として、例えば銅、鉄、亜鉛、セレン、マンガン、ヨウ素、コバルト、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、アルミニウム、硫黄、コバルト、クロム、モリブデン、珪素、やこれらの塩や誘導体などがある。
アミノ酸類として、例えばメチオニン、リジン、トリプトファン、トレオニン、グリシン、アルギニン、バリン、グルタミン酸やこれらの誘導体などがある。
粗飼料として、牧草例えば生草、乾草、青刈り、サイレージ、ペレットなど、野草例えば生草、乾草、サイレージなど、飼料用米例えば生草、乾草、サイレージなど、ワラ類例えば稲わら、麦わら、チップなどがある。
【0169】
そのほか野菜類や果物類、ハーブ類や種実類例えばヒマワリ種子、アーモンド、クリ、ピーナツ、クルミ、ペカンナッツ、カシューナッツ、ココナッツ、ゴマなどがある。また野菜類や果物類、ハーブ類、種実子類の乾燥物、抽出物、精油、種子、微生物発酵物なども含まれる。
その他の成分として尿素なども知られている。
【0170】
本発明の動物用飼料を調製する原料は上記のとおりであり、すべて重要であるが、下記のその他の成分も重要である。その他の成分とは主に消臭剤として用いられている成分もしくは消臭剤として用いることが可能な成分、または飼料の製剤化に必要とされる成分をさすが、実際には、下記に挙げられる物以外のもの、例えば消臭以外の目的に使用されるものであっても、動物用飼料に一般に広く用いられているものであればいずれの成分を使用しても良い。
従来から飼料やペットフードなどに使用されている消臭剤として例えばユッカなどが知られているが、必ずしもその効果は十分とはいえなかった。そこで、本発明の消臭剤を使用するか、もしくは本発明の消臭剤とその他の成分を併用することによりさらに高い効果が得られる。
本目的を達成するために、下記のその他の成分を単独で用いてもよいが、複数を組み合わせると、よりよい効果をもたらすことができる。
【0171】
その他の成分としては、ポリフェノール類および各種酵素、フェノール性化合物やこの化合物を酸化しうる酵素を含む植物、無機化合物、糖類、有機酸、活性二重結合基を持つ化合物、アルコール類、キノン、ポリフェノール類などの有機化合物、酵素、ウレアーゼ阻害剤、微生物、微生物発酵物、抗カビ剤、保存料、合成抗菌剤、抗真菌性ポリペプチド、粘結剤、乳化剤、抗酸化剤、色素、着香料、呈味料などを例示できるが、これらに限定されない。
なお、下記に挙げる成分の分類は便宜上であり、これに限定されない。またその他の成分は前述の飼料成分としても使用することができる。
【0172】
以下、その他の成分の具体例を説明する。ポリフェノール類および各種酵素、フェノール性化合物やこの化合物を酸化しうる酵素を含む植物、その抽出物として、下記のようなものを挙げる。
野菜類、果実類、ハーブなどの植物及び生薬類の例として、緑茶葉、紅茶葉、ウーロン茶葉、コーヒー豆、生コーヒー豆、カカオ豆、リグニン、タンニン類を含む植物全般、アガリスク属やボレタス属、ハラタケ属、ラマドリタケ属などのキノコ、ニンジン葉、タバコ葉、麦芽、大麦、小麦、アルファルファ、サトウキビなど、野菜類として、例えば、
ニンジン、ゴボウ、ナス、ほうれん草、トマト、ヨモギ、はす、大根、カブ、タマネギ、アスパラガス、タロイモ、オリーブ、パプリカ、グリンピース、ピーマン、かぼちゃ、セロリ、レタス、カリフラワー、キャベツ、バースニップ、チコリ、ビート、甜菜、ホップ、セロリやその種子、インゲン、サヤインゲン、ソラマメ、アーティチョーク、アロエ、シシトウガラシなど、果物類として、例えばブドウやその種子、リンゴ、バナナ、イチゴ、アンズ、モモ、プラム、ナシ、カキ、柑橘果実、パイナップル、ココナツ、マンゴー、サクランボ、アプリコット、マルメロ、パパイヤ、アボガド、メロン、ビワ、ザクロ、イチジク、キウイ、プルーン、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、クランベリー、ツルコケモモ、グレープフルーツやその種子などが挙げられる他、ハーブ類例えばローズマリー、タイム、セージ、セ−ボリー、オレガノ、バジル、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、マジョラム、ハナハッカ、メボウキ、ヒソップ、シソ葉やその他のシソ科植物、菊、タンポポ、マリーゴールド、タラゴン、ワームウッド、カモミル、ドイツカミツレ、ノコギリソウ、ヨモギ、ヒマワリ種子やその他のキク科植物、パセリ、アニス、ウイキョウ、メウイキョウ、イノンド、コエンドロヒ、クミンシード、キャラウェイシード、ケルクス、コリアンダーシード、フェンネルやその他のセリ科植物、ユーカリ、クローブ、オールスパイスやその他のフトモモ科植物、その他にエルダー、エレウテロコック、オオバコ、オレンジフラワー、カルダモン、カシア、カプシカムペッパー、カノコソウ、カラシ、カンゾウ、キンミズヒキ、コーラ、コロハ、サントリソウ、サフラン、サンショウ、ジュニパーベリー、シナモン、シシウド、セント・ジョーンズ・ウオルト、チイスル、ツグリ、デイルシード、ナツメグ、ニワタイム、ネットル、ハイビスカス、ハマメリス、バーチ、ビターオレンジ、プリムローズ、ベルベナ、ベイローレル、ホップ、ボルドー、ホースラディッシュ、ポピーシード、没食子、マスタード、マロー、マヨラマ、ミロバラン、ミルフォイル、メリッサ、メース、リンデン、リンドウ、ローズヒップ、ローレル、ヤエナリ、ユッカ、ワサビ、西洋ワサビなど。その他ニンニク、トウガラシ、コショウなどの香辛料類や、ウコン、紫根、蘇芳、桜、五味子、厚朴、大黄、阿仙薬、梅、生姜、桂皮、ウワウルシ、甘蔗、キラヤ、だみ、たで、ヒノキなどが挙げられる。
また藻類として、例えばクロレラ、アオサなどがある。
また上記植物および藻類の抽出物、精油、抽出粕、種子、微生物発酵物なども含まれる。
【0173】
無機化合物や無機多孔質体として、例えばアルミナなどアルミニウム化合物やその他亜鉛化合物、酸化チタンなどのチタン化合物、鉄化合物、マンガン化合物、その他金属塩、具体的にはWO98/27261号の6〜7ページの項目「Ureaseinhibitors」に記載されたものを挙げることができる。また、活性白土、粉砕した石英斑岩、粉砕した電気石(トルマリン)、カオリン、ベントナイト、鉄クロロフィリン塩、銅クロロフィリン塩、各種金属フタロシアニンなどの他、シリカゲル、Mgシリケート、Alシリケート、Caシリケート、珪藻土、ゼオライト、パーライト、イオン交換樹脂、炭素繊維、活性炭などが挙げられる。なお、これらを含む混合物でもよい。
糖類としては、例えばデキストリン、サイクロデキストリンやオリゴ糖類、具体例としてフラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、ガラクトマンナン、ガラクトオリゴ糖、ラクトオリゴ糖などが例示できる。
有機酸としては、例えばシュウ酸、クエン酸、酒石酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、リンゴ酸、グルコン酸、マレイン酸、イタコン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ラウリン酸、リノール酸、オレイン酸、アクリル酸、ポリアクリル酸、ヒドロキシ酢酸、没食子酸、アビエチン酸、ケイ皮酸、安息桂酸、葉酸、フタル酸、ソルビン酸、乳酸、アルギン酸、アスパラギン脂肪族カルボン、安息香酸、ニコチン酸、フミン酸など。またこれら有機酸の誘導体、置換体、エステルおよび金属塩などが挙げられる。
ポリフェノール類としては、例えばタンニン類、(+)−カテキン,(+)−ガロカテキン,(−)−ガロカテキンガレート,(−)−エピカテキン,(−)−エピカテキンガレート,(−)−エピガロカテキン,および(−)−エピガロカテキンガレートなどカテキン類、クロロゲン酸、カテコール、ハイドロキノン、1,2,4−トリハイドロキシベンゼン、没食子酸、カルノソール、ロズマノール、ブラジリン、ヒマトキシリン、シコニン、プルプリン、ミリセチン、バイカレイン、バイカリンやこれらの誘導体などがある。
キノン類としては、例えばジヒドロキシベンゼン、ベンゾキノン、ジヒドロキシナフタレン、ナフトキノンなどがある。
活性二重結合基を持つ化合物として、例えばメタアクリル酸エステルなどアクリル酸誘導体、マレインエステルなどマレイン酸誘導体、フマル酸誘導体などがある。
アルコール類として、例えばプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールラウレート、グリセリンモノステアレート、ジグリコールラウレート、ポリグリコール、トリオキシエチレンやエリスロール、エリスリトールなどの糖アルコールなどがある。
【0174】
微生物として、例えばBifido bacterium属、Lactobacillusなどの乳酸菌、乳酸球菌、酵母、Streptococcusなど連鎖球菌、スコプラリオプシス属などの糸状菌、Streptomyces属、Thermomonospora属、Thermoactinomyces属などの放線菌、枯草菌などの桿菌、芽胞菌、消化酵素産生微生物アンモニア酸化菌、硝酸菌、イオウ酸化菌及びセルロース分解菌、子嚢菌、担子菌などが挙げられ、これらの乾燥物、菌体抽出物、発酵液および発酵粕などでもよい。
酵素としては、例えば酸化還元酵素、具体的にはラッカーゼとその関連酵素、オキシダーゼ、ペルオキシダーゼなど。カルボヒドラーゼ、具体的にはアミラーゼ、キシラナーゼ、ペクチナーゼ、β−グルカナーゼ、セルラーゼ、ラクターゼ、リゾチーム、デキストラナーゼ、ムタナーゼなど。また各種プロテアーゼ、リパーゼ、フィターゼなどが挙げられ、これらは単独使用または複数を任意に混合してもよい。
また、ウレアーゼ阻害剤および/または抑制剤、たとえばWO98/27261号の7〜12ページの項目「Urease inhibitors」に記載されたものを使用することができる。また、尿酸の分解を阻害する成分を配合することもできる。
【0175】
防カビ剤の例としてプロピオン酸、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウムなどがある。
保存料として安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、また合成抗菌剤としてアンプロリウム・エトパベート、アンプロリウム・エトパベート・スルファキノキサリン、クエン酸モランテル、デコキネート、ナイカルバジン、ハロフジノンポリスチレンスルホン酸カルシウム、のほか、抗菌ペプチド例えば、CAP18,ロイコシンA、トリトリプトシン、プロテグリン−1、サナチン、デフェンシン、ラクトフェリン、ラクトフェリシン、オビスピリン、例えばノビスピリン、プレクタシン、スタチンやこれらの複合体、例えば亜鉛−ラクトフェリンなどがある。
その他に、微生物等により産生される真菌感染症を抑制する抗真菌性ポリペプチドが知られており、WO02/090384号、公表平8−504173号公報、公開平8−134096号公報、公開平11−215983号公報になどに開示されているポリペプチドが好ましい。
また天然由来の抗菌物質として、例えばポリフェノール、フラボノイド、有機酸、縮合タンニン、ヒノキチオール、木酢液、竹酢液などを例示できる。
【0176】
粘結剤の例としてアルギン酸ナトリウム、カゼインナトリウム、セルロースとその誘導体例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロースなど、プロピレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ゼラチン類、澱粉、などが挙げられる。
乳化剤の例としてグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルなどがある。
抗酸化剤としてエトキシキン、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどがある。
色素、例えばアスタキサンチン、β−アポ−8’−カロチン酸エチルエステル、カンタキサンチン、その他食用色素などがある。
着香料として、エステル類、エーテル類、ケトン類、脂肪酸類、脂肪族高級アルコール類、脂肪族高級アルデヒド類、脂肪族高級炭化水素類、テルペン系炭化水素類、フェノールエーテル類、フェノール類、芳香族アルコール類、芳香族アルデヒド類及びラクトン類などがある。
呈味料として、サッカリンナトリウムなどがある。
その他、各種抗生物質、各種病気予防薬剤などが挙げられる。
【0177】
なお、各種文献に動物用飼料として使用されうる成分が掲載されており、本発明ではこれら成分を適宜選択・使用することができる。
*AAFCO(Association of American Feed Control Officials) official publication,2003
*FEDIAF(Federation Europeenne Del Industrie Des Aliments Pour Animaux Familiers) composition status,1996
*農業技術研究機構畜産草地研究所編 “日本標準飼料成分表”2001年版
*農林水産省生産局畜産部飼料課監修 “流通飼料便覧”2002年版
*日本食品添加物協会編 “食品添加物マニュアル”2003年版
*飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(昭和28年法律第35号)第2条第3項の規定に基づき、農林水産大臣が指定する飼料添加物指定品目一覧
*日本ペットフード工業会 “添加物使用に関する自主基準”
*日本ペットフード工業会編 “食品添加物及び飼料添加物便覧”1997年版など。
【0178】
その他の成分の中では、とくにポリフェノール類、各種酵素、フェノール性化合物やこの化合物を酸化しうる酵素を含む植物、その抽出物などが重要である。その他の成分を単独で、あるいは複数を混合して飼料中に配合すると、とくに悪臭成分を消臭する機能が向上されるうえ、その他の性質も改善されるので極めて有利である。
【0179】
本発明が規定する消臭剤はフェノール性化合物および/またはメディエーターと該化合物を酸化することができる酵素から構成されるが、フェノール性化合物および/またはメディエーターと該化合物を酸化することができる酵素をそれぞれ単独で、または混合して、またはさらに製剤化して用いることが出来る。製剤化の方法は特に限定されないのであって、既知のあらゆる方法を用いることが出来る。またその形状は液状、粉体、固体などいかなるものであっても良い。例えば顆粒やマイクロ顆粒、タブレット等の形状で製剤化しても良いし、またスラリーや液体、ゲルの形状で加えても良い。製剤化においては既知の方法を任意に用いることが出来るが、中でも特に飼料の製造や保存時に消臭効果を失わないように安定化する手法、もしくは動物が飼料を摂取した際に消化器官内で効率よく消臭効果が発揮できるよう工夫すると良い。
【0180】
以下に具体例を記載する。
固体の動物用飼料の一つにペレットがある。ペレットは取り扱い及び投与のし易さ、取り扱いの際のダスト生成のレベルの低さ、並びに動物による消化のし易さ等のために好適とされる。しかしながらペレット化工程はスチーム加熱を伴うため、これらの影響を受けやすい微量成分を安定に配合するための工夫が必要である。
この解決方法として、消臭原料自体の耐熱性を向上させる方法があるが、この他に特許WO92/12645号 や WO97/16076号などにも記載されている手法、つまり予め顆粒化された消臭原料をコアとし、更にこれを疎水性物質でコーティングするという方法がある。
具体的には、まずフェノール性化合物および/またはメディエーターおよび該化合物を酸化することができる酵素を任意の成分、例えばセルロースファイバー、あるいはその他の繊維、硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム、デキストリン、カオリンなどを用いて顆粒化する(アメリカ特許第4,106,991号(NOVO NORDISK)及び関連する資料、ヨーロッパ特許第170360B1号(NOVO NORDISK)、ヨーロッパ特許第304332B1号(NOVO NORDISK)、ヨーロッパ特許第304331号(NOVO NORDISK)、WO90/09440号(NOVO NORDISK)及びWO90/09428号(NOVO NORDISK)、WO01/01/004279号(NOVO NORDISK)等に顆粒化の例が記載されている。)。次に顆粒化された製剤に任意の材料、例えばカオリン、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウムや疎水性物質、例えば高融点脂肪、ワックスなどを用いてコーティングする。このようにして製剤化された顆粒はペレット化工程の高温化加湿処理条件下においても力価の低下が少ない。
【0181】
また反芻動物用飼料の成分として理想的な特徴のひとつに第1胃において保護され、安定であり、第4胃において溶出されるような製剤を挙げることができる。例えば飼料に添加される微量成分の剤型の設計において顆粒化、コーティング、カプセル化など様々な工夫を施すことが出来る。
以下に具体例を示す。
炭素数12〜22の脂肪酸あるいはそのエステル、融点40℃以上の動植物性油脂あるいは硬化動植物性油脂、融点40℃以上のロウ・ワックスから選ばれる混合物と、中性では難水溶性であり、しかも酸性では水溶性である平均粒径5〜30μmの板状晶により飼料成分を被覆する方法。
リジンマグネシウムリン酸塩、酸化マグネシウムとその他溶融可能な結合剤等の混合体に水を均一に混合し、溶融可能な結合剤の劣化の生じない温度で押出し造粒するかまたは、前記混合体をダイの手前で水を吹き込みつつ押出し造粒機にフィードして造粒し、得られた粒子を、それに含まれる水分を水蒸気として放出せしめて粒子の構造を多孔質化させると同時に存在する熔融状態の結合剤が該多孔を含浸するような条件下で乾燥し、乾燥粒子の表面を被覆剤で被覆する方法。
ルーメン中で安定なアミノ酸の誘導体を創出するためにルーメン中で安定で第4胃以下の下部消化官で溶出可能なN−アシルーアスパラチルジペプチドであるアミノ酸の誘導体を与えること、すなわち一般式(1)R−Asp−X−OH(1)(但し、Rはホルミル基、アセチル基やプロピオニル基等の低級脂肪酸アシル基、ベンジルオキシカルボニル基、第3ブチルオキシカルボニル基、ベンゾイル基、パラトルエンスルホニル基、Aspはアスパラギン酸残基を、Xはメチオニン残基、グルタミン残基、アラニン残基、バリン残基、イソロイシン残基又はフェニルアラニン残基である。)で表されれるNーアシルーアスパルチルジペプチドを飼料成分中に含有する方法。
【0182】
反芻動物に対して有効な成分を主成分とする芯剤、芯剤を被覆するプロラミンを主成分とする被膜、およびさらにその上を被覆する反芻胃内の温度で実質的に固体である脂質成分の被膜で構成されることを特徴とする反芻動物飼料用製剤。
生物学的活性物質を含有する核を、下記のA)およびB)を含有する被覆組成物で被覆してなり、かつ該被覆層の最表層部にはB)を実質的に含有しないことを特徴とする粒状の反すう動物用飼料添加組成物。A)硬化した植物性油脂、硬化した動物性油脂、脂肪酸エステル、リン脂質、よりなる群から選ばれた少なくとも1種の物質 B)前記A)の少なくとも1種の物質を基質とする酵素および/または前記A)の少なくとも1種の物質を基質とする反すう動物の第4胃より下部の消化器官で分泌される酵素の活性化物質。
反芻動物に対して有効な成分を主成分とする芯剤、芯剤を被覆するプロラミンを主成分とする被膜、およびさらにその上を被覆する反芻胃内の温度で実質的に固体である脂質成分の被膜で構成されることを特徴とする反芻動物飼料用製剤。
リン酸アミノ酸金属複合塩の少なくとも1種を必須成分とする微細孔および/または空隙を有する顆粒であって、該微細孔又は空隙にコーティング剤を含浸および/または該顆粒表面にコーティング剤を被覆し、成型加工する。リン酸アミノ酸金属複合塩を少なくとも1種、バインダー及び滑剤を必須成分とし、顆粒化する際微細孔を有するよう成型加工する方法。
本消臭剤をより簡便かつ安定に動物用飼料に配合する方法としては、フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素をそれぞれ単独で、または混合して、またはさらに製剤化したのち疎水性の物質(植物油など)に含浸し、そのまま動物に給与するか、またはプレミックスとして他の動物用飼料に混合する方法。
上記の例の他にも消臭原料の力価の低下を防ぐ(安定化)、または相乗効果を与えるような成分または配合方法であればいずれを使用しても良い。
【0183】
次に実際に上記原料を用いて作られる動物用飼料の形態と製造、加工法について説明する。
飼料の形態には、原料単体、粉状原料、粉砕原料(ミール)、粉状及びあるい粉砕原料の混合体(マッシュ)、ペレット、クランブル、マッシュとペレット及び或いはクランブルとの混合飼料、顆粒、ソフト顆粒、エキスパンダーで作られた飼料、エキストルーダーで作られた飼料、ソフトペレット(オレゴンペレット、モイストペレット)、細粒ペレット、フレーク、ブロック、キューブ、ケイク、シート状、パイ状の飼料、ウエファー、グリット、液体飼料、練り餌、ビスケット、水分含量が低い肉質のジャーキータイプのもの、乾燥肉と乾燥野菜粒などの混合物を高圧で成形して得られる骨型飼料、肉細片や小麦などの原料混合物に気泡剤を加えて加熱成型した多孔質状の飼料、タブレット、ソーセージ、缶詰、チューブ状のもの、人工プランクトン、釣り餌、裁断した牧草・野草・乾牧草・野乾草、粉砕した牧草・野草・乾牧草・野乾草、成型乾草(ブロック、ヘイキューブ、ウエファー、ペレット等)、サイレージ、ロールベールサイレージ、TMR(total mixed ration)などがある。
【0184】
また上記動物用飼料の中でも特に愛玩動物用飼料の中から、特にドッグフードやキャットフードを選び、それらの飼料形態について説明する。
ドッグフードやキャットフード(以下、ペット飼料ということがある)としては、ドライタイプ(水分が10%程度でエキスパンダーで製造したもの)、ソフトドライタイプ(水分が25−35%程度のものでエキスパンダーで製造したもの)ウエットタイプ(水分が75%程度であり、主に缶詰類)、セミモイストタイプ(水分が25〜35%で発砲させない)の飼料が知られている。ドライタイプの飼料の特徴は保存性がよく、犬や猫の歯に歯石ができにくいという点があるが、嗜好性の点でやや劣る。セミモイストタイプの飼料は保存性がよく、嗜好性もドライタイプよりも良いのであり、消化性も高い。
ウエットタイプの飼料は嗜好性が上記二つの飼料よりも圧倒的に優れており、消化率が高いが、価格が高いことが難点である。
また、全肉タイプのペット飼料と一般型のペット飼料が知られている。
ペット飼料は、犬や猫が必要とする栄養素をバランスよく配合されており、消化性も優れており、簡便に犬や猫に与えることができるという特徴をもつのである。とくにエキスパンデドペットフードが有効である。また用途別には総合栄養食のほか、間食用、プレミアムフーズ、成長期にあわせたペットフードや嗜好食、特別療養食、う蝕防止食、消臭剤配合食、サプリメントなどがある。
【0185】
飼料原料はそのまま使用することも出来るが、さらに選別し、必要に応じて加工処理や篩い分けをし、また計量配合することによって得ることが出来る。また必要に応じてさらに成形(液体添加、微粉砕、造粒など)を加え、前記のような一定の形を有する飼料としてもよい。また製造工程中において、プレミックスやサプリメントなどの形で添加することも出来る。
以下に飼料の加工についてより具体的に説明する。
乾草、ワラ類、生草類などの粗飼料や穀類の処理には、切断や破砕・圧扁・粉砕処理のほか、原料の加熱処理、例えば煮沸、蒸煮、ロースティング、殻、実などの内部に存在する水分を爆発的に蒸発させ短時間で膨らませる(ポッピング処理)、赤外線照射加熱処理物をフレーク状にする(マイクロナイズ処理)および原料を軟らかくしたり、発芽させたり、有害物質を除去するための水浸処理、原料の醗酵処理、原料をアルカリ、アンモニア、酸などで接触させる薬品処理、原料を酵素あるいは酵素剤で接触させ、消化性や嗜好性を高める酵素処理、牧草をあらかじめ解繊して脱汁する(プレスケーキ)を含む。
それら加工処理あるいは未加工処理された原料を必要に応じて成形加工することが出来る。
【0186】
例えば圧縮造粒の方法としてブリケットマシンを用いたロール圧縮により楕円球状に乾式造粒しブリケットを作る、またブロック成形機を用いて水圧または油圧圧縮することによりレンガ状に強圧成型したブリックスやブロックを作る、またウエハーマシンを用いて牧草や稲わらなどをピストン圧縮し、円盤状ないし角盤状に成型したウエハーを作る、穀類などの原料をロールで直接圧扁するフレークなどの方法が知られている。
また、押し出し造粒法はハードペレットやキューブ、クランブルの造粒法として汎用されている。具体的にはヘイキューバーやペレットミルのフィーダー部に供給された原料を、コンディショニング部で蒸気により80,85または90度以上で加熱加湿し、ダイを通して押し出し、成型、造粒する。造粒後クーラーで室温まで冷却し、付加水分を除去後ペレットシーブで篩分けをし、必要に応じてクランブラ−で破砕して製品とする。
スクリュー押し出し法はエキスパンデッドペレット、セミモイストフード、モイストペレット、顆粒ペレットの造粒法として知られている。具体的には原料を粉砕し、水を加えて練りながらスクリューコンベアーで筒の中を送る。次に高圧(約7気圧)、高温条件下での生蒸気を吹き込み練りながら(澱粉の部分を糊化させる)スクリュープレスやエクストルーダーで成型する。
更にカッタ−で所定の大きさにカッティングし、ドライヤーで乾燥する。通風冷却した後スクリーンを通し、油脂などを添加して製品にする。
その他にも幼動物が摂取し易いよう、より細かい顆粒に造粒する方法、例えば噴霧造粒、攪拌造粒、流動層造粒、コーティング造粒などの方法が知られている。
次に愛玩動物用飼料の代表的なもの、ドライタイプ、セミドライタイプ、ウエットタイプ、セミモイストタイプの製法について述べる。
【0187】
ドライタイプおよびセミドライタイプの製法の例としてはまず主原料、微量成分などを各々あらかじめ粉砕機にかけたあと配合計量し、必要に応じて液体原料などと混合しミキサーにかける。続いてエクストルーダーで加圧・加熱成型し、乾燥、冷却する。更に必要に応じてコーティングなどを施し仕上げる。
ウエットタイプ(缶詰フードなど)の製法の例としては、原料(主に肉)と微量成分をミキサ−ですりつぶし、蒸煮する。さらに加熱・殺菌処理をした後冷却し、充填・包装される。
一方で原料(主に冷凍魚)は解凍・解体したあとブレッキングを行い、冷却する。次に骨など不要な部分を除いたのちフレーク状にし、微量成分などと一緒に缶に充填する。 さらにレトルト釜で加熱殺菌した後冷却する。
セミモイストタイプの製法の例としては、まず穀類などをあらかじめ配合し、肉類は肉挽機にかけて両者と微量成分を混合しミキサーにかける。次に加熱押し出し成型機で成型した後、冷却する。
【0188】
これらの動物用飼料に上記フェノール性化合物および/またはメディエーターと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる。
本発明の消臭剤を動物用飼料の製造過程中に直接含有させてもよいし、また動物用飼料製造後に、消臭剤を配合させ、混合してもよい。また予め本剤を含むプレミックスやサプリメントを製造しておき、これを配合してもよい。このように、消臭剤を配合する時期は、特に限定されない。大事なことは、消臭機能を十分に達成できるように飼料を調製することであり、しかも飼料としての機能を低下させずに、安価に、手軽に消臭製飼料を調製することである。さらにこれらの飼料に他の消臭機能を有する成分を配合してもよい。
動物用飼料に上記フェノール性化合物および/またはメディエーターと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる方法は、特に限定されないのであり、フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素を別々に、または予め混和し、そのままあるいは製剤化して直接飼料原料または最終飼料に添加、あるいはあらかじめ別の成分と混和した製剤(プレミックスやサプリメント)に添加、あるいは給与直前かまたは給与時に直接添加することも出来る。
本発明の消臭剤や消臭剤を含むプレミックスが固体の製剤である場合、直接添加が可能と思われる飼料の形態としては、単体飼料、粉体飼料、顆粒飼料、オレゴンペレット、モイストペレット、液体飼料、練り餌、開けた缶詰、草類、粉末草類、サイレージ、ロールベールサイレージなどがある。逆に、その飼料形態から、直接配合しにくい飼料としては、ペレット、クランブル、エキストルーダー、エキスパンダー、キューブ、ウエファーなどがある。これらは成型・造粒加工した後に本発明の消臭剤を均一に添加するのが困難と思われるので、飼料の製造工程において添加すると良い。
【0189】
本発明の消臭剤や消臭剤を含むプレミックスが液体の製剤である場合にはあらゆる形態の飼料に噴霧、滴下、練りこみなど任意の方法で直接添加が可能であるほか、飼料の製造工程において添加することも可能である。
以下により具体的に本発明の消臭剤や消臭剤を含むプレミックスやサプリメントを飼料の加工過程で添加する際の方法について説明する。熱や湿度、温度、圧力を加える工程の場合はとくに前記のように安定化された製剤を用いるか、またあるいはあらかじめ消臭剤の力価低下を予測して初期添加濃度を高めに設定することが望ましい。
まずペレットの場合はあらかじめ本発明の消臭剤を飼料原料に練りこみよく混合した後、ペレットミルのフィーダー部に投入しペレット化する。
エキスパンダーの場合は飼料原料をエクスパンデッドミルにかけてクッキングする前、またはクッキング後に本発明の消臭剤を添加した後、スクリュープレスやエクストルーダーにより押し出し成型を行う。
飼料を噴霧造粒、攪拌造粒、流動層造粒、コーティング造粒などの方法で顆粒化する場合には、顆粒化前に原料を混合する段階で本発明の消臭剤を加えた後、造粒すると良い。
また本発明の消臭剤や消臭剤を含むプレミックスを水や油などに溶解して液状またはスラリー状にした場合の取り扱いはより簡便であり、噴霧またはディッピングによって飼料に添加することが出来る。このような液状の製剤は、飼料の製造工程中に加えることが出来るほか、あらゆる形態の動物用飼料に直接添加の形で使用できるという利点がある。
例えば、ペレットやエキスパンダー、ウエファー、顆粒など成形された飼料または飼料原料をロールフィーダーなどの自動送り装置の上に均一にのせ、移動させながら上部から噴霧等により液状の消臭剤を含む液体を均一に連続添加する方法などがある。
【0190】
動物用飼料は、放牧、青刈り、乾草、サイレージなどあらゆる方法で動物に給与することが出来る。中でも特にサイレージが多用されている。サイレージは冬場など生草が不足する時期用の貯蔵粗飼料で、牧草や青刈り作物をサイロに詰め、密閉状態で乳酸発酵させ、保存性と嗜好性を高めた飼料である。天候に左右されずに安全に貯蔵できる利点がある。
本発明の消臭剤をサイレージに添加することにより、発酵途中で生じるアンモニアや含硫化合物を含むガスの臭いを軽減する効果も期待出来る。
【0191】
また動物用飼料は配合飼料の形態で動物に給与されることが多い。ここで、配合飼料とは、家畜の飼養目的に適合するような配合設計書に従い、飼料を構成する成分を混合して調製した飼料をいう。飼料を構成する成分を混合する方法は特に限定されないのであって、予め複数の成分を混合しておき、次いで他の成分を混合する方法も考えられる。実際には各成分の形状に応じて、適宜最良の手段を選び、成分を混合することが望まれる。
実際に配合飼料を製造する際において参考となるのは飼養基準(各畜種毎に、 成長過程や生産量などに応じた適正な養分要求量を示したもの)であり、様々なものが知られている。本発明では下記に例示される飼養標準を適宜選択、使用することが出来る。
* 米国NRC(National Research Council)の飼養標準
* 英国ARC(Agricultural Research Council)の飼養標準
* 日本飼養標準 (農林水産省農林水産技術会議事務局編)
* Kellnerの飼養標準
* Hansonの飼養標準
* AAFCO(Association of American Feed Control Officials)の養分基準
* FEDIAF(Federation Europeenne Del Industrie Des Aliments Pour Animaux Familiers)の養分基準
【0192】
また、本発明の消臭剤を飼料に含有させて給与する方法のほかにも、サプリメント、プレミックス、飲料などの形態で直接動物に給与することも可能である。
【0193】
本発明の動物用飼料において、消臭剤の使用量としては、動物による一回の食事量あたり0.001重量%以上が好ましい。
【0194】
以下に動物用飼料組成の例を示す。
(参考資料:配合飼料講座・上巻・設計編 昭和59年6月20日、第三版)
表7−1 イヌ・ネコ用フードの配合例(その1) (単位:%)

【0195】
表7−2 イヌ・ネコ用フードの配合例(その2) (単位:%)

【0196】
表8 牛用配合飼料の組成 (単位:%)

【0197】
表9 豚用配合飼料の組成 (単位:%)

【0198】
表10−1 鶏用配合飼料の組成 (その1)(単位:%)

【0199】
表10−2 鶏用配合飼料の組成 (その2)(単位:%)

*(88.8g/Kg)**(100g/Kg)***(500g/Kg)
【0200】
表11 ビタミン混合製剤 (プレミックス)の例 (単位:%)
(添加量 0.1%)
【0201】
表12 ミネラル混合製剤 (プレミックス)の例 (単位:%)
(添加量 0.1%)

【0202】
請求項4に係る動物用品について説明する。
動物用品とは、請求項3項でいう動物の中でも、特に家畜に関連する全ての製品を意味する。具体的には、牛舎に関連するものとして、床・壁・天井・通路などの牛舎内部、敷料、牛等の餌を入れる容器、牛等の飲み水を入れる容器、糞尿排出器具・機材及び運搬器具、牛糞貯蔵所、牛糞乾燥設備、堆肥舎、処理牛糞貯蔵所、敷地内通路、敷地境界線、排水溝、排気口、尿だめなどを例示できる。
豚舎に関連するものとして、床・壁・天井・通路など豚舎の内部、ピット(スノコの下)、敷料、豚の餌、豚の餌を入れる容器、糞尿排出器具機材及び運搬設備、尿処理施設、排水施設、堆肥舎、堆肥貯蔵所、敷地内通路、敷地境界線、排水溝、排気口、尿だめなどがある。
鶏舎に関連するものとして、床・壁・天井・通路など鶏舎内部、床下(鶏糞が堆積されている)、敷料、鶏の餌、鶏の餌を入れる容器、鶏糞運搬設備(コンベヤーなど)、鶏糞運搬器具、堆肥舎、鶏糞乾燥器具・設備・施設、鶏糞焼却器具・設備・施設、鶏糞ペレット製造器具・設備。施設、処理済鶏糞貯蔵所、敷地内通路、排水溝、排気口、尿だめなどがある。
また養魚に関連するものとして、養魚池、生簀などがある。
【0203】
本発明で規定する動物用品は、上記動物用品に本発明が規定するフェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有することを特徴とする。本発明の消臭剤を使用すると、動物に由来する尿又はその他の排泄物で汚れた場合の床材や畜舎全体から発せられる悪臭の発生を防ぎ、あるいはまた軽減させることができる。
【0204】
本発明の動物用品に、消臭能を損なわない範囲の量の他の消臭剤を共存させることができる。具体的には本明細書(0056)、(0170)〜(0178)に例示されるものが使用できる。
【0205】
本発明の動物用品の代表的な使用例として床材を挙げる。床材とは動物の生活環境において床に敷いて使用するものがすべて含まれる。
中でも一般的に使用されるものに敷料がある。敷料とは、畜舎の床に敷く資材のことをいう。敷料を使用する目的には、堅い床の衝撃を抑えケガなどをしないよう畜体を保護すること、床に直接寝ることで畜体が冷えてしまうことを防ぐこと、また、糞尿を吸着することで畜体や床を乾いた状態にして清潔に保つことなどがある。つまり敷料を使用することは、家畜の居住性をよくする方法の一つである。理想的な敷料の条件としては乾燥していて吸水性が高く、クッション性、脱臭性、通気性、分解性に優れたものが好ましい。
【0206】
敷料の原料には稲藁、もみがら、麦わら、おがくず、バークウッドマット、チップ、剪定枝葉、古紙、新聞紙、ダンボール、白砂、堆肥、戻し堆肥(発酵により水分量が低下した堆肥を敷料として利用する)、精糖残渣、ココナツ繊維、コーヒーなどの粕、活性炭などがある。
【0207】
さらに、常用される床材の素材を詳しく例示する。これらは、敷料と併用しても良いし、また単独で使用しても良い。また2種以上の素材を組み合わせることも出来る。
まず固形液体(水分)吸収材料、適当な例として、鉱物、典型的には粘土、例えばカオリナイト、モンモリロナイト、又はベントナイト;石炭の燃焼により得られるフライアッシュ;更には吸収線維材料又は織物、例えば紙、セルロース性織物、あるいはポリマー線維織物;木片;アルファルファ;樹皮;麦わら;砂;ペレット化吸収床材(例えばおが屑又はポリウレタンフォーム);及びそれらの混合物、米国特許第3,921,581号明細書に開示されている固形吸収床材などが挙げられる。
【0208】
上記吸収材料においては、大量のセルロース性材料、例えば穀物又は種子の外皮、又は落花生の外皮が、植物の肉質部野菜又は果実のいずれかの肉質部を含んで成る第二のセルロース材料と一緒に、あるいは好ましくは混合して存在している。セルロース性材料、外皮及び肉質部は望ましい粒径になるまで粉砕され、そして最大20重量%の、少量の適当な結合剤と混合される。適当な結合剤は炭水化物、タンパク質又はそれらの混合物、例えば植物起源の粉末及び澱粉、並びに下文で開示する合成結合剤である。セルロース性外皮材料は、通常穀物、例えばトウモロコシ、コメ、コムギ、カラスムギ等、大豆、ヒマワリ及び綿実又は落花生の外皮から得られる。植物の肉質部の材料は、通常植物源、例えばテンサイ、トマト、リンゴ、ブドウから得られ、あるいは柑橘類の肉質部は、通常柑橘系の果実、例えばオレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等から得られる。炭水化物の結合剤は、通常穀物、例えばトウモロコシ、コメ、コムギ、カラスムギ等由来の粉末及び澱粉である。タンパク質、例えば小麦粉に見られるグルテン、又は豆若しくは種子起源、例えばダイズ又はアマニ等由来のタンパク質も適当な結合剤となる。
【0209】
床材に使用され得る他の材料は、粘土又は粘土様材料を含む。それらの水分を吸収し、又は吸着する能力は、それらを床材についての優れた候補にする。適当な床材は具体的な粘土、例えばジョージアホワイトクレイ(Georgia white clay)、アタパルジャイト、ベントナイト、カオリナイト、ハロイサイト、モンモリロナイト、スミータイト(smeetite)、バーミキュライト、ヘクトライト(hectorite)、珪藻土、フラー土、化石となった植物材料、発泡パーライト(expanded perlite)、石膏及び当業者に知られている他の同等の床材を含む。好ましい粘土は水で広がる結晶格子を有するもの、例えばベントナイト、すなわちモンモリロナイトである。粘土粒子は細分され得る。すなわち、それらは約200メッシュUSS(0.075mm)〜約3 1/2メッシュ(5.6mm)、好ましくは約60メッシュ(0.25mm)〜約4メッシュ(4.75mm)を有する粒子にペレット化され又は形成される。
【0210】
床材として使用され得るある天然の土の特徴である、所望の特性は、「凝集」しやすさである。凝集は、床材の周囲の過度な崩壊又は損失無しに粒子の残りから除かれることを可能にする十分な物理的完全性を有する塊を形成するほど湿った場合に、互いに強固に粘着するという、ある土において注目され、そして他のものではあまり注目されず又は存在していない、土の粒子についての傾向である。床材を湿らせた液体は凝集内に含まれ、そしてそれによって除かれる。土が良好な凝集特性を有するのは、実質的に液体全てが凝集内に維持され、そして凝集の除去の後に残る土の部分が完全に乾燥し得る点である。この特性は排出物の物理的除去と同時に、不所望な臭いのレベルの低下を有する、比較的汚染されていない床材の残りを生じる、使用済みの床材から尿を除去する手段を提供する。続いて、当該床材は新鮮な床材で再補充され得る。これは、当該床材の完全な再補充と比較して経済的な使用である。
【0211】
床材が凝集特性を有し、更にこれが作り出される臭いの量を制限する場合、本発明の消臭剤が特に良好である。床材が弱い又は中程度の凝集特性しか有さず、あるいはより良い凝集が必要とされる場合、米国特許第5,193,489号に見られる様な技術が使用され得る。床材は土、例えばモンモリロナイト又は他のスメクタイトであってもよく、適当にはアルカリ土類金属塩型の、アタパルジャイト、パリゴルスキー石(palygorskite)又は海泡石であってもよい。米国特許第5,014,650号に開示されている、多孔質の、不活性固形基材、例えば粘土を含んで成る床材であって、個々の構成要素として床材の箱から運ばれるべき、十分な機械的完全性を有するゲル化した凝塊を形成するために、床材上に堆積する動物の尿を凝塊するのに十分な量のセルロースエーテルを含む床材であってもよい。床材において有用であるポリマーには、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、アラビアゴム及び種々の水溶性多糖類などが知られている。米国特許第4,676,196号に開示されている、澱粉、ガム、例えばグアールガム又はグルーを含んで成る湿らせた結合剤の存在下で転がせることによって、必要なサイズの密集していない粒子を形成するために凝塊が生じる特定の床材の混合物を含んで成る、吸収性の土でない床材を使用できる。米国特許第5,193,489号に開示されている、ガラクトマンナンガムから選択される、土の固有の凝集能を増大させるために十分な量で存在する、水溶性又は分散性の多糖で混合した、特定の土基材を含んで成る動物用床材も使用できる。ガラクトマンナンは、主に又は全体的にマンノース及びガラクトースから成り、そして好ましくはガラクトース側鎖を有するマンノース単位の鎖を含んで成る多糖である。
【0212】
ガラクトマンナンは、比較的低濃度で有効であり、そして素速い凝集反応を与えるものが選ばれ得る。植物を基にしたガムは、比較的不純な基材ガムから、複数の外来の植物性物質が除去された精製ガムを介して、複数の方法で自身の特徴を変化させるべく化学的に処理された誘導体化ガムまで利用できる。米国特許第5,193,489号に開示された、自身の親水性の特徴を増大させるために、ガムを好ましくは相対的に精製し、そして、例えばヒドロキシプロピルエーテルを形成させるためのプロピレンオキシドとの反応によって誘導体化されたガムを使用できる。ガムはまた、例えば比較的弱い有機又は無機酸、例えば少なくとも4.0の水溶液中でのpK値を有するものの、その中への封入によって、水性分散液又は溶液中でのそのアルカリ性を低下させるために処理されたガムもしようできる。
【0213】
好ましいガラクトマンナンガムはグアールガム又はその誘導体である。米国特許第5,014,650号に具体的に開示されている、セルロースエーテルの濃度が0.3重量%から0.5重量%に及ぶものが有効である。米国特許第5,193,489号に開示されている、土の重量(乾燥重量)当たり0.05%まで低下した、又はある例においてはそれ以下の濃度で有効な凝集を与えることができるガラクトマンナンを使用できる。そして好ましくは重量当たり0.02%〜1%であるが、これ以上の量でも使用され、例えば重量当たり最大2.5%又はそれ以上も使用され得る。その様な床材は多糖の粒子と混合される。土は、好ましくは主に、例えば重量当たり少なくとも95%で、約10メッシュ(1.7mm)〜140メッシュ(0.11mm)、好ましくは約18メッシュ(1mm)〜約100メッシュ(0.15mm)の範囲の粒径を有する。多糖は、好ましくは類似のサイズ範囲を有する。特定の形態における多糖の存在は、溶液から土粒子上に堆積され得るガムと比較して、液体中でのすみやかな溶解又は分散を促進し、そしてその結果すみやかな凝集反応を促進することが主張されている。ペレット化される床材(例えば、おが屑又はポリウレタンフォーム)は、典型的に約1mm〜約1.3cm、好ましくは約2.5mm〜約1cmの範囲の粒径を有する。
基本的な床材は好ましい凝集能を有するものと当業界で認識される材料のいずれかであってもよい。
【0214】
本発明の消臭剤の他に、悪臭の形成を阻害する材料を任意の割合で配合することが出来る。悪臭の形成を阻害する材料の例としてはWO98/27261号に記載のウレアーゼ阻害剤および/または抗菌剤などを挙げることが出来る。
金属塩 前記ウレアーゼ阻害剤および/または抗菌剤は、金属塩、例えばWO98/27261号の6及び7ページの「Metallic salts」の項目に記載されているものであってもよい。
ウレアーゼ阻害剤 他の材料として、ウレアーゼ阻害剤および/または抑制剤、例えばWO98/27261の7〜12ページの「
Urease inhibitors」に記載のものも挙げられる。
また尿酸の分解を阻害する成分を配合することも出来る。
【0215】
抗菌剤 常用の有機性抗菌剤も本発明において使用され得る。広範な種類の抗菌剤、例えば細菌(グラム陽性及びグラム陰性の両方)及び真菌の両方に対して有効なものを使用することが好ましい。限定される種類の抗菌剤、例えば単一の微生物、例えば真菌の群にのみ有効なものは、広範な種類の抗菌剤あるいは完全なおよび/または補助的な活性を有する他の限定される種類の抗菌剤と組み合わせて使用され得る。広範な種類の抗菌剤も使用され得る。
本発明において有用な抗菌剤は、抗菌及び又は静菌および/または殺真菌および/または静真菌および/または殺ウイルス作用があることを意味し、ここで、用語「殺菌」は、細菌細胞を殺すことができることである。
用語「静菌」は、細菌の増殖を阻害すること、即ち、細菌細胞の増殖を阻害することである。
用語「殺真菌」は、真菌細胞を殺すことができる抗菌性である。
用語「静真菌」は、真菌の増殖を阻害すること、即ち成長中の真菌の細胞を阻害することである。
用語「殺ウイルス」は、ウイルスを不活性化することができる抗菌性である。
更に、本発明の文脈において、用語「微生物細胞の増殖の阻害」とは、細胞が非成長状態にあること、即ちそれらが繁殖できないことを意味することが意図される。
抗菌剤及び床剤におけるその使用のために適当な量は、WO98/27261号の13〜15ページの「Antimicrobials」の項目に記載されている量とすることができる。なお、有害な作用を有し得る材料を制限し、又は除外することが望ましく、従って、環境に対して有害な作用を有し得る、あるいは更に毒性のある材料及びそれらの構成要素を排除することが望ましい。
【0216】
臭いの吸収材料は、周囲空気中の悪臭分子の濃度、又は効用を低下させ、この様に空気中の不所望な臭いを減少させ、又は排除するための種々の手段によって不所望な臭いを制御する。その様な材料は、例えばシクロデキストリン、ゼオライト、活性炭、珪藻土、キレート化剤、キチン、アルカリ金属のカルボン酸塩及び炭酸水素塩、pH緩衝化材料、例えばカルボン酸等を含む。好ましい材料は第1級アミンを吸収するものである。特に好ましいのは、臭いを制御する利益を提供するために本明細書に開示されているシクロデキストリンおよび/またはゼオライトである。多少部分的に中和されたヒドロゲルを形成する香りの吸収ゲル化材料、例えばポリアクリラートゲル化材料及びアクリラートをグラフトしたデンプンゲル化材料(後文を参照)も、本発明においてあるアンモニア型の臭いを制御するのに有用である。これらの材料はまた、液体吸収材料としても機能する。
臭い吸収剤としてのゼオライト 一般論として、伝統的なゼオライトは、全体的な電気的中性を提供する会合性の陽イオンMと一緒に、アルミン酸塩/ケイ酸塩骨格を含んで成る。経験的に、ゼオライト骨格は、xAlO
2・ySiO
2として表され、そして電気的に中性のゼオライトは、x/nM・xAlO
2・ySiO
2・zH
2O(ここで:x及びyはそれぞれ整数であり、Mは陽イオンであり、そしてnは当該陽イオン上の電荷である)として表される。経験的な式で述べた様に、ゼオライトは更に水和水(zH
2O)を含んで成ることもある。Mは広範な陽イオン、例えばNa
+,K
+,NH
4+、アルキルアンモニウム、重金属等であってもよい。本発明の動物用床材組成物に適当に含まれ得るゼオライトは、WO98/27261号の16〜17にページ開示されているものを使用できる。
シクロデキストリン 床材に含まれ得る好ましい臭いの吸収材料は、非複合型のシクロデキストリンである。なお、用語「シクロデキストリン」は、既知のシクロデキストリンのいずれか、例えば6〜12個のグルコース単位を含む、非置換型のシクロデキストリンを含む。適当なシクロデキストリンとして、WO98/27261号の17〜21ページに開示されているものを使用できる。
【0217】
臭いの吸収剤としての活性炭 床剤に使用され得る炭素材料は、有機分子および/または空気清浄目的の吸収剤として公知の材料である。その炭素材料の中でも、とくに活性炭あるいは活性木炭として呼ばれている炭素材料が有効である。典型的に、それは広い表面積(約200〜数千M2/g)を有する、極度に微細の粉塵粒子(例えば、0.1〜300ミクロン)の形態で入手可能である。市販の「空気清浄」又は「活性」炭のいずれかが本発明の実施に使用され得る。
なお、ゼオライトと活性炭を併用する場合、結合剤を用いて炭素をゼオライトでコーティングすると良い。
他の臭いの吸収剤 本発明の組成物の一部として含まれ得る他の臭いの吸収剤は、珪藻土、キレート化剤、キチン、pH緩衝化材料等を含む。
床材にはさらにその他の成分、例えば香料(またはシクロデキストリンと香料の封入混合体など)、各種酵素、水性担体;例えば低分子量一価アルコール又はポリオール、溶解補助剤:例えば各種界面活性剤又は湿潤剤、ポリアクリル酸などの懸濁剤、粘土、例えばスメクタイト粘土、各種界面活性剤などの洗浄成分、各種ビルダー等を任意に配合することが出来る。
【0218】
これらの動物用品に上記フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる。動物用品に当該消臭剤を含有させておくと、家畜等の排泄物の臭いが軽減され家畜を世話する人などにとって好都合である。
上記敷料に上記フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる方法は、特に限定されないのであり、フェノール性化合物および/またはメディエータと該化合物を酸化することができる酵素を別々に、または予め混和し固体、例えば粉末や顆粒状、または液状で直接または他の添加剤とあらかじめ混和して使用することが出来る。
動物用品、例えば床材に使用する際には、床材の製造過程中に消臭剤を含有させても良いし、製造後、または使用時に消臭剤を配合させ、混合してもよい。混合する時期も、特に限定されない。
糞尿処理器具や糞尿搬送装置、畜舎内の設備などに本消臭剤を使用する際は、予め本消臭剤を散布、噴霧や滴下など任意の方法で含有させておくか、処理器具や畜舎内の設備に糞尿を入れる際、また入れた後から本消臭剤を含有させても良い。
また、施設の洗浄水や洗浄剤に予め本消臭剤を配合しておき、使用時に消臭効果が得られるようにすることも可能である。
大事なことは、消臭機能を十分に達成できるように動物用品を調製することであり、しかも動物用品としての機能を低下させずに、安価に、手軽に消臭効果が得られるよう調製することである。さらにこれらの動物用品に他の消臭剤を配合してもよい。
【0219】
本発明の消臭剤を含む床材は、そのまま、または他の消臭成分や発酵副資材などと混合して使用することが出来る。畜舎内の床や畜舎の敷地内の地面に置いて使用する。さらに、フレーバーやフラグランスを共存させ、動物に快い香りを与える環境に保つことにより、動物に精神的な満足感を与えることが可能となり、作業従事者にとっても好ましい結果がもたらさられる。
これら床材に予め本発明の消臭剤を配合していなくても、使用時に散布等の形で配合することも出来る。敷料などの床材は家畜糞尿や各種菌類と混ぜて堆肥化することも出来るが、本発明の消臭剤を配合することによって堆肥化の際の悪臭の軽減が期待できる。
【0220】
糞尿管理施設
牛舎、豚舎の床構造は平床,傾斜床,スノコ床の3形式に分類される。平床,傾斜床では敷料に排泄物を吸着させて取扱う方式が一般的である。スノコ床では敷料を用いず,落下した排泄物をバーンスクレーパ等を用いて搬出する。スノコ床は,敷料を要しない点では有利であるが,他の床構造に比較して建設費が高価になる。
スノコ床の下で、糞尿はピット貯留、重力排水、スクレーパー、フラッシングなど様々な方法によって管理される。
床下収集ピット(深さ50cm〜2m、(2〜8フィート))は、糞、尿、こぼれ水、およびこぼれた飼料を12カ月まで貯蔵するのに用いられる。この方法は、適当な屋外貯蔵並びに処理施設の計画が困難な寒い気候の地域でよく用いられる。最小の糞尿量で最大の利用をするために、貯留期間中に養分が保存される。ピット貯留の不利な点は、貯留した糞尿からガスが発生し、家畜生産エリアおよび作業者の環境に入ることである。もう1つの問題は、収集ピットの底に沈殿した固形物を除去するのが困難なことである。ピットの内容物を攪拌すれば、危険なレベルの硫化水素ガスが発生することがある。
外部の貯留エリアヘの重力排水は、長期間の床下ピット貯留の不利な点のいくつかを克服するために用いられる。重力排水は、1〜3カ月に1回排水するような広く平たい貯留ピット、あるいはいっぱいになった時(通常3日〜l週間)に排水される狭いY、U、あるいはV字型のプラグのついた溝の形をとる。
スクレーパーは、寒い気候の地域では、床下のピットから頻繁に(少なくともl日にl回)糞尿を除去するのに使用される。この方法は、ピット貯留よりも畜舎環境を良くするが、アンモニアはピットの表面に残ったスラリーフィルムやスクレーパーを動かす間に溜った尿からも発生する。また、スクレーパーのような機械装置は、かなりのメンテナンスが必要である。
【0221】
暖かい気候のところでは、床下のピット(深さ50cm〜1m(2〜3フィート))から糞尿を頻繁に除去するのに水洗システムが用いられる。これには、ピット・リチャージ方式あるいはラグーン液をリサイクルするフラッシング方式がある。これらのシステムでは、フラッシュによって除去した糞尿のために屋外に貯留池あるいはラグーンが必要である。毎日数回糞尿固形物のすべてを除去することにより、フラッシング・システムは生産環境内のガスを減少させ、家畜と作業者の健康とともに作業性を改善する。ピット・リチャージ・システムでは、糞尿を希釈して毎週再投入(リチャージ)する間に液状になるという利点がある。
糞尿の集糞と搬送にはバーンクリーナやホイールローダ、スキッドステアローダおよびトラクタと呼ばれる装置が用いられ、糞尿貯留施設、例えば堆肥舎、糞尿用サイロ、スラリーバッグ、コンクリート製地下ピット、ラグーンなどに運ばれる。このような貯蔵施設で発生する悪臭は周辺の環境に悪影響を与える。
【0222】
これらの糞尿処理設備に本消臭剤を配合すると、糞尿そのものの悪臭のみならず、糞尿の貯蔵時や堆肥化において発生する悪臭を軽減することができる。またこれら設備を洗浄したあとの排水や排水溝、設備の排気口などに使用しても効果的である。
本発明の動物用品に配合される消臭剤の量は、上記効果を達成できる量であれば特に限定されないのであるが、通常動物用品1個または1Kg当たり0.0001g以上である。
【0223】
請求項5に係るペット用品について説明する。
ペット用品とは、請求項3でいう動物の中でも愛玩動物と関連する全ての製品を意味する。
より具体的には、愛玩動物に使用するいわゆるペット用品としては、たとえば、犬と関連する製品としては、犬小屋、小屋内に敷くシート、犬用ケージ、犬のトイレ用シーツ、犬の餌、犬の餌を入れる容器、犬用オムツ、犬の排泄物処理用具、犬の排泄物入れ容器、犬用シャンプー、リンス、消臭剤、ウエットティッシュ、防虫、殺虫剤、犬用ベッド、マット、ブラシ、首輪、衣服、キャリングケース、玩具などが挙げられるが、これらに何ら限定されない。
猫と関連する製品としては、猫用トイレ、猫用トイレ砂、猫のトイレ用シート、猫用ケージ、猫の餌、猫の餌を入れる容器、猫用オムツ、猫の排泄物処理用具、猫用シャンプー、リンス、消臭剤、ウエットティッシュ、防虫、殺虫剤、猫用ベッド、マット、ブラシ、爪とぎ、首輪、衣服、キャリングケース、玩具などが挙げられるが、これらに何ら限定されない。
小鳥と関連する製品としては、小鳥飼育籠、小鳥飼育籠内に敷くシート、小鳥用とまり具、小鳥の餌、小鳥の餌を入れる容器、小鳥の排泄物処理用具、小鳥の排泄物入れ容器などが挙げられるが、これらに何ら限定されない。
モルモットやハムスター(以下、モルモットということがある)と関連する製品としては、モルモット飼育箱、飼育箱内に敷くシート、モルモットの餌、モルモットの餌を入れる容器、モルモットの排泄物処理用具などが挙げられるが、これらに何ら限定されない。
ウサギやリスなど(以下、ウサギ等ということがある)と関連する製品としては、ウサギ等飼育小屋、飼育小屋内に敷くシート、ウサギ等の餌、ウサギ等の餌を入れる容器、ウサギ等の排泄物処理用具などが挙げられるが、これらに何ら限定されない。
金魚、熱帯魚、爬虫類など(以下、金魚類ということがある)と関連する製品としては、金魚類の餌、水質保持材、水取替え具などがあげられるが、これに何ら限定されない。
【0224】
本発明で規定するペット用品は、上記ペット用品に本発明が規定するフェノール性化合物および/またはメディエーターと該性化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有することを特徴とする。
上記フェノール性化合物および/またはメディエーターと該性化合物を酸化することができる酵素とを含む組成物を含有する消臭剤に、消臭能を損なわない範囲の量の他の消臭剤を共存させることができる。
他の消臭剤の例として、水又はアルコールに溶解する基材(たとえばアルドヘキソース、ブドウ糖、アスコルビン酸、澱粉、CMC、セルロース、ポリオレフィンなど)の存在下、重合性モノマー(たとえば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシメチルアクリレート、ヒドロキシメチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド、エチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート)をグラフト重合することにより、上記基材に抗菌性消臭機能に変換しうる官能基(親水性基、カチオン性解離基、アニオン性解離基:ノニオン性とカチオン/アニオンがよい)を導入して得られた消臭剤がある。
【0225】
その他、酸性臭気用(たとえば、硫化水素など)の公知の消臭剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどから選ばれる化合物やそれらの組成物、たとえば炭酸ナトリウム−炭酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム−水酸化ナトリウムなどが挙げられろ。アンモニア臭気用としてクエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、コハク酸、グリコール酸やそれらの塩などから選ばれる化合物やそれら化合物を含む組成物、たとえば塩化カリウム−塩酸、フタル酸水素カリウム−水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム−水酸化ナトリウムなどが挙げられる他、水不要性の塩基性炭酸亜鉛、または酸化亜鉛をオキシカルボン酸と反応させて水溶性のカルボン酸亜鉛に変換させ次いで水に溶解させた水溶液、酸化亜鉛、炭酸亜鉛を水溶性カルボキシル基含有ポリマーに共存させた組成物、4価金属リン酸塩と珪酸アルミニウムより選ばれる1種と、水和酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト化合物またはその焼成物、銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオン農地の少なくとも一つの金属イオンを担持させた無機化合物、シリカを主成分とし酸化ナトリウムを副成分とする材料と、酸化鉄を主成分とし酸化ナトリウムを副成分とする材料とを焼き固めた消臭剤、酸化亜鉛とアルカリ土類金属化合物などの弱アルカリ性物質の混合物、酸化亜鉛などの亜鉛化合物にフマル酸ナトリウムやマレイン酸ナトリウムなどの脂肪族ポリカルボン酸塩を混ぜたもの、固形ハロゲン剤組成物、微生物と金属フタロシアニンポリカルボン酸、マッシュルームからの抽出物、ウワウルシの親水性溶媒抽出物、リンゴから抽出したポリフェノールなどが挙げられる。
【0226】
上記消臭剤を適用することにより、悪臭を有効的に消臭することができる。この際の消臭剤の適用方法は、特に限定されない。消臭剤が固体である場合はそのまま、または造粒などの方法により製剤化し直接悪臭発生源に散布、塗布、混合する等が考えられる。またサプリメントやプレミックスなどにあらかじめ希釈して用いても良い。消臭剤が液体である場合は 消臭剤を直接、または水や溶媒等に希釈して悪臭発生源に噴霧、混和、攪拌、滴下する方法等が考えられる。
【0227】
ペット用トイレ砂に消臭剤を混入するとペットからの排泄物に由来する臭いが軽減されるので、有利である。
ペット用トイレ、とくに猫用トイレ内に置くトイレ砂としては、吸水力が高く、水分の保持力があり、十分に吸水した粒子同士がブロッキングして団塊となり、容易に除去できる多孔質の粉体、それらのペレットなどが好ましい。トイレ砂は無機質材料砂、有機質材料砂、それらの混合物などがある。また、砂の表面を処理したものも知られている。
【0228】
無機質材料砂を構成する材質としては、微粉砕した天然ベントナイト、ゼオライト、パーライト、アロフェン系粘土鉱物、スメクタイト系粘土鉱物、軽量気泡コンクリート粉体、活性炭、カオリン、シリカゲル、ベンナイト系吸収剤、粉体重炭酸Ca、白色の凝灰岩系鉱石を高温で焼成した多孔質の粒状物、膨潤性粘土鉱物、セラミック炭、ゼオライト、アルミノ珪酸塩、金属塩などが挙げられる。それらを二種以上混合した粉体混合物でもよい。
二成分系以上のトイレ砂の具体例として、アロフェン系粘土鉱物とスメクタイト系粘土鉱物とからなるペレット、軽量気泡コンクリート粉体とベントナイト、天然砂とガラス粉、金属化合物担持スクメタイト、有機酸含有シリカゲルと銀イオン含有シリカゲルなどが挙げられる。
【0229】
有機質材料砂を構成する素材としては、粉末パルプ、パルプ系粒状物、しいたけ栽培で使用したほだ木をチッピングして得たおがくず、ヒノキのおがくず、カルボキシメチルセルロース、グアガム、茶殻、ヒノキ木材、生分解性樹脂、製紙スラッジ、木粉、再生紙原料、綿粕、植物性細胞繊維材、高吸水性ポリマー粉末、グアガム、セルロースエーテル、再生紙原料、製紙スラッジ、ケミカルパルプ、機械パルプまたはセミケミカルパルプなどが挙げられ、それらが複数混合されて得られたトイレ砂でもよい。
さらに、上記無機質材料砂と有機質材料砂とを適宜の割合で混合してもよい。
たとえば、β—サイクロデキストリン包接香料と吸着性粉体(活性炭、カオリン、不水珪酸、酸化亜鉛、ベントナイト)、多孔質体に芳香物質を内包させたもの、生分解性の三価以上の多価金属イオン吸水剤と生分解性有機物充填剤と無機充填剤からなる組成物、殻類の表面を、消臭・抗菌類を含む親水性樹脂で被覆したもの、腐食酸とバインダーとから得られたペレット、抗菌剤を含ませた吸着体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0230】
さらに、これらのトイレ砂の表面を処理し、尿吸収トイレ砂がブロック化し、トイレ容器から取り出しやすいようにすること、尿吸収トイレ砂が水中で容易に崩壊して微粉化でされるようすること、トイレ砂の尿吸収トイレ砂が水中で容易に崩壊して微粉化でされるように、などさまざまな機能を付与させることができる。
パルプ系粒状物表面に置換度が0.4−1.4、重合度が30以上であるカルボキシメチルセルロースを被覆したり、タピオカペレット表面にゼオライト粉をつけたり、有機質ゼオライトにベントナイトと繊維質微粉末を混和し、水溶性糊剤を加え、粒状又はペレット状にしたり、軽石、ベントナイト粉に消臭成分と膨潤凝集成分とを添着したり、吸水性の良い鉱物を微粉砕し、水またはバインダーを加え造粒したのち、薬物(ブロムシンナムアルデヒド)を加えてトイレ砂を得る方法が知られている。
その他、原料砂の表面にシラン系樹脂からなる防水材を塗布したり、微粉砕した天然ベントナイト、発砲パーライト、ナトリウムベントナイト、カルシウムベントナイト、パーライトと10%未満のほかの成分(脱臭剤、殺菌剤など)を加え多孔質としたり、消臭・抗菌類を含む親水性樹脂、撥水剤、樹脂層を被覆してもよいし、水と接触すると変色する化合物を混入したり、ポリビニルピロリドン・ヨウ素錯体を担持させたり、団塊生成材を加えたり、表面に撥水剤を付着させたり、低級脂肪酸エステル分解リパーゼを含有させたり、樹脂コーティングしたり、水分を通す層の表面に粘着性物質や香料前駆体物質および酵素を含有させること等が知られている。
【0231】
その他ペレット球状のペット砂の製法落として、グアニジン系化合物、ジオール系化合物、有機酸、アルギン酸Naを含む水溶液を塩化カルシウム溶液に滴下する方法のほか、グルタルアルデヒド、香料、有機酸、アルギン酸Naを含む水溶液や木材抽出物、グルタルアルデヒド、香料、アルギン酸Naを含む水溶液や微生物、栄養源、アルギン酸Na混合物を塩化カルシウム溶液中に滴下シ、ビーズを得る方法などが知られている。
【0232】
これらのトイレ用砂に、上記フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる。とくに消臭剤を粉状、あるいは粒状、顆粒状、ペレット状に造粒したものを使用することが好ましい。その結果、猫の排泄物に由来する悪臭は軽減され、または完全に悪臭が消臭されるので、それ以後の操作を行うときの悪臭に基づく辛さが解消されるのできわめて有利である。
【0233】
上記トイレ用砂に上記フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる方法は、特に限定されないのであり、トイレ用砂の製造過程中に消臭剤を含有させてもよいし、トイレ用砂製造後に、まず造粒し、ついで消臭剤の造粒物を配合させ、混合してもよい。
なお、下記消臭剤など他の消臭剤を共存させておいてもよい。
4価金属リン酸塩と珪酸アルミニウムより選ばれる1種と、水和酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト化合物またはその焼成物を含む消臭剤、銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオンの少なくとも一つの金属イオンを担持させた無機化合物からなる消臭剤、噴射原液として、常温で固体の脂肪酸あるいは脂肪族高級アルコール、増粘剤、ノニオン系界面活性剤からなる混合物を用いたエアゾールタイプの消臭剤など。
【0234】
犬小屋内、小鳥飼育籠内、モルモット飼育箱内、ウサギ等小屋内に敷くシートとしては、水分を通す層、水分を通さない層の二つの層からなるシート、これらシートの間に薬剤含有層を配置した三つの層からなるシートが代表的なシートである。水分を通す層を構成する材料は、レーヨンなどからなる不織布、織布などが挙げられる。水分を通さない層を構成する材料としては各種合成樹脂製シートが良い。薬剤含有層での薬剤とは、消臭剤、脱臭剤などがある。またり、これらが吸水性ポリマーと共に配置されていてもよい。
これらシートの具体例としては、基材シート上の繊維層表面に粘着性物質を設けておき、ペットトイレの下に敷かれまたはペットトイレの周囲に敷かれて、ペットトイレからこぼれる猫砂などの粒状体を保持して飛散を防止するペットトイレ用マット、シート本体がSiO
2 を含む無機質繊維を主体として構成され、前記内装シート本体にTiO
2 光触媒を担持させ、ペット臭やトイレ臭等の種々の臭いを分解除去することができるシート、排泄された尿等の排泄物とインキとが接触し、インキの変色の程度により尿中のpH、尿中の蛋白質、ブドウ糖、潜血等が定性的あるいは定量的に検知され、人、あるいは、動物の体調を知ることができるシートなどが挙げらる。
犬小屋、小鳥用飼育籠、モルモット飼育箱、ウサギ等飼育小屋、各種愛玩動物用の餌を入れる容器、各種愛玩動物の排泄物処理用具、犬や猫用首輪、犬や猫用衣服、各種愛玩動物の移動用容器、小鳥用とまり具などに消臭剤を存在させる方法は、ペット用品を作り上げる素材にもよるが、ペット用品の表面に塗布・含浸させる方法が使用される。
【0235】
犬用オムツとして、ペットの胴体に沿って顔側及び尻尾側に位置する用に設定されたシートであって、中央部はやや幅狭くなっているシートの尻尾側に二つの帯状物を形成させたオムツ、尻尾用穴をあけたオムツ等が知られている。
砂が外に出ないように容器内に張り出した額と、使用済みの砂を簡単に取り出せるようにしたシートとを配置する、適度な大きさの不織布をおいたり、電気モーターを利用する便器が知られている。
その他、砂排出穴を形成させたスコップ状排泄物処理具やパケットに中敷シートを置いたペットキャリーなど、またフードの径を300−1700ミクロンにすることにより猫よりも小さな動物(ハムスター、モルモトなど)に有効なペットフードが知られている。
【0236】
これらペット用品に上記フェノール性化合物および/またはメディエーターと該化合物を酸化することができる酵素とを含む組成物を含有させる。組成物を含有させる手段は特に限定されない。好ましい手段としては、シート状のものであれば、シート間に配置する方法があり、その他のペット用品では、製品表面に塗布・含浸させること、消臭剤含有シートなどを製品内に部分的、あるいは局部的に配置させること、あるいは製品表面に消臭剤含有シートなどを局部的あるいは全体的に配置させることなどの方法がある。
これらペット用品には、上記フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤のほかに他の消臭剤を共存させてもよい。他の消臭剤は、下記消臭剤の他、すでに説明してある消臭剤を使用することができる。
有機性の繊維物質、吸水性樹脂粉末、バインダーを乾式加圧成形してなる排泄物処理材。
【0237】
本発明のペット用品は優れた消臭機能を有するペット用品であり、ペット用品からのペット臭は軽減されるという特徴を有する。とくに本発明の猫トイレ砂に猫の尿を吸着させた場合、従来の猫トイレ砂に尿を吸着させたときよりも、トイレ砂から感じられる尿臭はきわめて低い。このことはペット用品を廃棄処理するときに、簡単にしかも苦痛なく行えることを意味するのであり、きわめて有用である。また、ペット用品を環境に悪影響を与えることなく廃棄することができる。本発明のペット用品に配合される消臭剤の量は、上記効果を達成できる量であれば特に限定されないのであるが、通常ペット用品1個または1Kg当たり0.0001g以上である。
【0238】
実施例45
生コーヒー豆抽出物のスプレードライ粉体100gとゴボウ由来の粗酵素品100gと混合し、消臭剤を得た。
犬用餌(ペディグリーチャム ビーフ:マスターフーズリミテッド製)200gに上記消臭用配合剤を1.0g添加し良く混合した。
ビーグル犬(4歳、メス)に上記犬用餌を1日2回食べさせ、翌日消臭剤を含有する餌300gを1日2回食べさせた。その後に排泄した糞(約90g)を6L用プラスチック製袋に入れ25℃にて保存し、24時間後に当該袋内のガスを検知管(ガステック(株)製)により分析した。
その結果CH
3SH,H
2S,NH
3,アミン化合物は、それぞれ0.1、0、1、5(ppm)であった。
一方、消臭剤を含まない餌を食べた後に排泄した糞を同様な操作を行った結果、悪臭物質はそれぞれ10、1、100、300以上(ppm)であった。
【0239】
実施例46
表13記載の成分からなる消臭剤を調製し、実施例45と同様な操作を行い、消臭剤の消臭能を調べた。その結果、優れた消臭能があることが分かった。
実施例47
実施例45の消臭剤を0.2重量%含む猫用餌80gを1日2回、3日間日本猫に食べさせた。排泄した猫の糞を官能評価したところ、2日以降の糞からは悪臭はあまり感じられなかった。一方、消臭剤を含まない餌を食べた猫の糞からは強い悪臭を感じた。
実施例48
消臭剤としてユッケおよびグレープ シード オイルが配合されている市販のキャットフードに実施例45の消臭剤を0.2重量%の割合で配合した猫用餌80gを1日2回、3日間日本猫に食べさせた。排泄した猫の糞を官能評価したところ、2日以降の糞からは悪臭はあまり感じられなかった。一方、実施例45の消臭剤を含まない上記市販のキャットフードを食べた猫の糞からは強い悪臭を感じた。
実施例49
表13記載の成分からなる消臭剤を調製し、実施例45と同様な操作を行い、消臭剤の消臭能を調べた。その結果、優れた消臭能があることが分かった。
【0240】
表13 ペットフード用消臭剤

表中の数字は重量比である。
【0241】
実施例50
市販のペット用紙オムツ中の吸水性ポリマー約1gを取り出し、表14記載の消臭剤組成物0.5gを混合し、もとの紙オムツに戻した。
このオムツを小型犬に着用させ、犬の排尿を確認した後、オムツを取り外し、5名のパネラーにより下記官能評価基準に従い官能評価した。
官能評価の結果、消臭剤を含むオムツの評価は1.2(パネラーの評価結果の平均値)であった。一方、対照品(消臭剤を含まない以外は実施例49と同じオムツ)を犬に着用させたときの官能評価結果は4.2であった。
官能評価基準
尿臭を全く感じない 1、僅かに尿臭を感じる 2、尿臭は弱いがする 3、尿臭がする 4、尿臭が強い 5、尿臭が非常に強い 6、
【0242】
実施例51
消臭剤組成物はローズマリー抽出物とバナナ由来酵素とミント系フラグランスである。基質であるフェノール性化合物は市販のローズマリー抽出物(東京田辺製薬株式会社製)を用いた。ポリフェノール性化合物濃度は約6%であった。酵素比活性はおよそ60単位/mgであった。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤とした。水10ml、ミント系フレグランス10μl(0.1%)を加えた。
この消臭剤組成物をネコ尿を含むネコ寝藁と混合し、34℃で1時間放置した。混合物を官能評価した結果、この消臭剤組成物は、悪臭を消臭する効果に優れ、フラグランスの匂いは損なわれないことが分かった。
【0243】
表14 ペット用品用消臭剤

*10μL配合する
表中の数字は実施例50、51とも重量比である。
【0244】
以下、請求項6記載のハウスホールド用品の発明について説明する。
ここでいうハウスホールド用品とは、生ゴミ関連用品および水周り関連用品をいう。言い換えれば、個人(家庭)用あるいは業務用の生ゴミ関連用品および水周り関連用品をいう。
【0245】
本発明でいう生ゴミ関連用品とは、生ゴミに起因して生じた臭気を消臭するために使用される用品をいう。具体的には、生ゴミ入れ容器、生ゴミ入れ容器用蓋、生ゴミ入れ容器用シートなどが挙げられる。なお、生ゴミ用消臭剤も本発明の生ゴミ関連用品に属する。
本発明でいう水周り関連用品とは、シンク、ドレインなど水周りを利用しているときに生じた臭気を消臭するために使用される用品やシンク、ドレインなど水周りを清潔に保つための製品を利用しているときに生じた臭気,例えば塩素臭や漂白臭などの不快臭を消臭するために使用される用品をいう。また、シンク、ドレインなどの水周りに起因して生じた臭気を消臭するために使用される用品をいう。ここで、水周りとは、台所、風呂場、洗面所やトイレなどで設置される浴槽、シンク、ドレイン、便器、洗浄用水タンク、およびそれらに水を供給するパイプなど水関連用具・器具をいうが、さらに浴槽表面、便器表面、風呂場でのタイル表面なども含む。水周り関連用品の具体的としては、洗面所用下敷きシート、トイレ用下敷きシート、台所用下敷きシートなどが挙げられる。なお、水周りの消臭剤も本発明の水周り関連用品に属する。
【0246】
上記生ゴミ消臭剤とは、キッチン・台所およびその他、生ゴミが収納・集積・処理される場所の生ゴミに起因する悪臭に対して施される消臭剤である。
生ゴミ消臭剤の使用方法としては生ゴミにふりかける、生ゴミ容器・器具・設備に固定する、生ごみの袋や水きりにあらかじめ含浸させておく、つりさげる、壁にかける、床や周辺に置く、悪臭のする箇所や周辺にスプレーするなどを挙げることができる。
その他の使用方法としては、例えば生ゴミのコンポスト化、堆肥化や脱水プロセスなどと組み合わせて使用される方法があり、特に目的を限定しない薬剤などに入れられる方法もある。使用方法は上記方法に限定されるものではない。
【0247】
上記水周りの消臭剤とは、給水口のまわり(蛇口周辺、シンクなど)、排水口・排水パイプ・排水だまり・廃水(排水)処理施設およびその周辺、便器、トイレの水洗タンクなどで悪臭がするところに対して施される消臭剤である。
水周りの消臭剤の使用方法としては、悪臭のする箇所や用具にふりかける、器具や設備に固定する、つりさげる、壁にかける、床や周辺に置く、悪臭のする箇所や周辺にスプレーするなどの方法が挙げられる。その他の使用方法としては、例えば漂白臭のする布巾から不快臭をとるために使用されたり、その他の洗浄や、研磨・つやだし、さび取り、ぬめり取り、カビとりや除菌、パイプのつまり除去・防止、固形物の溶解・ろ過や不純物の除去などを目的とする薬剤と組み合わせて使用されてもよいし、特に目的を限定しない洗浄剤などに配合されてもよい。使用方法は上記方法に限定されるものではない。
【0248】
上記消臭剤の形状としては、液状、スラリー状、ジェル状、粉末、顆粒、固形、棒状などが挙げられ、他の物質と混合されていたり、他の媒体に塗布されたり含浸されている。
上記消臭剤の製造方法としては、
1)それら消臭剤が液状、スラリー状、ジェル状のときには、液状の原料を性質や形状の安定性を考慮したうえでそれら原料を順番に混合したり、粉体・顆粒・固形の原料と液体の原料をミキサーなどを使って混合したり、製品の安定性を考慮したうえで混ぜ合わせたり、あるいはこれらの方法の組み合わせによって、バッチないしは連続式の工程で製造する方法があり、
2)それら消臭剤が粉末、顆粒、固形のときには、固体の原料同士を混合したり、固体の原料に少量の液体を混ぜたり、スラリー状にした原料あるいは原料混合物をスプレードライしたり、固体原料と液体原料を混ぜて固めた後ミキサーなどの機械力により粒状にしたり、エクストルーダーなどにより塊にしたりその後カッテイングしたり、あるいはこれらの方法の組み合わせによって、バッチないしは連続的に製造する方法がある。
また、他の目的物質との混合が続けて行なわれたり、他の媒体に塗布ないしは含浸される場合もある。
【0249】
上記消臭剤に用いられる添加剤としては、研磨剤、酸、アルカリ、界面活性剤、ビルダー、発泡剤、抗菌剤、汚れ再付着防止剤、漂白剤、色素や染料、腐食防止剤、酵素、蛍光増白剤、ソフナー、フレグランス、液体中の成分分離防止剤、不透明化剤、製品安定化剤、増粘剤、加工助剤、溶媒、水、消泡剤、泡安定化剤、泡抑制剤、消臭剤、pH調整剤、除湿剤、酸化防止剤、還元剤、臭いのマスキング剤、賦形剤、溶解速度調整剤、崩壊速度調整剤、溶解改良剤などが挙げられる。
【0250】
これら生ゴミ関連用品あるいは水周り関連用品に上記フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有させる。当該消臭剤を含有させる方法は公知の方法を利用すればよい。具体的には、消臭剤を調製し、シート表面に配置する方法、消臭剤を二枚のシート間に配置させた消臭剤シートを製品表面に貼り付ける方法、消臭剤粉末を添加・配合する方法などが挙げられる。
【0251】
上記フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化することができる酵素とを含む組成物を含有する消臭剤に、他の消臭剤を共存させることができる。
共存させることのできる消臭剤としては、4価金属リン酸塩と珪酸アルミニウムより選ばれる1種と、水和酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト化合物またはその焼成物を含む消臭剤、銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオンの少なくとも一つの金属イオンを担持させた無機化合物からなる消臭剤、シリカを主成分とし酸化ナトリウムを副成分とする材料と、酸化鉄を主成分とし酸化ナトリウムを副成分とする材料とを焼き固めた消臭剤、酸化亜鉛とアルカリ土類金属化合物などの弱アルカリ性物質の混合物等が挙げられる。
【0252】
また、抗菌能(殺菌能)を有する消臭剤として、固形ハロゲン剤と酸性物質との組成物、酸化亜鉛などの亜鉛化合物とフマル酸ナトリウムやマレイン酸ナトリウムなどの脂肪族ポリカルボン酸塩との組成物、水不要性の塩基性炭酸亜鉛、または酸化亜鉛をオキシカルボン酸と反応させて得られた水溶性のカルボン酸亜鉛含有水溶液等が挙げられる。
【0253】
さらに、酸性臭気用(たとえば、硫化水素など)の消臭剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどから選ばれる化合物やそれらの組成物、たとえば炭酸ナトリウム−炭酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム−水酸化ナトリウムなどが挙げられ、アンモニア臭気用としてクエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、コハク酸、グリコール酸やそれらの塩などから選ばれる化合物やそれら化合物を含む組成物、たとえば塩化カリウム−塩酸、フタル酸水素カリウム−水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム−水酸化ナトリウムなどが挙げられる。
【0254】
その他、リンゴから抽出したポリフェノール、マッシュルーム子実体の親水性溶媒抽出物、ウワウルシの親水性溶媒抽出物、バチルス属に属する少なくとも二種の微生物菌と金属フタロシアニンポリカルボン酸、マメ類、穀類およびイモ類などの利用残渣に、ラクトバチルス ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)およびピキア クルイベリ(Pichia kluyveri)、を添加して発酵させた生産物、水又はアルコールに溶解する基材(たとえばアルドヘキソース、ブドウ糖、アスコルビン酸、澱粉、CMC、セルロース、ポリオレフィンなど)の存在下、重合性モノマー(たとえば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシメチルアクリレート、ヒドロキシメチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド、エチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート)をグラフト重合することにより、上記基材に抗菌性消臭機能に変換しうる官能基(親水性基、カチオン性解離基、アニオン性解離基:ノニオン性とカチオン/アニオンがよい)を導入して得られた消臭剤、たとえば仮設トイレなどの悪臭に対する消臭溶剤として、特定の化学構造を有するビグアニジン基を有するポリマー等が挙げられる。
なお、消臭剤に炭酸カルシウムを混合して取扱いやすくするなど操作性の改善を図ることができる。
【0255】
本発明の消臭剤一つとしてエアゾールタイプの消臭剤がある。
すなわち、噴射原液として、常温で固体の脂肪酸あるいは脂肪族高級アルコール、増粘剤、ノニオン系界面活性剤からなる混合物を用いたエアゾールタイプの消臭剤などがある。
【0256】
上記消臭剤を構成する成分としては界面活性剤がある。
界面活性剤の具体例としては、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸アルカノールアミド、α−スルホ脂肪酸エステルナトリウム、アルキルアミンオキシド、アルキルグルコシド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエーテルポリオール、アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、等が挙げられる。
【0257】
以下、洗剤、洗浄剤、クレンザー、糊剤、アイロン仕上げ剤、繊維柔軟剤、家庭ならびに業務用消臭剤および漂白剤に使用される基材について説明する。
上記、洗剤、洗浄剤、クレンザー、糊剤、アイロン仕上げ剤、繊維柔軟剤、家庭ならびに業務用消臭剤および漂白剤には、身体洗浄剤(固形石けん、手洗い用液体石けん洗浄剤、ボディソープ、洗顔料、シェービング剤、頭髪用シャンプー、リンスなど)、洗濯用洗剤(洗濯用石けん、洗濯用合成洗剤など)、台所用洗剤(手洗い用、自動食器洗い機用など)、住宅・家具用洗剤やその他(洗濯槽洗剤など)、繊維の柔軟仕上げ剤、漂白剤、酸・アルカリ洗浄剤、液体および粉末のクレンザー、繊維の糊剤、アイロン用仕上げ剤などが例示される。
これらの性状は次のようなものがある。液状、乳液状、スラリー状、ジェル状、クリーム状、ペースト状、ゼリー状、泡状、エアゾールタイプ、粉末状、顆粒状、シート状、タブレット状、固形状(棒状など)、ビーズ状などがある。また、他の物質と混合されているもの、他の媒体に塗布されたり含浸されているもの、カプセル化されているもの、固形の物質で覆われているもの、スプレーに入っているものなどがある。
【0258】
これらの製法として次のような方法がある。なお、本発明では酵素とポリフェノールとの混合物あるいは酵素とポリフェノールとのそれぞれを下記製造工程中に加えることができる。
液状、乳液状、スラリー状、ジェル状、クリーム状、ペースト状、ゼリー状、泡状、エアゾールタイプの製品は、液状の原料をその性質や安定性を考慮した上で順番に混合したり、粉体、顆粒、固形の原料と液体の原料をミキサーなどを使って混合したり、あるいはこれらの方法の組み合わせによって、バッチないしは連続式の工程で製造される。
粉末状、顆粒状、シート状、タブレット状、固形状、ビーズ状の製品は、固体の原料に少量の液状を混ぜたり、スラリー状にした原料あるいは原料混合物をスップレードライしたり、固体原料と液体原料とを混ぜて固めた後にミキサーなどの機械力により顆粒状にしたり、エクストルーダーなどにより連続した固形状物を得次いでカッティングしたり、他の物質に混合ないし他の媒体に塗布したり、打錠機でタブレットにしたり、あるいは他の物質に被覆させたり、又はこれらの方法の組み合わせによって、バッチないしは連続的に製造される。本発明の酵素とポリフェノールとの混合物あるいは酵素とポリフェノールとのそれぞれの添加場所は、安定性を鑑み、できるだけ安定性への影響が少ない工程での添加が望ましい。なお、製造方法は上記に限定されるものではない。
【0259】
本発明では次のような成分との共存が可能である。
研磨剤、酸、アルカリ、工程剤、分散剤、水溶性包装剤、溶剤、オイル、油脂類、油分、潤滑剤、アルキルグリコシド、モノアルキルフォスフェイト、石けん、脂肪酸エステル、脂肪酸アミン、脂肪酸アミン塩、脂肪酸アルカノールアミド、界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、シリコン、シリコン系ポリマー、超高分子シリコン、アミノ酸系界面活性剤、アミノ酸、アミノ酸修飾化合物、流動パラフィン、保湿剤、グリセリン、DPG、ビルダー、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、炭酸塩、硫酸塩、金属イオン封鎖剤、クエン酸塩、アルミノケイ酸塩、水軟化剤、発泡剤、抗菌剤、殺菌剤、溶解改良剤、再付着防止剤、漂白剤、色素や染料、腐蝕防止剤、酵素、蛍光増白剤、ソフナー、柔軟材、フレグランス、液体中の成分分離防止剤、不透明化剤、製品安定化剤、増粘剤、加工助剤、溶媒、水、消泡剤、泡安定化剤、泡抑制剤、消臭剤、酵素安定化剤、PH調節剤、仕上げ剤、泡調整剤、色褪せ防止剤、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、ケイ酸鉱物、酢酸ビニル系ポリマー、化工澱粉、PVA、酢酸ビニルエマルジョン、水溶性ポリマー、エタノールなど各種アルコール類、香料、有機酸、ゼラチン、活性炭、植物抽出物、吸水性樹脂、除湿剤、酸化防止剤、還元剤、臭いマスキング剤。
【0260】
本発明の生ゴミ関連用品および水周り関連用品は優れた消臭機能を有する.生ゴミからの臭気が生じたとき、あるいは、シンク、ドレインなど水周りを利用しているときに臭気が生じたときには、簡単な操作で悪臭を容易に消臭することができる。
【0261】
実施例52
下記方法により調製された各マルオーダ溶液6gに表15記載の消臭剤の溶液(0.5、2.5、5.0%)10gを加えて、25℃、10分間振とう後、パネル8名により官能評価した。なお、対照区として、上記消臭剤溶液10gを加える代わりに水10gを加えた。
評価結果を表16に示した。
評価基準: 対照区と比較して
同程度の悪臭を感じる 1、少し消臭されている 2、かなり消臭されている 3、非常に消臭されている 4、完全に消臭されている 5、
マルオーダ溶液の調製:
肉腐敗液)合い挽き(牛:豚=7:3 w/w)に3倍量の水を加えて腐卵機で48時間かけて腐敗させたもの
タマネギ腐敗液)みじん切りしたタマネギに対して3倍量の水を加え、腐卵機中で72時間かけて腐敗させたもの
【0262】
表15 ハウスホールド用消臭剤

表中、フラグランスの数字は賦香率を示し、実施例52での数値は配合量を示し、実施例53〜56での数値は配合重量比を示す。
【0263】
表16 (結果)官能評価の平均値

いずれのマルオーダ溶液に対しても、各濃度の消臭剤溶液は優れた消臭効果を示した。
【0264】
実施例53
表15に記載された消臭剤組成物(ヒマワリ種子抽出物のポリフェノール性化合物の濃度は約6%であった。また、酵素比活性はおよそ70単位/mgであった。)とフラグランスとを含む粉末洗剤を調製した。
布地(10cmx10cm)を次亜塩素酸塩系漂白剤に2分間浸漬し、ついで布地を取り上げ、水で濯いだ。その布地を上記粉末洗剤(0.5重量%)を含む水に浸し、室温下5分間洗浄し、再び濯いだ。この布地を5名の専門パネラーによって官能評価した。官能評価の結果、この消臭剤は不快な悪臭を消臭し、フラグランスの匂いは損なわれないことが分かった。
【0265】
実施例54
実施例52と同様な操作を行い、漂白処理した布地(10cmx10cm)を得た。その布地を表15記載の消臭剤を含む粉末洗剤(0.5重量%)を含む水に浸し、室温下5分間洗浄し、再び濯いだ。この布地を5名の専門パネラーによって、下記基準に従い官能評価した。
その結果1.4(平均値)であった。対照品(消臭剤を含まない洗剤のとき)は6.0であった。
評価基準
漂白臭を全く感じない 1、漂白臭を僅かに感じる 2、漂白臭を幾分感じる 3、漂白臭を明確に感じる 4、漂白臭を強く感じる 5、漂白臭を強烈に感じる 6
【0266】
実施例55
実験方法:
野菜くず、魚くず、肉片等からなる所謂生ゴミ1kgを蓋付きポリバケツに入れ、本発明の消臭剤(リグニンスルホン酸ナトリウム:ラッカーゼ=1:1w/w)の5%水溶液50mLを噴霧し、蓋をした。対照として同様の生ゴミ1kgに対して水50mLを噴霧した。室温で3日間静置した後、パネル5名により所定の官能評価基準に従い官能評価を行った。
官能評価基準:
生ゴミ臭は全く認められない 1、僅かに生ゴミ臭が認められる 2、
若干生ゴミ臭が認められる 3、生ゴミ臭がはっきりと認められる 4、
生ゴミ臭が強く認められる 5、非常に強烈に生ゴミ臭が認められる 6、
表17

【0267】
実施例56
実験方法:
パネル5名に予め各々本発明の消臭剤(リグニンスルホン酸カルシウム:ラッカーゼ=1:1w/w)2gを便器内の水たまり部分に撒いてもらい、排便してもらった。排便後、トイレ内の臭気をそれぞれ所定の官能評価基準に従い官能評価を行った。
官能評価基準:
排泄物臭は全く認められない 1、僅かに排泄物臭が認められる 2、
若干排泄物臭が認められる 3、排泄物臭がはっきりと認められる 4、
通常と同程度に排泄物臭が強く認められる 5、
表18