【0001】
発明の分野
食品製造:
本発明は食品の製造に関し、そして食料品の貯蔵安定期間を延長する食品添加物および免疫を改善すること、および生理学的に有益な作用を提供することができる食品補助剤の獲得に使用できる;補助剤は二日酔い症候群の緩和に利用でき、そして酒類およびソフトドリンク、パン製品、菓子およびその他食品に加えることができる。
【0002】
美容術および皮膚科学:
発明はまた化粧品、特に医療用化粧品および皮膚科学にも関係し、そして皮膚および毛髪の治療に適した美容的手段の新規特徴を提供できる生理学的に有益な特性を有する皮膚科学作用を持つ活性成分であるビシナルジチオグイリコールを含む新規化粧用作用物質を得るのに使用できる。発明は新規局所用製剤、その製剤の使用方法およびそれを製造する方法に関する。発明は、皮膚の状態および外観を改善し、皮膚に治療的、治療−予防的効果を提供することができる、そして毛髪に有益に作用することができる組成体に関する。
【0003】
動物および家禽類の飼育
発明はさらに農業にも関係し、例えば飼料および混合飼料の製造または獣医分野でも利用できるが、その場合生理活性物質および活性成分は農業動物、ペットおよび家禽に、動物や家禽生物体の免疫を高め、成長や重要な生理学的プロセスを促進し、乳牛の牛乳中および家畜や家禽の肉の重金属および有毒化合物のレベルを下げるための飼料添加物と共に投与される。
【0004】
発明の背景
食品製造:
ロシア特許第2134045C1号(1999年8月10日公開)は塩基およびEleuterococcus抽出物を含む食品補助剤、ならびに成分を混合し、ペレット状にし、そして乾燥する段階を含む前記食品補助剤を製造する方法を開示している。
【0005】
ロシア特許第2,131,680C1号(1999年)は、肝臓に対し保護効果をもたらす、二日酔い症候群を軽減するソフトドリンク用添加物としてラクツロースを使用することを提案している。ラクツロースは、技術的に許容される量ソフトドリンク内に乾燥または液体形状で加えられる。第1にラクツロースの有益効果は、消費された酒類中に存在する有毒物質に結合し、これを体外に運び出すことに基づいており、そして第2には大腸中の嫌気性細菌の増殖を促進することで、アンモニアおよびアミンによる肝臓へのストレス作用を軽減する。
【0006】
ロシア特許第2099984C1号(1997)は二日酔い症候群を軽減するソフトドリンク“Pokhmelyok”の調製に使用する組成体を開示し、組成体は塩、クエン酸ナトリウム、有機酸、即ち乳酸およびクエン酸、キサンタン樹脂、アスコルビン酸、乾燥乳精、キュウリ香味料およびスパイス香味料を含む。
【0007】
ロシア特許第2005391C1号(1994)は、エタノール離脱症候群の様なアルコール飲料消費の有害作用および酩酊後の心臓に対する損傷作用を取り除くためのソフトドリンク“Ametist”を開示している。この飲料物はコリンおよびグリセロールを液体ベースとして用いる水、ミネラルウォーターまたはフルーツあるいは野菜ジュースに加えに加えることで調製されるが、このベースはカリウムおよびナトリウム塩とフルクトースの供給源である。前記添加物は製品中に適当量加えられる。
【0008】
二日酔いを軽減するための食品補助剤もまた既知である。前記添加物は通常酒類、特にウォッカに直接加えられる。
ロシア特許第2104297C1号(1988)は、アルコールの有害作用を低下させるために加えられたグルタミン酸を含むウォッカ“Na troiskh”を開示する。
ロシア特許第2137402C1号(1999年9月20日公開)のヒアルロン酸、藻類および増量剤を含む食品添加物が知られており、同様にその調製法も既知である(特許)。
ロシア特許第2130064C1号(1999)はウォッカおよび、水とエタノールの予備混合体に、混合体中の不要化合物(アルデヒドおよびエステル)の含有量を下げその風味を向上させるためにフマル酸および糖を加えること、チャコールで混合体を処理すること、およびそれを濾過することを含むその調製法を開示している。
【0009】
ロシア特許第2129156C1号(1999)は、チャコール処理後に10−50mg/dm
3のコハク酸ナトリウムの塩(コハク酸酸ナトリウム)を水とエタノールの予備混合体に加えエタノールの有毒作用を軽減し、ウォッカの品質および生物学的受け入れ度を向上させることを含む、ウォッカ調製法を開示している。前記物質の添加は、コハク酸の酸残基(コハク酸エステルイオン)によるエチルアルコールのエステル化を生ずる。この反応では、幾種類かのエステル(エチルコハク酸エステル、ジエチルコハク酸エステル)が形成されるが、これらは脱臭特性を有するため、結果としてウォッカはエチルアルコールの強烈な臭いがない、ソフトでスムーズな風味を持つようになる。さらにコハク酸は抗酸化剤であり、エタノールからのアセトアルデヒドの形成を阻止し、ウォッカの有害作用を軽減する。
しかし二日酔い症候群軽減に適した飲料の調整法に使用される上記成分、添加物および補助剤は、二日酔いの原因である安定型水溶性アルデヒドおよびケトンの形成に対する化学活性は低い。さらに二日酔いを軽減することを目的とした、フマル酸またはグルタミン酸の様な従来のアルコール含有飲料添加物は、酒類の品質や生物学的受容性を損なうアルデヒドおよびケトンとは反応しない。
ロシア特許第2044543C1号(1996)は、ユニチオール(ビシナルチオグリコールに関係する化合物)の、腸熱(チフス)治療を目的としたα−トコフェロールおよびアスコルビン酸との複合体に於ける抗酸化剤としての臨床利用を開示している。
【0010】
美容術および皮膚科学
皮膚は各種組織層、腺、小胞および細胞内流ならびに細胞外流を提供するその他システムを含む、複雑な多要素系である。従って皮膚のケアにはこの系の複雑さと特異的特性を考慮した手段のみが有効である。皮膚および毛髪は、着色剤、洗浄剤およびその他化学物質との接触、皮膚、毛髪および全身の栄養バランスの失調によって生物学的活性物質の幾つかを消失することが多々ある。皮膚ケアは熱や放射線、あるいは有害状態による有害な外的影響に曝された皮膚の治療と結びついていることが多い。
ロシア特許第2145841C1号(2000)は、植物原材料を乾燥し、粉砕して粉末にした後、この植物調製体に0.01ないし10μmのサイズ分布を有するセオライト粒子30ないし50重量%を加えることを含む、頭皮および毛髪のケアに適した植物製剤の治療特性を改良する方法を開示する。この方法で得た植物製剤の皮膚科学上の有益特性はセオライト粒子の表面吸着に関係しており、頭髪および頭皮に作用するアルカロイド分子の能力を高め、結果として皮膚障害の治療に関する医療用ハーブの治療効果を高める。この方法は、化粧品の伝統的植物成分中に存在する生物活性物質の作用を高めることを目的としている。加えられたセオライトは有益な微小要素ではあるが、微小要素の皮膚組織内深くへの移転を促進する物質は含んでおらず、この様な物質を欠くことがこの方法で得た製剤の治療効果をある程度弱めている。
ロシア特許第2113216C1号(1998)は小炎症部の皮膚細胞の新生を加速する化粧製剤を開示しており、製剤は一定割合の有機酸誘導体の混合体、抗炎症剤、抗酸化剤、および化粧品ならびに皮膚科学で従来利用されているその他物質を含む。好適実施態様では、過剰な免疫反応を引き起こさない角質溶解剤が使用される。しかし開示の製剤はケラチン含有組織の増殖促進に不可欠であるイオウ含有アミノ酸のメルカプト基を補給するための物質を含んでいない。
ロシア特許第2127579号(1999)は、頭皮ケア用製剤を開示するが、前記手段は脂質ベース、保存剤、芳香剤、システイン、α−トコフェロール、脂質ベースとしての海洋哺乳動物皮下脂肪の乳化脂質グリセリド、および保存剤として使用される成分の一定量比含まれるパラオキシ安息香酸のメチルエステルを含む(特許。既知薬物の短所は、添加されたイオウ含有アミノ酸であるシステインが高価な添加物であること、皮膚組織細胞内に金属イオンを貫通させないこと、ならびに化粧製剤の成分に複合抗酸化作用および保存作用を提供しないことである。
【0011】
上記化粧製剤の活性成分およびそれに関する方法は、毒素または有毒金属化合物に結合して除去することに関し十分な化学活性を有しておらず、その結果それらは皮膚内に蓄積し、さらに皮膚を傷害することになる。さらに上記作用物質および方法は、毒素との結合および排除だけでなく、高い生理学的活性や酸化防止特性、および刺激作用も提供しない。
【0012】
動物および家禽の飼育
動物由来製品中の好ましくない有毒物質を減らすこと、動物よび家禽の成長を高めること、毛皮の品質を向上させること等を含む様々な目的から、ウシ、家禽および毛皮動物の飼育に飼料添加物として有用である従来技術作用物質が知られている。
例えばロシア特許第2013965号はワインの清澄化中に得られる副産物である吸着性添加物を開示する。この添加物は遷移金属フェロシアン酸およびベントナイトを含んでおり、飼料から動物体内へのセシウム放射性核種の転移を阻止し動物肉内の放射性核種のレベルを下げる。
ロシア特許第2035911C1(1995)は、ムラサキウマゴヤシ(アルファルファ)の干し草に由来する濃縮植物抽出物の形をした補助剤を投与することを含むブロイラーの成長を促進する方法を開示するが、前記抽出物はMo、Ba、Pb、Co、V、Cr、Zn、Fe、Snの様な金属の水溶性塩を、植物重量キログラム当たり一定量含んでいる。
ロシア特許第2109460C1号(1998)は反芻動物給餌用の顆粒状組成体およびその製造方法を開示する。顆粒はコーティング層と生理活性物質を含む核部を含んでいる。前記組成体では、生理活性物質はアミノ酸、アミノ酸誘導体、ビタミン、ビタミン誘導体、酵素、動物用医薬品、ホルモン、炭水化物、栄養分、微生物、ミネラルおよびその混合体より成るグループより選択された物質の少なくとも一つである。
ロシア特許第2019980C1号(1994)は、毛皮動物より得る毛皮の質を向上するのに適した組成体を開示する。それはキャリアーおよびアミノ酸混合体を含み、そしてそれは動物に皮下投与される。
ロシア特許第2145845C1号(1995)はイオン透過担体、セレン、好適獣医薬、キャリアー、希釈剤、増量アジュバントを含む補助剤を開示する。補助剤は長時間放出を目的としたカプセル内に入れられ動物に投与され、そして補助剤の活性成分の接種増加によって動物の体重増加を高め、動物の病気を予防する。
ロシア特許第2067398C1(1996)は、七面鳥飼育に関する飼料添加物および方法を開示するが、そこでの新規利用は従来の皮下投与に代わって経口投与用飼料添加物として既知の合成4,9,11−トリエンステロイド、特にトレンボロンアセテートを利用することで実施される。
しかし上記添加物および活性作用物質は様々な毒素または有毒金属化合物に結合し、体から除く化学活性については不十分であり、その結果動物内およびそれらより得た食物中に有害物質が蓄積する。さらに上記作用物質および方法は、有害物質への結合と排除だけでなく、高い生理活性、酸化防止作用および免疫強化作用も有していない。
【0013】
発明の概要
食品製造
本発明はビシナルジチオグリコールを食物添加物または補助剤として使用する。前記ジチオグリコールは免疫を強化し、そして解糖、脂質および金属イオン代謝の様な必須生理学プロセスおよび酵素プロセスを刺激する。それらは体内または食物中の、各種ラジカルに結合し、脂肪酸の過酸化の様な望ましくないプロセスを阻害する。ビシナルジチオグリコールの有益な特性が、その既知特性に加えて、それらの持つ体内で形成されたケトン体を結合することを含む食物および体内に存在するカルボニル化合物と生理学的不可逆的に結合する能力、ならびに2価金属イオンと複合体を形成して細胞膜を通過する前記イオンの輸送、解糖、酵素触媒によるアミノ酸分子の異化およびアミノ酸代謝に於けるチオール−ジスルフィド平衡に対する生理学的有益作用を提供する能力に関係していることが見いだされている。上記有益作用に加え、食品にビシナルジチオグリコールを使用することで、食品の保存期間を延長でき、新規健康製品を作り出すことができ、新規食品を開発でき、食品にその栄養価値を加えて競り活性を高めることができ、消費者に対しより多くの添加物や補助剤を提供できる。
【0014】
発明の目的は、新規食品の食品添加物または補助剤中に、一般式(I)を有するビシナルジチオグリコールを利用することで達成される:
【化6】

式中Rは−H、−COOHまたは−SO
3Hであり、
Xは−H、−COOH、−OH、−CH
2−COOH、−CH
2−SO
3Hまたは−CH
2−O−CH
2−SO
3Hであるか、または塩を形成できる基−OH、COOHまたは−SO
3Hを持つジチオグリコールの受け入れ可能な塩である。
本発明によれば、組成体総重量の99.999重量%までの量のビシナルジチオグリコールおよびキャリアーを含む添加物または補助剤の組成体が提供される。
【0015】
別の側面では、本発明は食品添加物または補助剤を製造する方法に関し、前記方法はビシナルジチオグリコールおよびキャリアーを混合することを含み、前記キャリアーは組成体総重量の99.999重量%まで使用される。本発明では、香味料、芳香剤、着色剤、生物活性成分、ミネラル物質およびその塩、ビタミン、酵素、保存剤、乳化剤、安定化剤、pH緩衝剤、抗酸化剤、植物抽出物、動物起源産物、海産物、動物起源産物または海産物の抽出物、動物性および植物性蛋白質または蛋白質抽出物、アミノ酸、炭水化物、脂質、アルコール、油、水、イオン組成体のソーダ水またはミネラルウォーター、有機酸、微生物代謝産物の様な有機物質、生合成産物、光合成産物、既知方法で生産された微生物バイオームまたはバイオーム抽出物、食品添加物または食品応用に適したその他成分、または既知生理学的または化学的処理方法により所望する割合で使用され製造された、それらの生物学的活性を維持するか、または維持しない、あるいは増強する製造された上記産物の組合せの様な各種キャリアーまたは増量剤が有用である。
【0016】
更なる側面では、本発明は食品ベースとビシナルジチオグリコール、またはビシナルジチオグリコールを含む食品添加物または補助剤とを次の割合で混合することを含む食品を提供する:即ちビシナルジチオグリコールまたはビシナルジチオグリコールを含む食品添加物または補助剤を0.0001−49、残りは食品ベースの割合。
【0017】
製品および方法に関する上記側面での有益な結果は、適当な食品ベースを用いることで得られる。
食品の食品ベースはさらに香味料、芳香剤、着色剤、生物活性成分、ミネラル物質およびその塩、ビタミン、酵素、保存剤、乳化剤、安定化剤、pH緩衝剤、抗酸化剤、植物抽出物、動物起源産物、海産物、動物起源産物または海産物の抽出物、動物性および植物性蛋白質または蛋白質抽出物、アミノ酸、炭水化物、脂質、アルコール、油、水、イオン組成体を含む飲用ミネラルウォーター、有機酸、微生物代謝産物の様な有機物質、生合成産物、光合成産物、微生物バイオマス、既知方法で生産された微生物バイオマス抽出物、伝統的食品添加物または成分、あるいはそれらの混合体の様なその他添加物を含んでも良い。
製品の食品ベースは飲料物でもよい。好都合には、製品はアルコール飲料またはソフトドリンクまたはそれらの混合体である。
【0018】
本発明によるアルコール飲料は水およびエチルアルコールを何れかの割合で含む(即ちエタノール水溶液)。
製品はいずれのアルコール飲料でもよいが、好都合にはウォッカ、リキュール、例えば果物香味を持つリキュール、シュナプス、コニャック、ブランディー、ウイスキー、ジン、ラム、カルバドス、酒、テキーラまたはその他蒸留酒、ワイン、ベルモット、シャンパンまたはその他の起沸性ワイン、ビール、または低アルコール含有アルコール飲料である。
本発明によるソフトドリンクには、何れかの成分を含むミネラルウォーター、フルーツジュース、野菜ジュースまたは何れかの組合せと割合を持つそれらの混合体を含む、液体または個体(氷の形状)の状態にある飲用水を含む;ソフトドリンクはミルクまたはミルク製品、茶、コーヒー、カカオ、キセル、糖蜜、またはフルーツドリンクを含んでも良い。
食品の食品ベースは菓子類、または半製品でもよい。
本発明の菓子は好都合にはキャラメル、マーマレード、咀嚼用マーマレード、テクスチャー剤を含む増量(ホイップ)菓子、焼き菓子、チューインガム、アイスクリーム、またはチョコレート菓子である。
食品ベースは押し出し成型食品でもよい。好適な押し出し成型食品には加工シリアルまたはポテトが挙げられる。
食品ベースは野菜、肉、魚、果実および液果の様な製品を含む缶詰製品でもよい。
缶詰の果実は好都合にはオリーブである。
焼き食品ベースは好都合にはクラッカー、ロールまたはショートブレッドである。
乾燥果実、砂糖漬け果実、ナッツおよび種子もまた本発明による食品ベースとして好適である。
【0019】
発明の別の側面は、ビシナルジチオグリコールまたはビシナルジチオグリコールを含む食品添加物または補助剤を食品調製工程中に食品ベースに加えることを含む、食品製造法に関するが、この場合ビシナルジチオグリコールまたはビシナルジチオグリコールを含む添加物は食品総重量の0.0001ないし49重量%の量使用される。
食品ベース、ビシナルジチオグリコール、いずれかの物理的または化学的状態にあるビシナルジチオグリコールを少なくとも1種類含む食品添加物または補助剤は、付加、分裂、酸化、還元といった反応を含む化学的処置、好都合には混合、粉砕、分離、振とう処理、単離、希釈、濾過、脱気、真空吹き込み、混合ガスを使った炭酸塩化または飽和、好都合には膜分離法または吸収法を用いた濃縮といった機械的処置にかけられる。それらを熱、電磁気、電気物理、生体エネルギー、音、超音波による処理または凝集にかけてもよい。同時に、少なくとも1種類のビシナルジチオグリコールを含む溶液に浸漬する、付着する、散布すること、少なくとも1種類の乾燥ビシナルジチオグリコールまたはそれを含む乾燥混合体を食品ベースに噴霧することによって、食品ベースまたはビシナルジチオグリコールを含む食品添加物/補助剤にビシナルジチオグリコールを加えることができる。製品は最終処理、好都合には凝集、顆粒化、錠剤化、冷却、加熱、低温殺菌、殺菌、前包装または包装の様な最終処理にかけられる。
【0020】
好都合な結果は、ビシナルジチオグリコールまたはそれを含む添加物/補助剤を食品ベースに加えることで達成される。
食品ベースとしては、香味料、芳香剤、着色剤、生物活性成分、ミネラル物質およびその塩、ビタミン、酵素、保存剤、乳化剤、安定化剤、pH緩衝剤、抗酸化剤、植物抽出物、動物起源産物、海産物、動物起源産物または海産物の抽出物、動物性および植物性蛋白質または蛋白質抽出物、アミノ酸、炭水化物、脂質、アルコール、油、水、イオン組成体のソーダ水またはミネラルウォーター、有機酸、微生物代謝産物の様な有機物質、生合成産物、光合成産物、既知方法で生産された微生物バイオームまたはバイオーム抽出物、食品添加物または食品応用に適したその他成分、または既知生理学的または化学的処理方法により所望する割合で使用され製造される、それらの生物学的活性を維持するか、または維持しない、もしくは増強する上記産物の組合せの様な産物が使用される。
いずれの飲料物も本発明による食品産物を調製するための食品ベースとして使用できる。
いずれのアルコール飲料またはソフトドリンク、またはその混合体は飲料物として好都合に使用できる。
少なくとも1酒類のビシナルジチオグリコールをアルコール飲料に加えることは、アルコール飲料にソフトでスムーズな香味および味覚を与え、酒の臭いを無くす効果をさらに付与する。この様な効果は、ビシナルジチオグリコールとアルコール飲料中に存在するアルデヒドとの化学的相互作用、アルデヒドとの結合より説明され、本発明による飲料物の感覚的特徴を向上させる。
この場合アルコール飲料は、飲料水とエチルアルコールの単純な混合物より調製される。
アルコール飲料としては、既成ウォッカ、果実酒を含む各種リキュール、シュナプス、コニャック、ブランディー、ウイスキー、ジン、ラム、カルバドス、酒、テキーラ、その他蒸留酒、ワイン、ベルモット、シャンパン、その他起沸性ワイン、ビール、その他低エタノール含有飲料あるいはこのグループの半完成飲料に好都合に使用される。
本発明のソフトドリンクは、何れかの成分を含むミネラルウォーター、フルーツジュース、野菜ジュースまたは何れかの組合せと割合を持つそれらの混合体を含む、液体または個体(氷の形状)の状態にある飲用水を含む;ソフトドリンクはミルクまたはミルク製品、茶、コーヒー、カカオ、キセル、糖蜜、またはフルーツドリンクを含んでも良い。
【0021】
食品に適した食品ベースは菓子または半完成品である。
本発明の菓子は好都合にはキャラメル、マーマレード、咀嚼用マーマレード、テクスチャー剤を含む増量(ホイップ)菓子、焼き菓子、チューインガム、アイスクリーム、またはチョコレート菓子である。
菓子製品に適した食品ベースは、糖、塩、その代替物、または乾燥飲料混合体を含むだろう。
食品ベースは押し出し成型食品でもよい。好適な押し出し成型食品には加工シリアルまたはポテトが挙げられる。
食品ベースは野菜、肉、魚、果実および液果の様な製品を含む缶詰製品でもよい。
缶詰の果実は好都合にはオリーブである。
焼き食品ベースは好都合にはクラッカー、ロールまたはショートブレッドである。
乾燥果実、砂糖漬け果実、ナッツおよび種子もまた本発明による食品ベースとして好適である。
生物学的活性特性を有する食品が必要な場合は、ビシナルジチオグリコールは上記グループの食品に加えられ、最終製品に免疫修正特性およびその他生理学的に有用な特性が付与される。それら食品に加えられるビシナルジチオグリコールの量はその具体的応用に依存している。缶詰製品の保存剤としてそれを使用する場合には、ジチオグリコール添加量は組成体および缶詰製品の性質および必要とされる保存期間を考慮し選択される。ビシナルジチオグリコールを食品に生物活性を付与するのに使用する場合は、その量は生理条件および経済性を考慮し選択される。
【0022】
ビシナルジチオグリコールを含む食品添加物は、酸化プロセスを低下させること、および食品中に形成され存在するカルボニル化合物の不可逆的結合に拠るところの食品の貯蔵安定期間(保存期間)を延長する特性およびそれらの品質を改善する特性を有している。ビシナルジチオグリコールを含む食品補助剤は、食品中および体内の両方に存在するカルボニル化合物の効果的生理学的、不可逆的結合および以下の反応(2)による人体内でのケトン対の結合に拠るところの免疫修正特性も有している:
【化7】

式中R
1およびR
2は何れかの炭化水素ラジカルまたは水素であり、反応産物は安定した水溶性であり、体より容易に除去できる。さらに免疫システムおよび人体の他システムへのビシナルジチオグリコールの効果は、それらの持つ体内の生理学的に有益なプロセスを刺激し、そして不要のプロセスを阻害する能力により達成される。実際の研究からは免疫修正(又は免疫修飾)に加え、ビシナルジチオグリコールが、応用方法、その具体的標的および健康状態によっては免疫刺激作用も提示することが示されている。
ビシナルジチオグリコールと食品中および体内に存在するカルボニル化合物間の生理学的に不可逆な相互作用、反応(2)に於いてケトン体を結合し体外から容易に排出される環式チオアセタールまたはケタールが形成されること、および脂質過酸化の様な望ましくないプロセスが阻害されることに拠り、好都合な結果を得ることができる。
具体的には、ビシナルジチオグリコール類には次のものが含まれる:
1.式(6)のジチオグリコール(“ジカプトール(Dicaptol”、BAL):
【化8】

2.式(7)のナトリウム2,3−ジメルカプトプロパンスルホナート(“ユニチオール(Unithiol)”)
【化9】

3.式(8)の2,3−ジメルカプトコハク酸(“スクシマー(Succimer)”)
【化10】

4.式(9)のナトリウム2−(2,3−ジメルカプトプロポキシ)エタンスルホナート(“オキサチ−オール(Oxathi−ol)”)
【化11】

【0023】
ビシナルジチオグリコールは、放射線に対する保護作用を提供する医薬品として、ならびに重金属およびその化合物中毒例、特にヒ素、鉛および水銀中毒の解毒剤として使用される(Mashkovsky M.D.,”Medicien preparations”、Moscow、Meditsina publishers、1988、2巻、181−183ページ;および”Chemical Encyclopedia”、Moscow、Sovietskaya Encyclopedia publishers、1990、2巻,91−92ページ)。上記化合物は低分子の水溶性物質であり、放射性核種を含む重金属を捕捉する活性部位になる2個のビシナル(即ち隣接する)メルカプト基を有している。前記化合物の化学特性は周知である。
【0024】
ビシナルジチオグリコールの免疫系および人体のその他系に対する生理学的有益作用は、ジチオグリコールの持つ2価金属イオン、例えばカルシウム、マグネシウム、亜鉛と複合体を形成する能力により更に説明され、この複合体が細胞膜を通る金属イオンの移動プロセス、解糖、酵素触媒によるアミノ酸の炭水化物成分の異化およびその他プロセスに対し、反応(3)(亜鉛に関する例)を介し有益作用を提供する。
【化12】

【0025】
ジチオグリコールが存在することに拠った体内組織のチオジスルフィド平衡維持は、天然アミノ酸が酵素触媒反応中に消費される場合に、システインとホモシステイン中のチオアルコール基(−SH)の欠乏をジチオグリコールにより充填されることに拠っている。
さらに研究はビシナルジチオグリコールが食品の貯蔵安定期間を延長できることを示す。これはビシナルジチオグリコールの過酸化ラジカルに関する化学活性により説明される。保護効果はまた製品内に存在する、または保存中に形成されるカルボニル化合物を結合する特性によっても達成されるだろう。
即ち有益な結果は、ビシナルジチオグリコールが人体に対する複合的作用によって実現される;この作用は免疫修正特性とケトン体とカルボニル化合物、特にアルデヒドとケトンに関する化学活性を結びつける。ビシナルジチオグリコールを抗酸化治療薬として使用することは既知である。従って既知抗酸化作用に加えビシナルジチオグリコールはまた体内に於けるカルボニル化合物との結合特性、重要な生理学的プロセスの刺激、望ましくないプロセスの阻害という新規特性も有している。この様な特性の組み合わせが、ビシナルジチオグリコール、例えばUnithiol、Succimerおよびその他同類物質を、単独または組み合わせの形に於いて、食品添加物または食品補助剤として、さらに食品添加物および補助剤の成分として使用することが可能にしている。これに加えビシナルジチオグリコールは特にアルコール消費の不愉快な結果であり、アルコール摂取翌日に現れる頭痛、脱力感等の二日酔いを排除するために使用される。我々の考えでは、ビシナルジチオグリコールを含む食品添加物は食品および農産物に於いては保存剤として同時に使用してもよい。
【0026】
美容術および皮膚科学
本発明の別側面によれば、ビシナルジチオグリコールは皮膚、皮膚近傍の組織および毛髪に対する抗酸化し、刺激し、そして解毒する、および解糖、脂質代謝、金属イオン移動、酵素プロセス、望ましくないラジカルの結合といった重要なその他生理学的プロセスを刺激する、および脂肪酸過酸化反応のような望ましくないプロセスを阻害するといった、改善された生理学的作用を持つ新規化粧品ならびに皮膚科学製品の開発への使用が提言される。
即ち有益な結果に関し、先に重金属中毒例に於ける解毒剤として使用されたビシナルジチオグリコールを、美容的または皮膚科学的組成体、化粧品または皮膚科学的調製品、あるいは皮膚科治療薬の活性成分として使用することが提言される。
【0027】
本発明による美容的または皮膚科学的製剤は少なくとも1種類のビシナルジチオグリコールを含み、免疫修飾および抗酸化特性を示す;それは皮膚組織、ケラチン物質および全身に対する生物学的活性作用を有しており;そしてそれらは更に皮膚組織および毛髪の重金属に結合し、これを排除する。従来、ビシナルジチオグリコールは、化粧品および皮膚科学調製品の、または免疫修飾および刺激作用、保護作用および抗酸化作用を有する、皮膚、ケラチン物質の医療処置を目的とした生理学的に活性な手段の調整体中の活性成分として利用されていない。さらに、ビシナルジチオグリコールは皮膚科学および美容学では、皮膚組織および毛髪からの重金属化合物に関する排除問題を解決するための活性成分として、皮膚組織内の過酸化ラジカルを結合するための活性成分として、皮膚および粘膜に対する調製品の刺激作用を軽減するための活性成分として、そして化粧品および皮膚科学調製品の生物学的価値および活性を高め、それらの貯蔵安定期間を延長するための活性成分として使用されたことは無かった。
この有益な結果の実現は、ビシナルジチオグリコールと重金属イオンとの生理学的に不可逆な相互作用と、結果として生ずる複合体形成に拠るものであり;前記金属にはPb、HgおよびAs
3+、Sb
3+、Bi
3+の様なイオンが含まれ、それらは広範に認められる人災毒に関係している。式中のEはAs、SbまたはBjを表す式(4)の金属−ジチオグリコール複合体、および式中のMが金属原子を表す式(5)の複合体は、熱安定であり水溶性である;
【化13】

前記複合体は体内から重金属を排除し、そして過酸化ラジカルに結合し脂質の過酸化反応を阻害することでアミノ酸代謝に於けるチオール−ジスルフィド平衡を制御する。さらにジチオグリコールのカルシウム、マグネシウム、亜鉛およびその他2価金属と複合体形成能によって、ビシナルジチオグリコールの皮膚および毛髪組織の代謝プロセスに対する刺激作用が実現され、細胞膜を通るイオンの移動プロセス、解糖、酵素触媒、アミノ酸の炭水化物の異化および反応(3)によるその他プロセスに生理学的に有益な作用を提供する:
【化14】

ジチオグリコール存在下での体組織内に於けるチオール−ジスルフィド平衡の維持は、天然アミノ酸が酵素触媒反応において消費された場合に、システインとホモシステイン中のチオアルコール基(−SH)の欠乏をジチオグリコールにより充填されることに拠っている。
ケラチンがシステインやシスチンといったイオウ含有アミノ酸を含むことを考えると、メルカプト基のドナーとして機能するビシナルジチオグリコールが少なくとも1種類存在することは、化粧品または皮膚科学組成体において生理学的に有益である。ケラチン分子では、ジスルフィド結合の安定性は蛋白質分解酵素の作用または加水分解により改善する。ビシナルジチオグリコール存在下では、アミノ酸からのケラチンの合成は増強しケラチンの成長を刺激し、そして医薬製剤では、この作用は生理学的または化学的作用により損傷された皮膚に治癒効果を提供する。
ビシナルジチオグリコールの持つ抗酸化特性は過酸化ラジカルの結合により説明され、皮膚細胞内での脂質の過酸化反応が生理学的に有益に阻害される。化粧品または皮膚科学組成体中にある酸化プロセスを阻害する同一のプロセスが、それらの貯蔵安定期間を延長する。化粧品または皮膚科学組成体中に存在するビシナルジチオグリコールは、アルデヒドやケトンの様な脂質分解物により生じる皮膚および粘膜の刺激を軽減する。前記軽減は、ビシナルジチオグリコールがカルボニル化合物と生理学的不可逆的に結合することができることに拠っている。
即ち、上記好都合な結果はビシナルジチオグリコールの複合的作用、免疫修飾作用、免疫刺激作用、抗酸化特性、重金属および重金属化合物、特に鉛、錫、ポロニウム、カドミニウム、アンチモン、ヒ素、ビスマスおよび水銀に関する化学反応性によるものである。この様な特性の組合せが、ビシナルジチオグリコールの化粧品および皮膚科学調製品または組成体、および皮膚治療向け医薬品での活性成分としての利用を可能にしている。
即ち好都合な結果は、化粧品または皮膚科学組成体の中、または皮膚治療用医薬品の中に少なくとも1種類のビシナルジチオグリコールを活性成分として含めることでもたらされる。
【0028】
前記好都合な結果は、化粧品または皮膚科学組成体の形状、または軟膏あるいはドレッシングの様な皮膚治療用医薬品の形状に調製された、皮膚またはケラチン組織を治療するための生物学的活性手段が、少なくとも1種類のビシナルジチオグリセロールを化粧用または皮膚科学的に許容されるキャリアー中の活性成分として含んでいることで達成される。ビシナルジチオグリセロールまたはビシナルチオグリコールの混合体は、調製品総重量の0.00001ないし99重量%、好ましくは0.0001ないし25重量%、より好ましくは0.001ないし5重量%の量で使用される。本発明による調製品はさらに、増粘剤、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸のグリセロールエステル、シリコン、界面活性剤、乳化剤、香味料、保存剤、耐光剤、蛋白質、アミノ酸およびそれらの誘導体、有機酸およびそれらの誘導体、酵素、ホルモン、ビタミンおよびそれらの誘導体、ポリマー、植物油、精油、動物脂肪、ミネラルオイルまたは合成オイル、植物抽出物、動物抽出物、ミツバチ産物、脂質誘導体、蛋白質誘導体、漬け汁、微小繊維、タンニン、生物学的活性物質および化粧品ならびに皮膚科学分野で伝統的に使用されているその他添加物から成るグループより選択される、少なくとも1種類の添加物を含む。実施態様の一つでは、調製品の有益作用はマグネシウム、カルシウムまたはその他2価金属のイオンを含む塩溶液を加えることで高められるだろう。ビシナルジチオグリコールは2価金属のイオンと水溶性複合体を形成し、前記複合体は細胞膜を容易に通過し、前記金属のイオンの移動を活性化する。別の実施態様では、調製品の有効性は調製品の組成体に蛋白質を加えることで改善される;有益な蛋白質のグループはコラーゲン、ケラチンまたは、例えばそれらの加水分解産物の様なその誘導体を含む。前記蛋白質は調製品の吸収特性を向上させるが、これは例えばシャンプーやヘアスプレーに於いて有益である。ビシナルジチオグリコールと上記蛋白質のいずれか1つの加水分解物との併用作用は、皮膚および毛髪の再生を活性化し、アミノ酸の欠乏を補い、皮膚の水和作用を正常化する。この作用はビシナルジチオグリコールの特有の特徴であり、これが生物学的活性物質の促進剤と呼ばれる所以である。2価金属供給源と組み合わせた場合では、ビシナルジチオグリコールは金属イオンの細胞膜通過を促進し、イオウ含有蛋白質加水分解物との組合せではそれらはケラチンの合成を活性化する。別の実施態様では、ビシナルジチオグリコールは別の生理学的有益作用を提供できる。それらの幾つか、例えばUnithiolが水溶性抗酸化剤であるという事実からも、それらは化粧品に多く応用できるだろう。
【0029】
好都合なことに、化粧品または皮膚科学的に許容される調製体ベースは水または水と少なくとも1種類の化粧品として許容される溶媒との混合体である。この実施態様では、水はまず脱塩、脱気、蒸留、炭酸飽和または混合ガスによる飽和、電気化学的処理、電磁気的処理、音響的、特に超音波処理、メンブレン濾過、生体エネルギー処理といった特別な処理にかけられる。化粧品として許容される溶媒は、1価アルコール、多価アルコール、グリコールエステル、脂肪酸エステルおよびそれらの混合物より成るグループから選択される。
望ましい結果は、組成体中に存在するビシナルジチオグリコールの具体的形状に関わりなく達成される。例えばそれは化粧品に於いて、または皮膚科学的に於いて許容されるキャリアーに希釈されるか、または分散微粒子の形であろう。
【0030】
好ましくは少なくとも1種類のビシナルジチオグリコールを含む調製品は、局所適用、即ち皮膚適用、具体的には頭部の皮膚やケラチン含有物質、特にはヒトの毛髪への適用されることを目的としている。調製品はジェル、軟膏、乳液、厚クリーム、リニメント、バルサム、ローション、フォーム、シャンプー、ヘアスプレーの形状、または染色剤、脱色剤(ブロンド化)、毛髪の仕上げ、毛髪の直毛化、毛髪にウェーブを加える、毛髪を固定するといった毛髪処理の手段の形態であり;それは軟膏、マスク、トニック、クリーナー、スプレー、液体パウダーを含む粉末、コンパクトパウダー、化粧用ペンシルといった皮膚の処置に適した手段の形状、または美容学または皮膚科学分野で伝統的に使用されるその他の形状であろう。
望ましい結果は、調製品の具体的な包装とは無関係に達成される。調製品は例えば弾力性または非弾力性材料より作製されたチューブ、小型のジャー、またはバイアル、噴霧またはフォームを得るための噴霧装置またはエアゾール容器に包装される。
【0031】
好都合には、所望作用を得るためには、少なくとも1種類のビシナルジチオグリコールを含む調製品は皮膚または毛髪の様なケラチン含有組織に接触させなければならない。この接触は、調製品を皮膚または毛髪状に作用させることで達成できるだろう。あるいは、接触は、発明による調製品がその上に適用された材料を適用することでも達成される。処理後、適用した調製品は必要ならば、例えば特別な衛生的なスポンジを使用し、または洗浄して完全に、または部分的に取り除かれる。
【0032】
動物および家禽の飼育
本発明の別の側面は、ビシナルジチオグリコールの新規利用に関しており、そしてそれは動物および家禽の体部に対する免疫刺激、抗酸化および解毒作用を有する生理学的活性作用物質の開発を目的とするものであり、それら生理学的活性作用物質は回答、脂質代謝、金属イオン移動、酵素プロセスといったその他重要プロセスを刺激し、ラジカルを結合し、そして脂肪酸の過酸化反応の様な望ましくないプロセスを阻害することができる。ビシナルジチオグリコールの使用により、飼料および飼料添加物の有益な特性を活性化できるだろう。
本発明によれば、重金属中毒に対する解毒剤として従来使用されてきたビシナルジチオグリコールを、動物および家禽向け飼料および飼料添加物に於いて生理学的活性作用物質として使用することが提言される。前記作用物質は免疫刺激作用および抗酸化作用を有する;それは動物体部に対する生物学的活性作用を有しており、動物および家禽からの重金属化合物の結合と排除を行う。
【0033】
即ち、飼料添加物または飼料補助剤の生理学的活性組成体中、または吸入、注射および移植を目的とした調製品中の活性成分としてのビシナルジチオグリコールの使用が提言される。最近までビシナルジチオグリコールは、医薬品としては解毒剤または放射線保護剤としてのみ使用され、それらは飼料補助剤用の活性成分または免疫促進および抗酸化作用を得るために動物および家禽に経口投与される生理学的活性作用物質として用いられることはなかった。さらに、ビシナルジチオグリコールは家畜飼育に於いてミルクや肉製品から重金属を排除することを目的とした、ならびに食糧の食餌価値および生物学的活性を向上させることを目的とした飼料添加物の活性成分として使用されたことはない。
【0034】
本発明による好都合な結果は、ビシナルジチオグリコールと重金属イオンとの間の生理学的に不可逆的な相互作用により達成され、それは鉛、水銀、As
3+、Sb
3+、Bi
3+および飼料および結果としてミルクおよび肉の広範囲の汚染に関係するその他重金属を含む複合体を形成する。式中のEがAsまたはSbまたはBi)を表す式(4)のジチオグリコール複合体、および式(5)(式中のMは金属原子を表す)の複合体、熱安定であり水溶性であり;
【化15】

【0035】
前記複合体は動物の体からの分泌、そして過酸化ラジカルに結合することと脂質の過酸化反応を阻害することでアミノ酸代謝に於けるチオール−ジスルフィド平衡を制御する。
さらにジチオグリコールの免疫および動物体部のその他の系に対する刺激作用は、前記化合物の持つカルシウム、マグネシウム、亜鉛およびその他2価金属との複合体形成能によって達成され;前記複合体は細胞膜を通る前記イオンの移動、解糖、アミノ酸の炭水化物の酵素触媒による異化、および反応(3)によるその他プロセスに生理学的に有益な作用を提供する:
【化16】

ジチオグリコール存在下での体組織内に於けるチオール−ジスルフィド平衡の維持は、天然アミノ酸が酵素触媒反応において消費された場合に、システインとホモシステイン中のチオアルコール基(−SH)の欠乏をジチオグリコールにより補充されることに拠っている。
ビシナルジチオグリコールの持つ抗酸化特性は過酸化ラジカルの結合により説明され、皮膚細胞内での脂質の過酸化反応が生理学的に有益に阻害される。
即ち、上記好都合な結果はビシナルジチオグリコールの複合的作用、免疫修飾作用、免疫刺激作用、抗酸化特性、重金属および重金属化合物、特に鉛、錫、ポロニウム、カドミニウム、アンチモン、ヒ素、ビスマスおよび水銀に関する化学反応性によるものである。この様な特性の組合せが、特にミルクおよび乳製品、ならびに動物および家禽肉中の重金属レベルを低下させることを目的としたこの物質の飼料補助剤としての使用を可能にしている。
【0036】
好都合な結果は、本発明よる生理学的活性産物が作用物質総重量の99.99999%までの量の少なくとも1種類のビシナルジチオグリコールと増量剤または溶媒を含むことで達成される。
好都合には発明による産物の増量剤または溶媒は飼料ベースであり、ビシナルジチオグリコールまたはビシナルジチオグリコール混合体と飼料との割合が以下である(重量%):ビシナルジチオグリコールまたはビシナルジチオグリコールの混合体、0.00001−49、飼料ベース、その残り。
生理学的活性産物組成体は、組成体総重量の99.99999重量%までの量の増量剤および/または溶媒を含む。
【0037】
発明による産物は、飼料ベースとして動物または植物起源の産物、海産物またはその抽出物、有機酸、微生物バイオマス、微生物バイオマス抽出物、化学合成品、医薬品、または微生物、食品あるいは医薬品産業の副産物を含んでも良い。
飼料ベースは液体でもよい。それは水で還元される糖または塩、あるいは乾燥混合体でも良い。飼料ベースはまた押出し材料または半完成品でもよい。
飼料ベースはさらにビタミンまたはその誘導体、酵素、アミノ酸またはその誘導体、ホルモン、ミネラルまたはその塩、有機酸またはその誘導体、抗酸化剤、保存剤、乳剤、安定化剤、微生物、栄養物、芳香剤、香味料または着色剤を含んでも良い。
発明による産物の上記成分のいずれか1種類の含有量または割合は、生理学的妥当性、獣医学上の条件および製造コストを含むその他の点を考慮し選択される。
【0038】
動物および家禽用の生理学的活性産物は多様な形態に製造される。産物の具体的形状は、動物市域に関する一般的および特異的条件、および産物を摂取させる動物および家禽の生理学的習性を考慮し選択される。
好都合な結果は、動物および家禽に関する生理学的活性産物は移植体、または吸入用混合体、または注射用液体によっても達成される。
産物の組成にはさらに本発明による活性作用物質の溶媒として、アルコール、油、pH緩衝剤、生理食塩水、飲用水、いずれかの組成のミネラルウォーターを含んでもよい。
動物および家禽に関する生理学的活性産物を生成する方法は、少なくとも1種類の、産物活性成分である一般式(1)のビシナルジチオグリコールを増量剤または溶媒中に、ビシナルジチオグリコールまたはビシナルジチオグリコールの混合体の量が産物組成体総重量の0.0001ないし49%の範囲になるよう加えことを含む。
方法は、増量剤または溶媒に少なくとも1種類のビシナルジチオグリコールを負荷する前に、独立した成分または全組成体を化学的および/または機械的処理、好都合には混合、粉砕、分離、振とう、単離、希釈、濾過、脱気、真空吹き込み、炭酸塩化または混合ガスによる飽和、濃縮、好都合には膜分離法あるいは吸着法による濃縮を含んでも良く、そしてそれらは熱、電磁気、電気物理、生体エネルギー、音響または超音波処理、または凝集にかけられる。
ビシナルジチオグリコールの添加はいずれかの方法、例えば少なくとも1種類の乾燥ビシナルジチオグリコールを含む溶液を表面に適用するか浸漬すること、散布すること、および/または噴霧することにより実施され、次に産物は好都合には凝集、顆粒化、錠剤化、冷却、加熱、低温殺菌、殺菌、保存、および/または前包装または包装等である最終処理にかけられる。
【0039】
好都合な結果は、一般式(1)のビシナルジチオグリコールを飼料添加物の活性成分として使用することで達成される。
好都合には、動物および家禽の配合飼料は生理活性作用物質、飼料または飼料添加物を含み、それらは一般式(1)のビシナルジチオグリコールを含むかまたは一般式(1)のビシナルジチオグリコールを添加する段階を含む方法により製造される。
即ち、本発明は生理活性作用物質の活性成分として、同時に配合飼料の飼料添加物として、飼料成分として、注射、移植または吸入用製剤の成分としても好適なビシナルジチオグリコールの使用を目的としている。動物および家禽に関する活性作用物質は免疫刺激、抗酸化特性および重金属、特に鉛、錫、ポロニウム、カドミウム、アンチモン、ヒ素、ビスマスおよび水銀とその化合物に対する化学活性の組合せを提供する。前記特性の組合せが本作用物質を飼料の生物学的価値および活性を高めるのに使用することを可能にしている;そしてこの様な飼料は、毛皮動物の毛皮の品質を改善すること、動物および家禽の成長と発達およびその他体内の重要なプロセスを刺激すること、酪農動物のミルクおよび家畜と家禽の肉の重金属および有毒化合物のレベルを下げることに特に推奨される。
【0040】
本発明の好適実施態様
本発明をより良く例示するために、以下複数の実施例を提供するが、本発明を限定するものではない。
【0041】
食品製造分野の実施例
実施例1.ウォッカ製造
40容積%のエタノール−水混合液をブレンド酒“Extra”と硬度0.1mg−当量/dm
3より高くない飲用水より調製し、逆浸透装置で処理した。次に0.07kgの炭化水素ナトリウムと0.1kgの“Unithiol”を10,000リットルのウォッカに加え、20−30分間混合した。得られた混合液を流速30dl/時で木炭フィルターに通した。その他伝統的方法後、最終産物をビン詰めした。得られたウォッカはソフトで、スムーズな風味で、良い香がした;このウォッカを飲んだ後の二日酔いは通常のものに比べ軽度であった。
【0042】
実施例2.乾燥飲料混合体とその製造方法
700gの砂糖を飲料混合体様の粉末に粉砕した。全て乾燥形状にある17gの粉砕した塩、17.5gの粉砕したクエン酸、0.5gの2ナトリウム塩“Succimer”を続けて上記砂糖粉末の1/3に加えた。そのたびに混合体をよく振盪した。攪拌を続けながら粉末混合体に2.6cm
3のオレンジ香味料を加えた。グミの乾燥果実粉末260gと上記砂糖粉末の残り(2/3)を香味料入り産物に加えた。得られた混合体を20gづつ小分けし、包装した。各包装は200cm
3の飲料物を得るためのものである。
調製された乾燥混合体は均一なオレンジ色をした、甘酸っぱい風味と果物の香りがした。乾燥混合体より再生された飲料物は爽快にする作用を有し、二日酔い状態の程度を大きく軽減した。
【0043】
実施例3.ゼリー状マーマレードの製造方法
本発明によるゼリー状マーマレードを得るために、ゲル強度180−220gブラム(Blum)のゼラチンを用いた。ゼラチンを固形物含有量11−13重量%のチェリージュース40kgに浸漬してから、室温(25℃まで)に2−3時間放置し膨潤させ、キレートを形成させた;次に連続的に振盪しながら容器中にて、より高い温度(50℃まで)でゼラチンをさらに膨潤させ、可溶化した。次にミキサーと加熱用ジャケットを備えた別の容器を25kgの砂糖と25kgの、固形物含有量11−13%のチェリージュースで満たした;この混合液を80℃まで加熱し、15kgの糖蜜を加え、混合液を煮沸して固形物含有量78−79%のシロップを得た。ゼラチン液を上記得たシロップに最低70℃にて注ぎ込み、それに2.2kgのクエン酸と0.01gの“Oxathiol”を加えた。混合液は分配装置を通し型に分配され、固まるまで放置された。最終産物は包装された。中毒の有害作用を軽減するために、アルコール摂取後に産物を摂取することが推奨される。
【0044】
実施例4.ミネラルウォーターおよびその製造方法
重量比9:1の“Succimer”および“Unithiol”の混合体0.02kgを10リットルの冷やしたミネラルウォーター“Essentuki”に加えた。溶液を振盪し、濾過した。飲料水をビン詰めし、密封し、貯蔵した。得られた飲料水はリハビリテーションの手段として、アルコールによる二日酔いを軽減するための手段として使用できる。この飲料水は、免疫修正作用を高めることから、有益な生理学的特性も有している。
【0045】
実施例5.グレープネクター製造方法
グレープネクターを製造するために、10リットルの天然グレープジュースを当量の飲用水で希釈した。0.26dm3のワイン香味料を加えた。500gの砂糖と1gの“Unithiol”の混合体を希釈したジュースに加えた。振盪し濾過すればネクターは摂取できるようになった。
【0046】
実施例6.シュガードロップ製造法
糖蜜50kgを含むシロップ、粉末にした砂糖50kgおよび水を調製し、砂糖−糖蜜シロップを得た。このシロップを煮沸して固形含有量を75%まで下げた。顆粒状の砂糖の血漿1.4kgをペレタイザーにかけ、間歇的に砂糖−糖蜜シロップと砂糖粉末で処理し、2−3mmの大きさの砂糖粒子を得た。この粒状の砂糖を砂糖シロップで湿潤させ、次に18.0kgの糖蜜をその中に加え、粒子をペパーミントの微細粉末および砂糖粉末と“Oxathiol”の1:1混合体を含む20kgの粉末混合体でコーティングした。混合体は0.01kgの“Oxanthiol”を含んだ。砂糖−糖蜜シロップによる粒子状砂糖の湿潤および粒子状砂糖の粉末混合体によるコーティングを、ドロップ重量が最終産物の60重量%になるまで行った。つぎに得られた粒状物を0.17kgの食用色素(タトラジン)と砂糖粉末を含む砂糖シロップで処理した。得られた半完成品は、0.18kgの蜜蝋と1.0kgのタルクを含む0.2kgの植物油を使ってつや出しされた。次にドロップは乾燥させられ、剥がれ落ちたくずや過剰な砂糖粉末について振り分けされた。完成したドロップは平均サイズ5mmの円形で、明るい黄色をし、平滑な輝く表面と心地よいミントの風味を有した。ドロップは口腔内で良く溶けた。本発明によるドロップは大量のビール、またはアルコール含有量の低いその他飲料物を摂取した後で、それらの有害な作用を減じるために摂ると良いだろう。
【0047】
実施例7.スティック状クラッカー製造法
棒状のクラッカーを製造するため、パン酵母、塩、強力粉および水を水分含有量40%まで混合し、生地を練った。生地をスティック状に成形し、焼いた。“Dicaptol”液(補助剤)を塩の結晶の上に噴霧し、焼き上がったスティックに前記処理済みの塩を振りかけることによって、濃度15mg/lの”Dicaptol“液をスティックに加えた。次にスティックは包装された、前記スティックはビール内のアルデヒドおよびケトンの有害作用を減じるために、ビールのスナックとして摂取することが推奨される。
【0048】
実施例8.ビスケット製造法
ビスケット製造に関しては、伝統的成分を所定量の水と混合し、バターエマルジョンを得る。香味料として幾種類かの粉末種、例えばジラをエマルジョンに加える。小麦粉100kg当たりの成分量は次の通りであった:マーガリン15kg、香味料添加物4.5kg、砂糖7.0kg、塩2.3kg、食用ソーダ0.58kg、カーボン−アンモニウム塩4kg、クエン酸0.021kg、澱粉5kg、および“Unithiol”0.01kg。続いてこの混合体を振盪し、ビスケットの形に成形してから焼いた。ビスケットは伝統的なパンの代用品として高齢者向けに推奨される;これはこの製品が備えた食品特性によるものであり、高い生理学的有益刺激作用を提供する。
【0049】
実施例9.食品補助剤およびハンクバックサーモンのキャビア保存方法
ハンクバックサーモンの魚卵50kgをキャビア分離装置にかけた。魚卵は2.5%NaCl液に漬けられ、振盪しながら温度を40℃まで上げた;次に魚卵1kg当たり活性蛋白質300mgの酵素剤が加えられ、さらに7分間振盪を続けた。次に分離した薄膜が入った液を注ぎ捨て、0℃、3%NaCl液による濯ぎを3回行った。
デカンテーションにより濯ぎ液を取り除き、残存した薄膜とキャビアのクズが取り除かれる。洗浄されたキャビアは、10リットル当たり2gの発明による補助剤を含む3%ピクルス内に入れられる。補助剤はNaCl、“Unithiol”およびクエン酸を1:3:1の割合で含んだ。準備されたキャビアは缶詰にされ、4ないし6℃の温度に保存される。保存期間は18ヶ月を越えた。
即ち、本発明は免疫修正特性とケトン体およびカルボニル化合物、特にアルデヒドおよびケトン類に対する化学反応性との組合せを有するビシナルジチオグリコールの人体に対する複合作用に拠るところの、生物学的活性特性を有する食品添加物または補助剤としてのビシナルジチオグリコールの新規利用を目的としている。前記の特性の組合せは、既知の医療的特性に加え、前記物質または混合体を食品添加物または食品補助剤として使用することを可能にし、特に二日酔い症状の軽減に推奨される食品の生物学的価値および生物学的活性を高める。
【0050】
化粧品および皮膚科学利用の例
実施例1.頭皮ケア用バルム(バルサム)
バルサムは以下の重量%の組成体重量%を有する様に調製された:約10%のイソプロピルパルミチン酸エステル、レシチン入りの約3%の濃縮フォスファチド、約3%のベントナイトクレー、約2%のケラチン加水分解物、約2%のシリコンワックス、約0.5%のα−トコフェロールのオイルエッセンス、約0.5%の芳香剤、約0.5%の“Succimer”2ナトリウム塩の50%水溶液、約0.5%の保存剤であり、残り(約78%)は海産哺乳動物の皮下脂肪の乳化液状グリセリドである。得たバルサムは皮膚および毛髪に刺激作用を与える。バルサムは正常な湿潤した毛髪および頭皮に適用される;それは毛髪にそって均一に分配され、そして2−3分間皮膚に軽く擦り込まれなければならない。作用から10分後、頭部は温水により洗浄されなければならない。バルサムは皮膚を健康にし、毛髪の成長を促進し、毛髪を蘇生し、そしてふけを解消する。
【0051】
実施例2.日焼け皮膚治療用調製体
長時間日光(紫外線照射)に曝された皮膚の治療に冠し、以下の組成(重量%)を有する軟膏を調製した:約2%のアスパラギン酸のマグネシウム塩、約5%のカミツレ花抽出物の水−アルコール液、約1%のビタミンA、B1、D、E、C、PP、約4%のレシチン、約1%の硫酸マグネシウム、約2%の乳酸ナトリウム、約1%のUnitolの50%エタノール液、約5%のグリセロール、約0.5%の保存剤、約3%の乳化剤、そして残りはエタノールである。火傷を起こした皮膚層内に形成された過酸化ラジカルに結合し、マグネシウムイオンを移動させることで皮膚細胞内の水−塩平行を活発に修復するUnithiolの存在と組成体中のその他活性成分の作用により、紫外線照射により損傷した皮膚は迅速に回復する。本発明による乳剤またはローションの形状の調製体は、柔らかなタンポンまたは脱脂綿を使って、曝露皮膚域に3−4時間毎に適用すべきである。
【0052】
動物および家禽に関する発明の実施態様
実施例1.アミノ酸またはその誘導体、ビタミンまたはその誘導体、酵素、医薬品、ホルモン、炭水化物、微生物およびミネラル物質を含む生理学的活性物質の混合体が調製される;次にSuccimerが混合体に加えられ、混合体は攪拌される;得られた組成体は保護層でコーティングされ、顆粒状にされる。得られた顆粒状組成体は反芻動物用飼料添加物として使用される;組成体は乳牛のミルク中の鉛および水銀のレベルを有意に低下することができる。
【0053】
実施例2.アミノ酸のリジンとシステイン、“Unithiol”およびアセチルセルロース(増量剤として)を含む混合体が調製され、続いて混合体は中度に加熱され、錠剤に成形される。得られた調製体は毛皮動物に、移植体として皮下投与される。
【0054】
実施例3.ペットのイヌおよびネコの早期老化防止を目的として、Unithiolの水溶液およびアミノ酸とビタミンのグループに属するその他既知活性成分を生理食塩水に加えることで注射液を調製した。調製液は動物の腹腔内に注射された。
【0055】
実施例4.ブロイラー用配合飼料は、高レベルの重金属およびヒ素を含む飼料添加物を含んだ。ブロイラーの肉中の前記物質レベルを下げるために、屠殺1週間前に比率2:3のSuccimerとUnithiolの混合物をそれらの配合飼料に加えた。ビシナルジチオグリコール混合体は飲料用に調製した水溶液の形で使用され、前記溶液は飲料液1リットル当たり100mgの乾燥混合体を含んだ。
溶液は良い影響を示した:ブロイラーの白身肉および赤身肉の水銀、カドミウム、鉛および亜鉛含有量は許容レベルを超えなかった。
【0056】
実施例5.実験データは発明者の求めに応じてセントペテルスブルグ州獣医学アカデミーの家畜飼育および飼料製造講座(the Chair of Stockfeeding and Feed Prodcution of the Saint−Petersburg State Academy of Veterinary Medicine)に於いて取られた。
完全配合混合飼料は病原菌がないことを確認されてからブロイラーの飼育に用いられた。30羽の15日齢のブロイラーを、それぞれ6羽(オス3羽とメス3羽)のニワトリよりなる1コントロール群と4実験群に分けた。家禽は4層の小屋で飼育された。プロトコールによる基本ローテーション(BR)およびUnithiolを追加した飼育条件は次の通りであった:
【0057】
実験群1:BR+体重1kg当たり1.3mgの“Unithiol”;
実験群2:BR+体重1kg当たり1.7mgの“Unithiol”;
実験群3:BR+体重1kg当たり2.1mgの“Unithiol”;
実験群4:BR+体重1kg当たり2.5mgの“Unithiol”。
飼育は実験プロトコールに従い行われた:ブロイラーは自由に水を摂取した;
実験は42日間行われた。
【0058】
実験結果の中に配合飼料中の最適“Unithiol”量が見出された。体重1kg当たり役1.7mgの量の“Unithiol“が配合飼料中に存在した場合に、15日目より成長刺激作用が示された。この群の平均体重増加が最高であり、35.8g/日に達し、増加率はコントロール群と比較した場合145.9%であった。羽の状態も改善され、飼料消費量の増加が記録された。実験群の家禽の肉および肝臓のカドミウム、亜鉛、鉛および銅のレベルは、コントロール群のそれに比べ約1.5倍低かった。実験データより、ブロイラー用飼料添加物の活性成分として”Unithiol“を広範に応用することが推奨される。