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書誌情報 要約 特許請求の範囲 発明の詳細な説明

 書誌情報


《表紙》

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開平8−256731
(43)【公開日】平成8年(1996)10月8日
(54)【発明の名称】非ゲル性水溶性糖ビート繊維およびその製造方法
(51)【国際特許分類第6版】
A23L 1/308
// A21D 2/18
2/36
A23G 3/00
【FI】

A23L 1/308
A21D 2/18
2/36
A23G 3/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願平7−288258
(62)【分割の表示】特願平2−505181の分割
(22)【出願日】平成2年(1990)3月29日
(31)【優先権主張番号】8907313:4
(32)【優先日】1989年3月31日
(33)【優先権主張国】イギリス(GB)
(71)【出願人】
【識別番号】595156506
【氏名又は名称】ブリティシュ シュガー ピーエルシー
【氏名又は名称原語表記】BRITISH SUGAR PLC
【住所又は居所】イギリス国 ケンブリッジシェア ピーイー2 9キューユー ピーターボロー オウンドル ロード ピー・オー・ボックス 26
【住所又は居所原語表記】P.O.Box 26、 Oundle Road、 Peterborough、 Cambridgeshire PE2 9QU United kingdom
(72)【発明者】
【氏名】デスフォルゲス、マルコルム
【住所又は居所】イギリス国 リンカンシャー ピーイー9 3ティーエー ニア スタンホード ケットン 8 ハイ ストリート オーチャードハウス
(72)【発明者】
【氏名】クーパー、ジュリアン ミカエル
【住所又は居所】イギリス国 ノーホーク エヌアール19 1エルエル デレハム フェン ビュー 3
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ、エドワード ロイド
【住所又は居所】イギリス国 ノーホーク エヌアール5 0ティーダブリュー ノルウィッチ コステセイ セイント ワルスタンズ クローズ 4
(74)【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 正孝


 要約


(57)【要約】
【課題】 ビートパルプから非ゲル性水溶性糖ビート繊維を得ること。
【解決手段】 ビートパルプからの繊維を70℃を超える温度で水で抽出することから成る方法によって得られうる非ゲル性水溶性糖ビート繊維およびその製造方法。


 特許請求の範囲


【特許請求の範囲】
【請求項1】 ビートパルプからの繊維を70℃を超える温度で水で抽出することから成る方法によって得られうる非ゲル性水溶性糖ビート繊維。
【請求項2】 ビートパルプからの繊維を70℃を超える温度で水で抽出することを特徴とする非ゲル性水溶性糖ビート繊維の製造方法。


 発明の詳細な説明


【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、可溶性繊維を含む独特の糖組成物に関する。この糖組成物は、本質的には普通の糖の性質をもつが、有益なことには、相当の量の食物繊維を含み、これは結果として健康に有益である。この発明は糖ビートから得られる新規なタイプの可溶性繊維とこれを製造する方法をも提供する。最近では食物繊維の摂取の増加が英国の人々に勧められている。ここ数年間、可溶性繊維の割合は、食事療法中の人々の間で減り、一方、不溶性繊維の割合は増えている。食事療法中の人々に食物繊維を紹介することには様々な意見があるが、広範囲にわたる受け入れはみられていない。
【0002】食物中の可溶性繊維は最も普通には、オーツ麦のふすま、ぬか又はオーツ麦のふすま、ぬかが豊富な朝食のシリアルによって補われている。多くの人々は、そのようなふすまが豊富な製品は、まずいということが分かっており、また、大多数の人々が、そのようなふすまが豊富な食物を、長期間消費することは期待できない。可溶性食物繊維を含む糖組成物は、一般的に知られている。水溶性繊維であるペクチンは、一般に食品産業によって、例えばジャム製造において、ゲル化物質として使用されている。ジャム製造に用いられるペクチンは、普通、リンゴ又は柑橘類のペクチン、又は自然に果物中に含まれているペクチンである。本出願人は、リンゴペクチン、クエン酸そして氷砂糖を等重量ずつ含む予混合物で、湿気を帯びた粒状糖を被覆することによって造られたジャム糖を販売している。
【0003】その最終生成物は0.67重量%のペクチンを含む。柑橘類ペクチンを含むジャム糖もまた知られている。一般的にはジャム糖は、約1重量%以下のペクチンを含んでいる。ジャム糖の目的は、ジャムに甘さを与えること、そして、より重要なことには、ジャムを固まらせることすなわちゲル化を起こさせることである。ゲル化剤(例えばリンゴ又は柑橘類ペクチン)として有用である繊維を含む組成物は、糖の代替物として飲料や料理に使うということはできない。繊維の原料の一つは糖ビートである。糖ビート繊維の第1の用途は現在、動物の飼料材料である。天然のパルプは人間にとっては、大変まずく、それ故、人間の食料としては使えない。精製された可溶性ビート繊維のうち、ビートペクチンは、おそらく最も注目を引いている。ビートペクチンはガラクトロン酸(galacturonic acid)を含むので“ペクチン”と呼ばれるか、ポリガラクトロン酸(polygalacturonic acid)についているアセテートエステル基をもちそのため、ゲルにならないか、あるいは、少なくとも食品産業で満足のいくようにはならない。食品生成物としては、それ故、ビートペクチンは実質的な応用をいまだ見つけていない。
【0004】糖ビートパルプからの食物繊維の商業的調製物は知られている。スウェディッシュ シュガー カンパニー(Swedish Sugar Company)の子会社によりフィブレックス(Fibrex)として販売されている製品は、そのような調製物の例である。他の例は、アメリカン クリスタル シュガーカンパニー(American Crystal Sugar Company)によってデュオファイバー(Duofiber)として販売されている製品である。これらの調製物は、純粋な繊維製品の許容範囲が制限され、また低嗜好性である。本出願人は全ビート繊維製品をベーター繊維(Beta−Fibre)として販売しており、これは、健康食品市場において成功している。
【0005】アラバン(Araban)は、糖ビートより可溶性繊維の成分の一例である。記述された抽出過程は、酸化カルシウムと共に高められた温度において、ビートパルプのスラリーを処理することを含んでいる。水溶性ビート繊維もまた、ビート糖液中で発見され、糖を取った後に残った煮汁は、糖ビートから抽出されている。ビート糖液は糖、可溶性繊維、そして例えば窒素化合物のような、糖抽出の他の種々の副産物を含んでいる。固体の2/3は糖から成り、そして可溶性ポリサッカライドは粘着性があり、すぐに抽出装置をふさいでしまうため、可溶性ポリサッカライドは成分は、慎重に最少量(普通1重量%未満であるが、1.56%の水準であると報告されている)に保たれている。
【0006】ビート糖液は、家畜類の餌に適しているが、人間にとってはまずい。我々は、現在、可溶性糖ビート繊維が、例えば低コレステロール血効果のようなコレステロールを下げる性質を有するということを、ラットを用いた実験において発見した。可溶性繊維も、血中グルコースおよびミネラル摂取に有益な効果を有する。本発見の目的は、糖本来の実質的外観と味をもつ糖組成物を提供することにあり、また可溶性食物繊維の重要な原料を提供することにもある。本発明の意図は、本発明の糖組成物が、どのような形態においても糖の直接の代替物として使用することができるということである。それは、おそらく、例えば普通の糖製品のかたわらで小売り市場において販売されるか、または食品産業において大量に使われるかであろう。
【0007】我々の実験において、本発明の糖組成物は、顕著な味や組織を感じさせることなく、食物繊維の摂取水準を増加させるだけでなく、それに加えて、有益であるコレステロールの低下が、本発明組成物中で使用されている繊維の利用を通じて起こることが示された。この繊維は水溶性であり、又不溶性繊維はあまり多く存在していないため、乾燥組成物は、不溶性残留物を形成することなく、溶解されうる。このことは、シロップを製造する際に、のみならず、他の応用においても、例えばこの組成物の飲料甘味料としての使用において、重要である。この糖組成物は、本来、天然の産物のみ含んでいる、それ故、天然の添加物のない食品の増大する需要を満たすのに都合がよい。
【0008】本発明の第1の側面によると、90〜99重量%の糖と10〜1重量%のゲル化していない水溶性食物繊維から成る糖組成物が提供される。好ましくはその糖は蔗糖であるが、糖の混合物であることもできる。この食物繊維は、可溶性ポリサッカライドか、糖ビートから得られる可溶性ポリサッカライドの混合物か、あるいはゲル化剤として使用するには、あまりに乏しくゲル化する他の繊維(例えばアラビアゴムあるいは、粘度低下グアー(guar))か、あるいは、このような繊維の混合物である。
【0009】本明細書において、繊維に関して用いられる“ゲル化しない”(“non−gelling)という言葉は、食品を固まらせるために伝統的なゲル化剤として使用するにはあまリに乏しいゲル化を起す繊維を包む意味で用いられる。伝統的なゲル化剤は、クエンもしくはリンゴ、ペクチン、又は低級エステルペクチンとしての物質を包含する。本発明における“ゲル化しない”繊維は、ある程度まで粘度を増加しうるが、伝統的なゲル化剤に関係する条件下では、ゲルを形成しない。本発明の主な目的が、糖の実際の外観や味をもつ糖組成物を提供することにあり、そして粘度あるいは実際のゲル化における過度の増加は許容されないということが理解されるであろう。好ましくは、水溶性繊維はゲル化しない糖ビート水溶性繊維である。この繊維は、しかしながら、ベータバルガリス(Beta vulgaris)種の他の変種、例えばフォダー(fodder)ビートから、さらに他の植物からも得られうるものである。
【0010】植物繊維は一般にセルロース、ペクチン及びヘミセルロースのようなポリサッカライドの混合物を含む。食物繊維の主な成分を構成するのがこれらのポリサッカライドである。いくつかのすぐに消化しうるポリサッカライド、例えばでんぷんは食物繊維とは見なさない。本発明に関連するここでいう繊維の量とは、エングリスト(Englyst)の方法(ポリサッカライドに属するエステル基を数えない)によって決定されたものである。エングリストの分析法は、食物繊維の異なる構成成分を区別する。
【0011】“可溶性食物繊維”という言葉によって普通意味されることは、消化器官において可溶である繊維である。そのような“可溶性繊維”は水に可溶であったり不溶であったりする。本発明は、消化器官におけると同様に水中でもすぐに溶けうる(例えば室温、例えば20℃において、20〜40%w/wあるいはそれ以上で、水溶液を形成しうる)繊維に関係している。本願明細書のためには、セルロースとリグニンは“不溶性繊維”という言葉によって包括され、そしてセルロースでないポリサッカライドは“可溶性繊維”という言葉によって包括される。この繊維は、異なるタイプの繊維の混合物を含むことができる、例えば混合物は、しばしば糖ビートからの異なる抽出物でありうる。
【0012】ゲル化しない水溶性の糖ビート繊維はビートパルプから水を用いて70℃より上で、特に好ましくは90℃、好ましくは95℃〜100℃又は混合物の沸点まで、例えば95〜100℃までの温度において抽出することを含む過程によって得られる。糖ビートから得られるゲル化しない水溶性の繊維は、2つの原料、すなわち、洗浄され、薄く切られた糖ビートそのもの、あるいは糖の抽出後の残留野菜物質(糖ビートパルプ)から抽出されうる。もし、糖ビートが食料として使用されるならば、水溶性繊維や糖抽出の前に、この物質の白い中身をとり出すことが必要となろう。糖の型通りの抽出後に得られる使い果たされたパルプは、最高収率の糖を得るため圧縮され、それから乾燥される。しかしながら、圧縮する前の濡れているパルプ、圧縮された後の圧縮パルプあるいは乾燥されたパルプのいずれも水溶性繊維抽出のための食料としても使用されうる。食料は、水のような水溶性媒体で、70℃より上で、より好ましくは90℃より上で、そして最も好ましくは95〜100℃の範囲内で抽出される。100℃より上では、圧縮システムが必要とされ、典型的には、1から5バールの圧力が使われる。もし100℃を超える温度が用いられるのであれば最高温度は約135℃である。
【0013】糖ビート又はパルプからの可溶性繊維のすべて又は一部は抽出され得そして非常に広い範囲(pH1〜12)のpH値を持つ抽出媒体を用いて、水溶性になされる。抽出媒体のための好ましいpHはpH4〜9で、より好ましいpHはpH5〜7である。最も好ましくは、抽出媒体は、酸又はアルカリ又は他の試薬を加えることなく、ほぼ中性のpHにおける水である。この抽出は、十分な抽出が行なわれるように、5〜120分、好ましくは15〜60分、そして最も好ましくは20〜30分行われる。場合により化学物質を含んでいてもよい水は流動性スラリーを製造するため、食料(ビート又はパルプ)に加えられる。水対食料の比率は、ビートに対しては典型的には1:1〜10:1(w/w)であり、そしてパルプに対しては1:1〜10:1(w/w)でありうる。理想的には、比率は、ビートに対しては5:1(w/w)、圧縮パルプに対しては5:1(w/w)、そして濡れたパルプに対しては2:1(w/w)である。この水は、新鮮な水あるいは、この方法における1つの段階からの水凝縮物でありうる。このスラリーはタンク、又はミキサー中で、あるいは連続的に攪拌された一連のタンク反応機中で、あるいは順流又は向流抽出器中において、反応中通して攪拌される。抽出に続いて、溶解された水溶性繊維は、デカンテーションや、圧縮の如き方法を用いて不溶性残留物と分離される。固体残留物は、可溶性繊維の収率を増加させるため、この段階で洗浄されうる。
【0014】抽出は、食料と抽出条件に依存して、糖と水溶性繊維の混合物にある範囲を生みだす。繊維組成は温度やpHのような抽出条件に依存し、そして中性糖対ウロン酸(uronic acid)の割合の範囲は、1:10〜10:1(w/w)、典型的には10:90〜40:60(w/w)でありうる。糖ビートからの抽出は、糖:可溶性繊維の比率が97:3〜75:25(w/w)の範囲の混合物を与え、濡れているパルプからの抽出は80:20〜40:60(w/w)の範囲の、そして圧縮パルプからの抽出は50:50〜2:98(w/w)の範囲の混合物を与える。この可溶性繊維は100,000〜200,000付近の極大分子量をもつ多分散体である。ウロン酸は、C6位のメチル基とC2又はC3位のアセチル基で部分的にエステル化されたポリD−ガラクトウロン酸として存在する。中性糖は典型的には、約80%がL−アラビノース、15〜19%がD−ガラクトース、そして1〜5%がL−ラムノース(各場合においての百分率は中性糖の重量百分率として表わされている)である。
【0015】水溶性繊維と糖の希薄溶液は、パルプ片を取り除くため、濾過されるか又は遠心分離にかけられる。繊維溶液は、場合により、精製される。例えば炭素やイオン交換樹脂などの吸収性物質を通過させることにより、部分的あるいは全ての味、匂い又は色をとり除かれる。この合成樹脂としては、ロームアンドハース社によるアンバーライトXAD(登録商標)の名称で販売されているこれらの中の1つ又はそれ以上のものが使用されうる。この段階を経ないときの味と匂いは、糖ビートの独特の不愉快な味とは大変異なるものである。この溶液は、溶媒留去又は膜分離のような従来の技術により濃縮される。
【0016】この濃縮段階は、いくつかの望ましくない匂いを除去するための超濾過を含むことが望ましい。例として、濃縮は、溶媒留去につづいて、最初の段階として超濾過を用いるて行なわれ、つづいて、例えば留去が行なわれる。もし、この溶液が精製されていなければ、繊維は普通受け入れうる(カラメルの)匂いをもつが、精製は受け入れられない匂いを残すかも知れない。この段階において、抽出された液体中に存在する糖からの水溶性繊維を分離することも可能である。分離は、超濾過によってあるいは、例えばイソプロピルアルコールのような有機溶媒を用いて、繊維を沈殿させることによって行われうる。この繊維はそれから本願出願人の国際特許出願PCT/GP89/01452に記載された如きアラバン(Arabn)に似たハイドロコロイドとして、そこに記載された用途も含め、但しアラバンのために記載された用途だけには制限されないが、使用される。
【0017】水溶性繊維と糖の混合物は、所望比率で糖と可溶性繊維を含む製品を与えるべくいくつかの経路によってさらに加工されうる。糖と可溶性繊維の濃縮物は、例えばスプレー乾燥、ローラー乾燥そしてドラム乾燥といった当業者に知られている装備を用いて乾燥されうる。これらの方法は結晶、粉末あるいは薄膜のような乾燥物質を与える。より典型的には、しかしながら、所望の比率を得るため糖を加えることが必要である。これは、外観と用途において異なる製品を与えるためのいくつかの異なる方法によって達成されうる。水溶性繊維と糖は乾燥混合により所望比率で結合される。これらは水を用い、引き続いて乾燥することにより一緒に結合される。可溶性繊維と糖対所望の比率は水溶性繊維の濃縮で糖を被覆しそして乾燥することによっても成されうる。また、所望の比率は、糖溶液を水溶性繊維溶液と混合しそして乾燥又はシロップ状になるまで濃縮することによっても達成される。
【0018】糖は、所望の比率を与えるため濃縮物にも加えられうる。その組成物は、例えば直接乾燥(スプレー乾燥、ドラム乾燥、ローラー乾燥)あるいは共結晶化というような適当な技術を用いて分離された。濃縮物は、固体乾燥製品を分離する必要なしに、食品調合物の一成分としても使用されうる。乾燥繊維抽出物は、例えば粒子としてあるいは粉末として使用前に貯えられうる。もし粒子として貯えるならば、それは所望の調整物を調合する前に、粉末に粉砕される。
【0019】繊維を抽出する好ましい方法は食料としての糖の抽出を圧縮をした後圧縮糖ビートパルプを使用する。この好ましい方法は以下の段階を経る。
1. 必要があれば、パルプを洗浄する、
2. 向流又は順流抽出に調整された一つ又はより多くの攪拌タンク中で高められた温度(できれば95℃より上)で繊維を抽出する、
3. 抽出媒体を濾過又は遠心分離しそして場合によりその一部分を再利用する、
4. 抽出媒体を濃縮する(例えば落下式薄膜蒸発器を用いて)、
5. 濃縮物をスプレー乾燥する、
6. 乾燥された原料を湿った糖に使用することによって組成物を調製する、好ましくは、抽出段階(2)は周囲圧力において行われる。化学物質が抽出段階において使用されないことがさらに好ましい。
【0020】上記段階(5)と(6)は濃縮物で糖を被覆するという一段階でおきかえられる。被覆に適した方法はスプレーコーティングであり、これはコーティングと乾燥を同時に達成する。抽出段階は、できれば連続的に攪拌されている一連のタンク反応機を用いて順流流れで行われるのがよい。例えば多くの連続的に攪拌されているタンクは次第に上昇が緩くなるように調整されている。パルプと水は各一番上のタンクの最も上にある入り口から入り、次につづく下方の一連のタンクに流れる。繊維は普通少量(例えば乾燥抽出物の40重量%まで)の糖と、繊維を含むビートから抽出された他の物質が結合している。一般的には、糖組成物は組成物の有用性を破壊しない他の物質の少割合を含みうる。繊維は普通すぐに溶けるべきであり、例えば20〜40%(w/w)又はそれ以上の繊維溶液を形成する。
【0021】繊維は一般的には1〜10重量%の量、好ましくは1〜7.5重量%の量にある。残りは本質的に糖である。組成物中の繊維の比率は、組成物の予定された用途により、少なくとも部分的には、決まる。本発明者等は蔗糖への繊維の添加は糖の特性において2つの重要な影響を有しうることを発見している。これらは(1)感知される甘さの減少そして(2)蔗糖の調理における特性への妨害である。組成物を実質的にすべての普通の適用において糖の代替物として有用であるようにするには、溶解性、粘性、ゲル化特性及び繊維の量は、通常の使用において、糖の感知される特性が変更されないようにするべきである。ビート繊維と結合した蔗糖の場合には、約10%(w/w)を超える繊維含有量は一般的には、多くの応用において糖の普通の有用性を破壊すると思われる。このような高い繊維含有量においては、蔗糖は、例えば飲料において、純粋に甘味料として、受け入れられうる。しかし10%(w/w)繊維含量においては、蔗糖は飲料甘味料として受け入れられる限界である。もし蔗糖とさらにより多くの繊維が結合しているならば、感知される甘さの減少並びに飲料の味及び感じに対する繊維の影響は普通受け入れられないように思われる。
【0022】10%(w/w)繊維含有量において、本発明者は蔗糖/ビート繊維組成物がベーキングには適していないことを発見した。なぜなら製品がふくれなかったからである。繊維7.5%(w/w)を含む組成物は純粋に甘味料としては受け入れられるが、ベーキングには普通受け入れられないことが発見された。5%(w/w)繊維においては、製品は異なるがこの組成物はベーキングに受け入れられることを発見した。2.5%(w/w)繊維を含む組成物は純粋な蔗糖と同じ特性を有すると思われる。繊維含有量が減少するにつれて、繊維源としての組成物の価値は自然に減少し、そしてこの理由から1%以下の繊維含有量は普通使用されることは予想されない。実際には、2.5%又は3%および5%又は6%の間、特に3〜4%、例えば3.5%の繊維含有量が好ましいとされる。我々は3%の繊維は感知される甘さの受け入れられる20%の減少という結果となることを発見した。繊維含有量はそれ故1〜10重量%、好ましくは1〜7.5重量%、より好ましくは1〜5重量%、さらに好ましくは2.5〜6重量%、さらにより好ましくは3〜5重量%、最も好ましくは約3重量%である。
【0023】好ましくは、本発明の第1の概念に従う糖組成物は顆粒でありそして適当な流動性である。このことは普通の大きさ(約550μmの平均顆粒大きさ)の粒状糖(すなわち粒状化機で乾燥された結晶糖)、又はヒマシ糖(約400μm以下の平均顆粒大きさ)又は氷糖(約100μm以下の平均顆粒大きさ)に似ている。自然の組成物は魅力的な金色でありそしてコーヒークリスタルとして販売もされている。適切な繊維含有量をもつ適切な組成物は、小売り市場において又は食品産業へ蔗糖の代替物としてすべての適用において有用である蔗糖代替物として販売されている。適切には、顆粒糖組成物は100μmより大きい顆粒サイズを有している。
【0024】本発明の第2の概念では、本発明の第1の概念での糖組成物で被覆された糖を含む糖製品が提供される。好ましくは糖製品の全組成物は90〜99重量%の糖と10〜1重量%の非ゲル性水溶性食物繊維から成っている。
【0025】本発明の第3の概念においては、本発明の第1の概念による糖組成物を水と一緒に含む液体糖製品が提供される。本発明の乾燥組成物は水に溶けてシロップすなわち濃厚物を形成する。これは食品調合における一成分として使用しうる。別法として、シロップ乾燥組成物をあらかじめ製造することなしに、製造段階で直接調製しうる。このシロップ又は濃厚物は糖含有量において普通の液体糖/シロップと同様である。一般的には、これは最も安定な固体含有量である。すなわち、それは蔗糖の溶解性に依存している。これは蔗糖について67%w/wの周辺であり、蔗糖/転化糖混合物については80%w/wを超える。
【0026】それ故、シロップは典型的には蔗糖と水の全重量に基づいて62〜72重量%の蔗糖、好ましくは65〜69%の蔗糖。そして最も普通には約67%の蔗糖を含み、そして一般的には“液体糖”と言われている。シロップは多くの食料製品、特に飲料の調整に使用されうる。シロップは蔗糖と可溶性繊維とは別の他の原料を含みうる、そして特に付加物あるいは代替物の糖が存在しうる。特に、シロップの固体含有量は蔗糖と同様に転化糖を含むことによって増加されうる、この場合、固体含有量は蔗糖、転化糖及び水の総重量に基づいて75〜87重量%であり、そして最も好ましくは約85%より上であるというのが普通である。シロップ中の繊維:糖の重量比率は本発明の乾燥混合物中における繊維:糖の重量比率と同じである。しかしながら蔗糖と一つ又はそれ以上の他の糖の混合物が含まれているシロップ中では、乾燥混合物を製造する方法から得られる固体又は液体蔗糖/繊維組成物を使用してシロップを調製することが便利である。この場合、繊維:蔗糖の重量比率は、必ずしも繊維:総糖の比率である必要はなく、本発明の固体製品中で発見された比率に相当する。糖製品は、着色剤や着香剤のような、食品産業において普通の他の成分を含みうることは理解されよう。
【0027】本発明の種々の新規組成物は食品製造又は飲料製造又は食品又は飲料を造るため調合物の製造に使用しうる。
【0028】本発明の第4の概念においては、食品、飲料又はこれらのための調合物の製造方法が提供される。その際、本発明の第1の概念の組成物又は本発明の糖製品は他の原料(例えば他の成分又は中間調合物又は組成物)に適用されるか又は一緒にされそして得られた調合物はさらに加工されて、もし必要ならば、所望の製品に形成される。
【0029】本発明の糖組成物は、例えば料理用押出機(cooker extruder)中で一成分として使用されることによりスナック又は朝食シリアルに形成されうる。本発明の新規な繊維は似たような方法で使用されうる。本発明の組成物は特に糖と水溶性繊維から成っているが、それらは組成物に重大な有害作用をもたない少量の他の物質も含みうる。特に繊維は植物から抽出された他の成分と一緒になっているのが普通である。例えば本発明の方法により糖ビートから抽出された繊維は繊維と一緒に抽出された少量の他のビート成分(糖を含む)を含む。これらの成分は繊維(及び糖/繊維組成物)に微かな匂いを与えうる。匂いは繊維自身からも生じうる。匂いは心地よくもありうる。この方法は、もし必要であれば、匂いを制御するため上記したとおり改変されうる。
【0030】糖ビート抽出物の組成物は食料と抽出条件(例えば時間)に依存する。典型的には、好ましい態様において、エングリスト法で測定された乾燥糖ビート繊維抽出物の繊維含有量は、抽出物の60〜80重量%、例えば65〜75%であり、一般的には繊維抽出物の蔗糖含有量は10〜30重量%であり、そして普通は15〜25%、例えば約20%台である。抽出物の残余は他の糖(グルコース、フラクトース)、灰分そしてもしかすると他の少量の成分である。グルコースとフラクトースの総含有量は普通0.1%w/w以下である。しかし抽出物の6〜7重量%と同じ位の量又は繊維の0.1重量%以下から9〜10重量%までである(すべては食料と抽出条件による)。灰分の含有量は抽出物の15重量%まで、適当であるのは5〜15重量%、より典型的には12〜13重量%であり、そして繊維の25%まで、できれば12.5〜25%までである(すべては食料と抽出条件による)。蛋白質そして他の少量成分はしばしば無視できる量で存在するが、抽出物(繊維の4〜5%)の3重量%までの蛋白質含有量は発生しうる。灰分は潜在的な有益なミネラル栄養物を含む。異なる型の出発原料の抽出により得られた典型的な糖ビート繊維比率はさらに以下に記述される。
【0031】特に新規な繊維は(非糖)甘味調合品中に含まれうる、そして新規繊維と甘味料の組成物は本発明の第6の概念を構成する。新規繊維は血液コレステロール減少物質として使用するための組成物に形成されうる;その組成物は錠剤の形態を取ることができる。
【0032】本発明は、第7の概念において、さらに血液コレステロールの減少に使用するための本発明の最初の概念による糖混合物および血液コレステロールの減少のための薬品の製造におけるその使用を供給する。
【0033】本発明の第8の概念によると、70℃を超える温度、そして最も好ましくは90℃、より好ましくは95℃〜100℃又は混合物の沸点まで、例えば95〜100℃の温度において、ビートパルプからの繊維を水で抽出することを含む、非ゲル性水溶性糖ビート繊維を製造する方法が提供される。本方法の好ましいパラメータは上記したとおりである。
【0034】本発明の第9の概念によれば、本発明の最初の概念による糖組成物の有効量を投与することを含む血液コレステロールの減少法が提供される。本発明はより詳細には実施例によってのみ記述されるであろう。そして抽出組成物中の可能な多くの変化を明らかにする。繊維の量すなわち割合がこの明細書中で示されている場合には、与えられた数値は附随している物質を除外した繊維の量のことである。
【0035】本発明の第5の概念によると、70℃を超える温度、また最も好ましくは90℃から、より好ましくは95℃から100℃又は混合物の沸点まで例えば95〜100℃の温度で、ビートパルプからの繊維を水で抽出することを含む方法により得られた非ゲル性水溶性糖ビート繊維が提供される。この方法の好ましいパラメーターおよびそれ故好ましい繊維の定義はすぐ上で述べたとおりである。純粋な形態にある又は天然の抽出物としての本発明の新規な繊維は、食物繊維を補うもの、あるいは高付与剤として又は血液コレステロール減少剤として使われうる。この繊維は、本願出願人の国際特許出願PCT/GB89/01452中で記述されているアラバンと同様のハイドロコロイドとしても使用されうるが、使用法はアラバンについて述べられていたことに限定されない。
【0036】
【実施例】
実施例1
本実施例中で用いられた糖ビートパルプは、糖を抽出するため拡散機を通され、それからスクリュー圧縮機中で圧縮された糖ビートコセット(cossettes)から成っている。これは以下で“パルプ”と言われる。60℃の水500リットルはステンレス鋼鉄中に入れられ、蒸気で温められ、らせん槽ミキサーを中断しそして90℃まで温められた。100kgのパルプ(乾燥物23重量%において)がミキサーに加えられた。ミキサー内容物は95〜98℃に熱せられそしてしばしば混合されながら1時間この温度に維持された。ミキサー内容物はそれから水圧で圧縮されたナイロンネット袋に移されそして抽出液(pH6の450リットル及び1.3%の屈折圧縮された抽出パルプ(乾燥物14.6重量%の133kg)は廃棄した。乾燥物質(%RDS))はステンレス鋼鉄タンクに移された。
【0037】抽出液は板枠(plate and frame)型フィルター圧縮機を通された。希釈溶液、すなわち1.3〜1.4%RDSである液は、減圧留去により、40%固体にまで濃縮された。糖は液体の固体含量を60重量%に上げるため加えられた。この段階において、この液は温められる必要がある。この60%固体シロップ344g(2×172g、2回に分けて加えられた)は、蔗糖1293gに加えられ、添加の間に、粒状化機で乾燥した。最終生成物:総固体1.5kg:1293gの粒状糖+113gの可溶性繊維(固体7.5重量%)を含む344gのシロップ+93gの蔗糖(加えられた蔗糖60gを含む)から成る。
【0038】実施例2
実施例1から得られた60%固体溶液は本発明の別の組成物を製造するために乾燥された。
【0039】実施例3
抽出は、各々約60リットルの容量である一連の4つのステンレス鋼鉄攪拌タンク中で行われた。この4つのタンクは一連のタンクの中で溢流が1つのタンクから次のタンクへ流れ落ちるように設置されていた。タンクの内容物は蒸気注入により95℃まで加熱された。圧縮パルプ(23%乾燥物)144kg/hrは可変速度のスクリュー運搬機を使用するシステムの最も高い所にあるタンク中に供給された。溶液と水の全量720kg/hrは頂上のタンクに加えられた(水対パルプの比率5:1)。この溶液の典型的な構成は、ミネラルが除かれた水145kg/hrと循環溶液575kg/hrであった。パルプと溶液の混合物は4つのタンクから汲み出された。そして大部分のパルプはプラスティク網で造られたサックを通すことにより分離された。パルプはパイロットのスクリュー圧縮機上で圧縮されそしてパイロットロータリー乾燥機上で乾燥された。溶液は2つの流れに分割された。そのうち1つは上記したように循環された。前に送られた溶液は2.5%の固体を有していた。これは10%乾燥物質の泥状物質として残されたパルプが除去されその流れ速度は1.5kg/hrであるWestphala分離機(連続的な遠心分離の型)へ145kg/hrの速度で送られた。
【0040】溶液はそれからコーニングQVFガラス成分からつくられた減圧エバポレーターで2.5%固体〜35%固体にまで溶媒留去された。このエバポレーターは、60〜80℃の温度で減圧下に操作されて、75リットルのバッチを処置した。濃縮された溶液は入り口の温度が200℃そして出口の温度が90℃のスプレー乾燥機(Niro Production Minor)で乾燥された。10.4kg/hrの溶液は92%の乾燥物の4kg/hrの粉末に乾燥された。
【0041】実施例4
スプレー乾燥された繊維の湿った粒状糖(5%繊維添加)への添加
一般的な方法
1. 粒状糖は例えば中断されたらせん状の又はパドル翼の混合機の如き適当な混合機を使用し繊維シロップの細かい霧スプレー(20RDS、2.5%水添加)を使用して湿らせた。
2. 混合機を依然として作動しながら、スプレー乾燥された繊維粉末の所望量が次いで加えられた。
3. 湿気の多い繊維/糖混合物はそれから流動床乾燥機又は粒状化機を使用して乾燥された。
【0042】特別な例(5%繊維の2kgバッチ、繊維シロップ58%繊維、13%糖−20RDS)
1. 粒状糖(1877g)は混合機中に秤量された。
2. 繊維シロップ(59g、20RDS)は粒状糖を湿らすためにスプレーされた。
3. スプレー乾燥された繊維粉末はそれから最終的に5%繊維含有水準を与えるように(160g粉末)加えられた。
4. 製品はそれから粒状化機を用いて乾燥された。
【0043】実施例5
繊維はシロップを用いての粒状糖の流動床コーティング
一般的方法
1. 噴出口を備えた動床乾燥機に粒状糖が仕込まれた。
2. 糖床は80℃に熱せられた。
3. 繊維シロップ(25RDS)は予熱された糖層中にスプレーされた。スプレー速度は初め遅かったが、15分後には倍にされた。総サイクル時間は30分間であった。
特別な例(5%繊維の10kgバッチ)
1. 繊維シロップ58%繊維、13%糖−25RDS。噴出口を備えた流動床に粒状糖9.05kgが仕込れた。
2. 繊維シロップは80ml/minの速さで15分間そして150ml/minの速さで15分間添加された。総繊維シロップ添加量は3.45kgであった。
3. 空気温プロフィールは入り口の温度が80℃そして出口の温度が45℃であった。
【0044】実施例6
本発明の糖組成物は、高い糖含有物質を用いた調理で直接糖に置きかえて使用された。この調理で使用された糖組成物は糖と約3%w/w水溶性糖ビート食物繊維を含む。
チョコレートケーキ
レモン汁 15ml
牛乳 200ml
マーガリン 125g
糖組成物 250g
卵 150g
小麦粉 225g
ベーキングパウダー 5ml
ココアパウダー 50g
良好な結果−軽くそして湿り気がある。
オーツ麦のクッキー
自からふくらむ性質の小麦粉 175g
ベーキングパウダー 5ml
糖組成物 175g
マーガリン 175g
かゆ状オーツ麦 75g
シロップ 25g
良好な結果−ぱりぱりした、良好なフレーバー
【0045】チョコレートチップクッキー
マーガリン 75g
糖組成物 175g
卵 50g
バニラエッセンス 10滴
切り刻まれたくるみ 50g
自からふくらむ性質の小麦粉 175g
重炭酸ナトリウム 2.5ml
チョコレート粒 75g
まずまずの結果−ごくわずかにかみしめる感じ
アメリカンブラウニーズ(ナッツ入りチョコレートケーキ)
普通のチョコレート 50g
マーガリン 125g
糖組成物 175g
卵 100g
S.R.小麦粉 100g
切り刻まれたナッツ 50g
良好な結果であった。
【0046】キャラメルフィンガーズ
ショートブレッドのベース
マーガリン 125g
糖組成物 75g
普通の小麦粉 175g
キャラメルトッピング
コンデンスミルク 200g
マーガリン 125g
糖組成物 125g
シロップ 50g
【0047】ベースをつくるために:すべての材料をケンウッド混合機中に置き混合物が球を形成するまで混合する。まるめてそして浅い缶の中に圧縮する。180℃で15〜20分間金茶色になるまで焼く。詰め物:平なべにすべての材料を置く。本発明の糖組成物が溶けるまで穏やかに加熱する。持続的に攪拌しながらゆっくり混合物を沸騰させる。攪拌しながら7分間沸騰させる。ベースの上にのばしそして冷やしそして固まらせる。チョコレートの層で表面に覆っても良い。良好な結果である。
【0048】実施例7
実験は本発明の糖組成物のコレステロールを減少させるという特性を研究するために行われた。これらが効力の強いコレステロール減少物質であるかどうかを決定する繊維の試験法は標準化されていず、そして動物や臨床的試験を含む多くの技術が使用された。糖ビート繊維の血液コレステロールを減少させる可能性(潜在性)の試験に採用された方法は、多くの異なる繊維状物質を試験するためのラットの研究をしている、Norwichの食品調査研究所と提携して考え出された。採用された動物モデルは人間においてコレステロール減少活性があるとして知られている繊維のコレステロール減少の可能性を首尾よく示して入る。ブリティッシュ シュガー ピーエルシーによって製造された糖ビート繊維(ベータ繊維)は、上記のプロトコール(ジョンソン等、ブリティッシュ ジャーナル オブ ヌトリッション印刷中)を使用して実験動物において、又普通の物質(モルガン等、1989年)と糖尿病(関連)物質(トラビス等、印刷中)を用い臨床的試験の両方において血液コレステロールを減少させることが証明された(非公開試験で)。
【0049】次に続く実験は、本発明の糖組成物中で採用された繊維の有効性を証明するため行われた。
方法
動物のグループ(雄のウイスター系ラット生きている時の体重約100g)は記述された各々の食物処置に用いられた。この実験は2週間予め試験された反合成食物を用いて動物の全てのグループに餌を与えることにより始まった。最初の4日間は食物は任意に与えられ、そしてそれから次の10日間は先の摂取量の80%で試験期間中規則正しく消費される水準を獲得した。
【0050】予試験後、動物の1グループであるグループ0は負のコントロール群として殺され、他のグループは実験プロトコールの残りのため続けられた。実験グループは以下のようである:
グループ1 基本的コントロール群(反合成+セルロース)
2 処置A(反合成+可溶性糖ビート繊維)
グループ9 コントロール群C(反合成高コレステロール+セルロース)
10 処置CA(反合成高コレステロール+可溶性糖ビート繊維)
予試験期間後、動物は任意に各々のグループに配属された。必要に応じ、動物は再ランダム化され体重が均等化された。ランダム化されてすぐに、そして試験食物を受けとるより前に、動物は飢餓状態にしそして血液サンプルは研究の開始時において断食の状態で採取された。さらなるサンプルは動物が断食の状態で取得した食物において28日後に採取された。動物はそれから殺された。食物の必要量は15.4g/日であると計算された。これはすべての動物がセルロース(コレステロールを減少させないとして知られるコントロール繊維)か、又は糖ビート繊維(処置A及びCA)のどちらかとして非でんぷんポリサッカライド1.26gを摂取することを可能にした。
【0051】食物摂取量は均衡時間の毎日監督された。体重は各試験期間の開始時と最後にそして血液採取時に測定された。およそ1mlの血液サンプルが採取されそしてすぐに遠心分離にかけられた。血清は除かれそして商業的分析キットCHOD−PAP、C−システム ベーリンガー イギリスによりコレステロールを分析するまで−20℃で貯蔵された。結果は複式逆行モデルを用いての相違の分析を用いて分析された。最小の有意差は予想外の変化を用いて計算された。係数C1、C2、C9、C10は血清コレステロール中での分離されたグループの食物平均値であり、そしてLSDを計算するために説明できない変数が使われた。
【0052】表1は餌を与えられない状態のラット、餌を与えられたコントロール群又は可溶性糖ビート繊維食物を与えられたラットでの血清コレステロールの変化の実験から得られた結果を表わしている。
【0053】
【表1】

【0054】異なる上付文字を付された平均値は有意に異なって入る(P>0.05)。これらの結果から、コレステロール水準は、それぞれのコントロール群に比較して処置グループC+CAにおいて著しく低くなっていることがわかる。コントロール群Cの場合には、この差は5%水準において統計学的に有意であった。基本的なコントロール群においてこの差はわずかに統計学的有意には届かない。この明細書中で記された方法によって調製された可溶性糖ビート繊維は、この集団(全糖ビート繊維)と同様に普通の水準(約8%)でラットの食料中で混入されたとき、血清コレステロールを相当量低くすることをこの実験は示している。この研究に使用された動物モデルは、1990年ジョンソン等によりベータ繊維での彼らの研究において記述されたものと類似しており、それ故、可溶性糖ビート繊維が臨床的研究において餌として与えられるときこれも有意に血清コレステロールを減少させるであろうことは予期される。本発明は実施例により上記されておりまた細部の変更は本発明の範囲内でなされうることは理解されるであろう。